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兄弟の話でやたらと突っかかってくる。後編

うわぁー!寝落ちしてました!ごめんなさい遅くなってしまいましたが後編投下します!

 まったく!僕がせっかく上手い事カミーのめんどくさ話をスルーしたってのに、あのミスターベターこと日比谷健一が質問しやがったせいで…!


 …え?なに?健一の苗字忘れてたって?いいのいいの、正直書いてる人も今の今まで忘れてたし!…ん?書いてる人?なんの事だろ、勝手に口が動いたぞ?


 まぁなにはともあれこれから神様こと外人さんが兄弟の話でやたらと突っかかってくる。後編!


『オホン!ではまずわしの兄〝タナトス〟について教えようかのう、健一は偉いから勉強してきて知ってるだろうが、残念ながらこの羊一のアホは努力をしないからいかん、健一や、すまないが少し付き合ってくれるな?』


 すげぇイライラする。


 健一のやろうもヘラヘラしやがって、「えぇ、構いません」じゃねんだよ!なんでこいつあの鎧選びやがったんだ?僕が攻撃出来ないじゃねぇか!…っは!まさかこれを見越してか!?


『これ、羊一!お主のために話しとるんだぞ?ちゃんと聴いとるのか?』


「へいへい、死の神様がなんだって?」


『羊一きさま!勉強しておったのか!しっかり予習しておきながらテストの直前に「俺全然勉強してなかったけど大丈夫かなぁ?」とか周りに問いかけてもなんの意味もない事を言うタイプか?正直大丈夫かどうか聞かれてもこっちは「いやお前が大丈夫かはお前しか知らん。」としか言えないぞ!そして羊一が勉強したかどうかなんて誰も興味ないぞ!』


 なんか最後の方僕に限定して言ったっぽいな。


 ところで話変わるけど無敵の炎って神様も燃やせんのかな?


「えー、でも唯はちょっと気になるよ?羊一がちゃんと勉強しなかったら同じ高校いけないし!」


 馬渕さんだけだよ僕の味方は…ってあれ?俺と同じ高校行きたいの?そま?おっかしぃな…馬渕さんの顔が見れないや…///


「いや、知ってたんだよ!〝タナトス〟結構神話を題材にした作品て多いんだよ。」


『ほう、そうなのか?わしはまだ日本の漫画読み始めたばっかだから知らんかったよ、もしかしてこれからわしがモデルのキャラとか出てくるかの?』


「いや、おっさんが、読んでる漫画には出てこないかな、出てきてもエジプトの神様くらいかな?あとは大概ミュージシャンやシンガーばかりだね。」


 え?このネタ使いすぎ?いやでもこれはリスペクトだから、きっと寛大な人だし許してくれるさ!


『なんだ、そうなのか、残念だのう!あ、そうだこれ読み終わったらわしが出てくる漫画貸してくれ羊一!』


 えー?なんで俺が貸さなきゃいけないんだよ、買えよ、先ずは作者へのお布施を済ませてから有り難く拝見しろよ!お前が出てくる作品はそういう作品だよ、僕の知る限りではな!だけどなー、あれはちょっとなー…


「おっさん多分泣くぞ?」


『え?なんで?』


 いやだって、見せ場が、タナトスに取られた尺のせいで可哀想な事に…


「いや、これ以上は言わないどくよ。」


『いや気になるから言って!お願い羊一!言ってよー!』


「うるっせぇな!最後の方のちょこっとしか出てこないんだよ!しかもタナトスの半分くらいのページ数でやられちゃうの!」


『……うそ…だろ?』


 ほらぁ、ショック受けちゃってるよ、他になにか知ってる人いる?ヒュプノスが出てくる作品、もしあったら教えてよ誰か、元気付けてあげて!


「あのー、ヒュプノス様、そろそろ続き良いですか?あ、あとタナトス様の事に関して馬渕さんには俺の方から教えたんで。」


 おぉ、健一…おまえは鬼か?


