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レクチャーしながらやたらと突っかかってくる。後編

 と言うわけで後編だす!


 前編から後編に移るついでに健一の夢に移ってきましたぞ!因みに神様のおっさんが言うにはその夢を渡るのがstep,3だったらしいけど、なんか全員無意識に出来ちゃったから神様なんか寂しそう。


『全く、お主ら天才か?夢渡りが自然すぎるだろ!実は夢の国の出身とかではないのか?』


「そんな国知りません。」


「唯は出身は違うけど夢の国大好きだよー!」


「馬渕さん、それ以上はこのエセ神様の力じゃどうしようもなくなっちゃうから一回おちつこうね。」


『エセちゃうわい!もう!羊一おまえ中二の癖に神話とか勉強した事ないのか?』


「ありません。」


『お主ほんとに中二か?全然健全じゃないじゃないか!もっとこう、厨二感だして読者にアピールしないと人気出ないぞ?』


「そもそも今厨二キャラってのがそんなに流行ってるイメージないんだよなぁ。魅力的なのは認めるけど。」


『そんな事ある?だって古来より漫画の主人公と言えば厨二キャラだったではないか!厨二文化と言えば謎の葉っぱを咥えて歩くスポ根マンガやヤンキー漫画の暴走族の当て字や恥ずかしいセリフ群から始まり、少年誌のあんな漫画やこんな漫画の必殺技の名前、俺つえー小説のキャラクターの名前や裏設定等等!常に時代を牽引してきた言わば主人公の絶対条件とも言える属性の一つだろうが!』


「そんな事実はありません!」


 これ以上こいつに喋らせると巨大な敵が立ち塞がりそうな予感がする。


「とにかくおっさん!先ずは健一を起こす事を考えよう!」


 そう、何を隠そう健一は目覚め方がわからないらしい、さっきからずっと変な鎧がこっちに手を振ってる、ネジ巻きのおもちゃみたいだ。


『おおそうだったのう、健一!起きると強く念じろ!』


さっきからやってまーす!って身振り手振りで伝えてきた、あいつ器用だな。


「じゃあなんで起きないんだ?神様?」


『正直理由はわからんが、恐らくはアレが普通なのだろう、お主が簡単にやり過ぎただけでホントは案外難しいのかもしれんな。』


「羊一はやっぱりすごいんだね!唯はちゃんと出来るかなー?いや、出来なきゃダメなんだよね!よし、頑張るぞ!」


 馬渕さん、気合いの入れ方まで可愛いなぁ、もうどうしてくれようかなー、ちくしょう大好きだ!


 あ、健一とおっさんの邪魔が入らないからついつい最後まで喋ってしまった、全く、いつまでやってんだよ。


「おーい健一ぃ!ちょっとこのままじゃ埒あかないから先に馬渕さんの夢行ってていいか?」


 変な鎧がこっち向いて腕で丸を作って見せてきた、なんで僕はあんな鉄くず野郎に話しかけてるんだろうか。


「じゃ神様、健一のOKも出たし次いこ!」


『ん?ああ、仕方ないな、それにこのままだと自然に起床する時間になってしまうしの、おーい健一君!もし無理だったらそのまま自然に起きるのを待ちなさい!途中起床はこれからゆっくり慣れていけばいいよ!』


 そう言ってヒュプノスが健一に手を振って僕たちの元へ歩いてきた。


「走れよおっさん!こっちは待ってんだよ!」


『もう私お主きらい!』


「二人とも喧嘩しないで!じゃあ唯の夢に行こう!えい!」


 馬渕さんが気合いのこもった「えい!(可愛い)」と共に亜空間へ消えた、まぁ、自分の夢に移動しただけなのだけど。


 ついでにさっき説明出来なかったから夢を渡る方法について説明しよう、これは実にシンプル且つ簡単だ、だからみんなも自由に真似してくれて構わないが、そうする場合はモラルって言葉をしっかり胸に刻み込んでからにするんだぞ!


 え?言葉の意味?そんなの知らなくていいよ!


