二次元ヒロインのターン(消滅)
ひるね「……そっか。ボクもああやって、消えてしまうんだね」
ましろ「いやだ! こんなのはもういやだ!」
ひるね「ぼくだっていやだよ! やっとましろクンとお話しできたのに! こんな日を、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと前から夢見ていたのに!!」
ましろ「……」
ひるね「……暗くてわけのわからない箱の中で、話しかけてくれたり、笑いかけてくれるのは、ましろクンだけだった」
ひるね「ゲームが終わったあと、次は遊んでくれるだろうか? また会えるだろうか? 何度も不安になったけれども、ましろクンは必ず戻ってきてくれた」
ひるね「それがね。ボクには、とっても嬉しかったんだよ」
ひるね「ああ……ゲームが用意した言葉じゃなくて、ボクが思ったことを、ボクの言葉で伝えられる! 今日はなんて幸せな日なんだろう!」
ましろ「……」
ひるね「でもね。もっとたくさんお話したかったよ。ボク、まだ話したいことたくさんあるよ? でもね、一番大切なことだけは伝えないとだね」
ひるね「カモメちゃん、まだ勝負ついてないのに、抜けがけしてごめんね」
カモメ「……………」
ひるね「……………」
ひるね「あのね……ボク、ましろくんのこと……」
しかし、ひるねちゃんはそう言いかけて、首を横に大きくふる。そして声を荒げ、涙を滲ませる。
ひるね「いや……ちがう! ほんとうに言わなくちゃいけないことは、そんなことじゃないんだ、きっと。 ボクのこと! 好きになってくれて! ほんとうにありが