『んえ?あ、そうなの?わしの役目とっちゃったの?ホント優秀だのう健一は…えーっと?なに話すんだっけ?』


「おいボケてんなよおっさん!あの作品に関しては諦めろ!ここでいっぱい出してやるから元気出せ!そしてアレに関してはいじっちゃいけない気がする!」


『羊一、今初めてお主の事いい奴かもっておもってしまった。』


 いやおもってしまっていいんだよ?なにそのやっちまった!みたいな言い方、あのさー、しつこいかもしれないけど確認するね?僕、主人公だよね?


『じゃあまずわし達のいるここが夢の世界、最も死に近い場所だな、で…』


「ちょっと待って!夢の世界が死に近い場所なの?」


『夢は死の一歩手前だぞ?だからなんでも叶ってしまう。それと、寿命で死ぬ者を眠らせるのもわしだ、だから死に一番近い、まぁ隣の世界が死の世界だから、物理的にも一番近い場所だしのう。』


 今こいつさらっと自分の事死神ですって言った?もしかしてうちの爺ちゃん連れてったのこいつか?僕まだ爺ちゃんと話したいことたくさんあったのに!くそっ!返せよ…じいちゃんを返せよぉおおおー!


『で、死の世界、タナトスの支配する世界だな、まぁそこではいろんな死に方をした者達が訪れる、わしの世界を通って死ぬ、つまり寿命で死んだ者、不慮の事故で絶命してしまった者、愚かにも自ら命を絶った者、非情な者に殺された者達、それらを受け入れ、その後の死後の世界へと案内するのが我が兄、タナトスだ、ここまでで質問は?』


 なにその説明会みたいなノリ?


「なぁおっさん、因みになんだけどおっさんは自然死担当の死神って事?」


『お主はおっさんおっさん言うけどわし、見た目的には20代半ばあたりをイメージしてるんだけど?』


「え?そうなの?やっぱ外人さんて老けて見えんだな。」


『実は傷ついてるからもうおっさん呼びやめてくれるとありがたいぞ、羊一!して質問の答えだが、確かにわしは死神の一種かもしれんな、実際に人殺すしの、それがどうしたんだ?』


 それがどうしたって、やっぱ神様は人間とはズレてんだな。


「いや、なら他の死に方を担当する神様もいるの?ってこと。」


『いや、特にはおらん、わしが人を殺すのは寿命いっぱいよく頑張ったね!じゃあ最後は眠るように楽に死なせてあげるね?というわし等の寛大な処置だ。

 昔はヘルメスさんってのがいたがあいつは英雄を冥府へ連れてくだけだったからな、今の時代にヘルメスさんの求める英雄がいないから今は死の全てをタナトスが扱ってる、あ、でもお主らが世界を救ったらお主らは英雄になるな、そしたらヘルメスさんに会えるぞ?』


「いや、まだ死ぬ気ないし、ヘルメスってなんか男だった気がするから別に会いたかないね。」


『お主はホントに神様に対して失礼なやつだの、普通の人間なら神様に会うために必死こいて徳を積むもんなんじゃないのか?』


「世界ではどうか知らないけどそういう人は日本では少数派だよ、日本ではわざわざ神様に会いに行かなくてもそこら中に神様がいるっていう設定だからねぇ。」


『そうなのか?もっと勿体ぶった方が凄みが出て良いとおもうがのう。

 まぁという訳で寿命で死んだ者には必ずわしが関わっているという印を付けてタナトスに引き渡すんだ、その印がないのに寿命で死んできた者がおればタナトスが必ず送り返す決まりなのだ。』


「ふぅん、なんか死ぬのって結構あっさりしてるんだな。」


『当たり前だ、死はただの通過点、その後の人生までの単なる準備期間だからな。』


 なるほど、そういう考え方か、まぁそれならさっきの態度も頷けるな、本人的には悪いことしてないんだもんな。


「で、もうそろそろ時間かけ過ぎたし本題に入ろう、おっさ…カミーが兄貴に僕たちを会わせたくない理由ってなんな訳?」


『…………それは……』


 それは?


『……つまり…あの……その…』


 つまり?あの?その?てめぇは女か!って怒り方したらセクハラですとか男女差別ですとかって叩かれるから辞めとくか…え?それなら書いたの消さなきゃって?ごめん、何言ってるかよくわかんない。


 とにかくこの野郎!モジモジしてんじゃねぇよ!男らしくビシッとしなさい!