 先ずは自分の夢に裂け目を作ります、そこから相手の夢までの通路を作ります、体が通るくらいの大きさまで裂け目と通路を広げます。


 テレビの前のみんなは出来たかなぁ?


 うんうん、いい返事だ!あ、でも夢渡りを使う前にこれだけはお兄さんと約束して!好きな子の夢に行く時はうざがられないように週一くらいのペースで行くんだよ?


 じゃあみんな、まったあしたー!


 っと冗談はさておき、夢同士を繋げるにはお互いの間に約束事(通路)を作る必要があって、さらに双方の許可(裂け目)がなくちゃ夢を繋げられないんだ、だから勝手に人の夢には出演出来ないって事、残念だったな世の中の中高生諸君!なにが残念だったかは言わないどいてやろう!感謝したまえ。


 ガッハッハッ!


 因みにそんな事とは知らずに今日夢で会う約束をした訳だけど、もし約束してなかったら許可は出来ても通路が出来なかったんだよね、ふぅっ、危なかったぜ!


 という訳でなんやかんやで馬渕さんの夢に到着しましたよ!


 ん?なんだこの甘酸っぱい匂いは?


「これって馬渕さんの部屋の匂い?」


「え、え、うそ、臭う?」


「いや、すごくいい匂い!気に入ったよ。」


「ちょっ、何言ってんのさ!」


 うわぁ、馬渕さん耳まで真っ赤ぁ、可愛いんだから。


『いい雰囲気のとこわるいんだがそろそろ良いか?もう時間もなくなってきたぞ?』


 全然良くねぇよおっさん邪魔すんじゃねぇ!


「うん、そうだね、馬渕さん、じゃあやってみようか?」


「ん、じゃあやってみる!」


 馬渕さんの夢は小説みたい、字がいっぱい並んでて目が回りそうだ、片側が挿絵のページで助かりました、とは誰にも言わないでおこう。


 どうやらこの挿絵の探偵?さんになりきるらしい、ザ・探偵って感じの服装を可愛らしく女の子用にアレンジした感じで馬渕さんがこれ来たら…俺ちょっとやばいかも。


「じゃあ羊一、行ってくるね!」


 なんかもう会えなくなりそうな行ってくるねを僕に投げつけて馬渕さんが絵の中に吸い込まれて行った。


「なぁ神様、そういえば余白を超える方法は聞いてないけど?」


『そんな事知らなくていいぞ?』


「釣れないこと言うなよ、中学生の知識欲なめんな。」


 ふぅ、とため息を吐いて神様が僕を数秒見つめて口を開く。


『ほんとに知らなくていい事だけど…ホントに聞くんだな?』


 何故か重々しい物言いに、僕は柄にもなく緊張してしまった、今唾を飲み込んだら、緊張してんのバレるだろうか。


「き、聞く!」


 力強く答えてやった、緊張なんて微塵も感じなかったに違いないそうに決まってる。


『キャラクターの中に入ってストーリーを進めれば余白を超えて次のシーン…コマか、に移動できる。』


 ほんとに聞かなくてもいい事だっただとぉう!?


 ちくしょぉおー!じゃあなんであんなに勿体ぶったんだよふざけんなよ、俺のちょっとした緊張返しやがれ!


「このエセ外国人!」


『せめて神様って入れろ!』


 そして、健一の時と同様に馬渕さんも目を覚ますのに中々手間取ってるみたいだった、なんでみんな出来ないんだろ?


「おーい馬渕さん!聞こえるかい?」


 うんうんと絵の中の探偵さんがこっちに向かって一生懸命頷いてる。


「じゃあ馬渕さん!全身の力を抜いてみてよ。」


 探偵さんが首を傾げてから手足をだらーんと力なく、ていっ!と投げ出す、ちょっと可愛いんだが?


「そのまま聞いてね、馬渕さん、で僕が馬渕さんに合図を出すので、その合図に合わせて腹筋してください!」


 あ、探偵さんが困った顔してる。


「とにかく言う通りにして、で上手くいって起きれたとしても目を閉じたまま体のどこにも力入れないでね?」


 コクコクと顎を引く探偵さん、やっぱりちょっと可愛く見えてきたな、今度馬渕さんにこの小説借りて読んでみよう。


「じゃあいくよー?」


 ……


 …………


 ……………


 …………………


「腹筋して!」


 え?あ、あう!はう!