『……実は、タナトスは一応わしの上司でな、さっき話したようにあらゆる死を扱ってるから超多忙なんだよ、そこへ今回のわしの失態で間接的に死人が増えると…』


「つまり怒られる訳だ?」


「そうか、さっきの中田みたいに一瞬で数十人殺す事が出来るなら一気に数百人殺す奴もいるかもしれない、そして死人が一気に増えてしまってるって事ですか?」


 田中だし、おまえ全然さっきの事反省してないだろ。


『まぁ、そういう事だ。幸いにもまだそこまで死人は増えていないからタナトスも勘付いてはいないとは思うが、もし死人が増えて不思議に思ったやつが現世を覗いてしまったら、わしの失態がバレてしまう!そしたらハデス様やヘラ様からなんとお叱りを受けるか…だから今一度頼む!そうなる前に奴等を止めてくれ!』


 まったく、結局こいつは保身の為じゃねぇか、でもまぁ僕的には漫画の能力が使えるなんて魅力的過ぎるから最初からノリノリなんだけどね、さて、今日はどの漫画を読みながら寝るかな……っと


「わかりました、協力しましょう、俺達が必ずそいつらを止めてみせます!なぁ、羊一!馬渕さん!」


 だからなんでおまえが仕切ってんだって話だよ!もうみんな飽きてるぞ?おまえのせいで!「えー、また主人公がどうのこうのってくだり?良い加減しつこいんだけどー」って言ってるぞ?聞こえないのかおまえには!


「うん!唯も頑張るよ!」


「そうだね、頑張ろう馬渕さん!」


 とあとついでに健一。


 くっそー、僕が心の中で独り言言ってる間にどんどん健一が主人公っぽくなっていくな、いよいよガチで乗っ取られそうだからなにか策を考えなくてはな。


『お主ら、ありがとう!お主らを選んだわしは正解だった!ホントにありがとうー!』


 うるさいなー、抱きつくなよ暑苦しい、とは言わなかったけれど、なんだかフランクすぎるこの神様に情でも湧いてしまったのだろうか、僕はホントにこいつのために戦う事に迷いなんてない事に気付いた。


「さて、カミーの魂胆が露呈したところで、そろそろ起きますか。」


「そうだね、さすがにこんなに長い時間寝てたらみんな心配するよね!」


「まぁみんなが起きてるかどうかも気になるところだけどね。」


「おい羊一!変なこと言うなよ!」


「いや冗談だよ、悪かったって怒んなよ。」


「もう、二人ともホント仲良しだね!」


 なんだと?聞き捨てならねぇな!僕と健一が?このミスターベターが?僕から主人公を奪おうとする最低最悪の………………


 ーーーーーーーーーーーーーーー

 ーーーーーーーーーーー

 ーーーーーーー

 ーーー

 ー


 ……なこの健一と俺が!?仲良し??いくら馬渕さんでもそれは……ってあれ?ここはどこだ?


「保健室…かな?」


「あんまり長いこと起きなかったから心配して保健室まで連れてきてくれたんだねきっと。」


 なんだ、そういうことか、能力の事がみんなに知れ渡ったからなにかしらの研究施設に連れてこられたのかとおもったよ、まぁ現実にそんな研究施設は存在しないらしいけども。


 ってあれ?そういえば能力見られたけど大丈夫なんだろうか?変な噂とか、ニュースになったりとか明日からいきなり有名人とか…え、それすっげぇヤダ。


「なぁ、二人とも、ちょっと急いで教室戻らないか?」


 そして僕たちは教室へと駆け足で戻った。


 もちろん廊下を走って先生に怒られたけど、良い子のみんなはルールを守って楽しい学校生活を送ってね!


 んじゃ今回はここまで、ではまた次回〜!

今回は勢いとアクションが組み込めませんでした、反省点ですな!

次回は内容盛りだくさんになるといいな!っていう希望的観測、明日から本気出す!

と言うわけでなに言ってんだかよくわかりませんね、多分眠いんでしょう、ってことでおやすみなさい。

感想とかなんか、いろいろ、待ってま〜す!

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