 声を出していたらきっとこんなら感じだったろうな。


 え?なに?きもいって!そんなこと言うなよおまえらも仲間だろ?


 探偵さんが馬渕さんが入り込む前の虫眼鏡を覗くポーズに戻っていた、成功だ、馬渕さんは起きた。


 あとは寝るのを待つだけ。


 ……ぐらぁっと一瞬景色が歪んで馬渕さんが現れた。


「えへー、ただいま!」


 馬渕さんと同棲したら毎日こんな笑顔がみれるんだろうか?中卒で働こうかな?いや、大学までは出ておこう、僕の場合は馬渕さんといきなり結婚するよりもっとたくさんの女性を知らなきゃいけない気がする。


「おかえり馬渕さん、寝るまで結構かかったね。」


「うん、目開けて時計見ちゃってさ!あ、そういえばもう6時だった!」


『そうかそうか、もう6時か、じゃあ今日のレクチャーはここまでにして今日は解散するか、次回は能力を使う練習をしよう、じゃあまた今夜羊一の夢でな!』


 なんで僕の夢集合って勝手に決めてんの?ってかもしかして今回もこいつが知らないとこで勝手に決めてたのか?馬渕さんと健一普通に僕の夢に来たしな。


「神様さようならー!」


 馬渕さんが探偵服を着て金髪のおっさんに手を振ってる、なんか、不思議な光景だな。


 ん?探偵服?


「あれ、馬渕さん、その服どうしたの?」


「あー、これ?このキャラクターこの服に変身しないと力使えないからさ、服ごと持ってきたの!似合う?」


 そういって僕の目の前で一回転して見せてくれたんだけど例の甘酸っぱい匂いが鼻腔一杯に広がって……


「たまらん。」


「ぇ?そ、そんなに?ぃや、嬉しいけどそこまで言われちゃうとちょっと照れるな、えへへ。」


 しまったまた声に出しちゃった、クールで紳士な僕のイメージが崩れてしまう!


「あ、ご、ごめん言葉選び間違えちゃった、普通に似合ってるよ、可愛い。」


 そうそうこれ、これぞザ・普通の回答!


 って何故だかさっきより顔真っ赤っかになっちゃった、熱でもあるのかな?夢の中で?まぁ、それは決めつけたらいけない気がするな。


 だから馬渕さんのおでこと自分のおでこを触って比べて見る。


 ってあつぅ!


「馬渕さんあっついよ!具合わるいんじゃないの?大丈夫?」


 顔から蒸気噴き出したまま固まっちゃってるよ、どうしよう、夢の中でこれは困ったな。


「もう!羊一のせいだよ、バカ!」


 ……なんで?


 ーーーーーーーーーーーーーーー

 ーーーーーーーーーーー

 ーーーーーーー

 ーーー

 ー


「くはぁっ…あぁ、眠い、夢の中で動き回るってこんなに疲れるんだな、楽しくてつい夢中になってしまってたから気付かなかったけど普通に起きてるのと同じって事かな?これは連日はきついな。」


「おはよぉ〜」


「おはよう馬渕さん、やっぱり元気無いね。」


「え?やっぱりって?」


「いや、ほら、寝不足でしょ?」


「ほんとそれ!めっちゃ寝たのに寝不足っていうパラドックス今わかんないよ、お肌荒れちゃう。」


 そう言って自分のほっぺたをくにくにする馬渕さんが可愛くて、いや、そのほっぺたをつんつんしたくて、どうしよう、寝不足のせいでぼーっとして手が勝手に動く…


「おーい!二人ともおはよう!」


 っち!またか健一!


「「おはよう健一」」


「うわっ、二人とも顔真っ青だよ!?」


自分の作品がいつか日の目を見るその日まで精進して参ります!


と言う訳でこれの他にもこんなん書いてますーってのを一つ紹介させてください!


異世界で美少女が拉致される話


N5381EL


よろしくどうぞ٩( 'ω' )و

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