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レクチャーしながらやたらと突っかかってくる。前編

他の皆さんの小説を読みながら、お勉強させていただきつつ自分でも書き書き、細々と活動しています。

至らぬ点もあるとは思いますがご意見、評価、ご感想、ブクマまで、もうドッシドシ!ドッシドシ!戴けたらもう至上の喜びです。

 あなたがこの小説を読んでいる頃には、きっと僕は夢の中でしょう。


 この世界の時間軸は今きっと真夜中です!どうもこんばんは!


 松陰羊一です!


 あの後解散して今日もいつも通り漫画読みながら元気に寝落ちしました、んで漫画の世界に入り込む夢見てるんですが!なななななんと!体を自由に動かす事が出来るんです!


 え?なにを訳の分からん事を言ってるんだって?そんなこと言うあなた!もう一回最初から読み直してください!僕から言える事はそれだけです、じゃないとまた文字数が作者の理想とはかけ離れた数字になっちゃうのでそれはちょっと勘弁願います。


「ふむ、しかし寝落ちしちゃったから僕は時間見てなかったけど、そういえばみんなって何時に寝るんだろ?時間とか誰の夢で合流とかそういう話するのうっかり忘れてたや。」


 はてどうしたものかと思ったけど取り敢えず漫画の世界でも楽しむとするかな。


 因みにいつもは登場キャラクターにされるんだけど、今回は僕自身が漫画に登場しちゃってます!本来なら原作ファンが感涙しちゃうシチュですね?そうですよね?あれ?違いますか?


 まぁ、いいです、残念ながら僕は漫画と同じタッチにはなってないので漫画に写真の切り抜き貼ったった!みたいな感じなんでこれは原作ファンも感涙どころか激怒でしょうね、ごめんなさい。


 んでんで、今回僕が夢に選んだ漫画は異能力バトルもの!主人公が手から無敵の炎を出したり古武術使って無双しちゃうやつ!かっこいいっしょ?


 え?なんでこれかって?だって現実世界に能力持って帰れるってあいつ言ってたし、んで僕的に能力といえばこれかな?って、手から炎ってなんか厨二っぽいし読者うけするかな?って、え?そういうの飽きたって?ちょっとマジかよ、今更ストーリー変えれないよ!


「え?そんな事よりあいつって誰って?もう!ほんとに最初から読んでる?あいつっていったらあいつだよ!ほら、ヒュペ…ヒュピ…?あ、そう!あれ、ヒュp@#○×%だよ。」


 まぁね、そろそろこんな一人芝居もやめたいんだけど…いかんせん誰も来ない。


 あの自称神様すら現れない、これじゃタイトルの〝やたら突っかかってくる。〟が虚飾に塗れてしまう。


「くっそぅ、まぁいいか、待つより適当に時間潰してる方が時間も短く感じるよね、って事で夢の中探索でもするかな。」


 取り敢えずいつもは見えてなかった建物の影とか見に行ってみようかと思ったのだが、なかなか上手く飛べずフラフラと横へ逸れて見えない壁に激突する。


「え?なにこれ?なんか壁あるよ!なんでなんで?」


『それは壁ではない、余白だ』


 ぬ?この声は…


「貴様、ようやっと現われおったか。」


『急になにキャラのつもりだ羊一』


「いや、何となく?後ろから声かけてくるから。」


『ふんっ、それより羊一よ、よもやわたしの名前忘れた訳ではないだろうな?』


 ギクゥッ!ってえ?なんで知ってんの?さっきの聞いてた?って事はいろいろ一人芝居見られてたって事?はっず!


『いや煩い!なんだってお主の頭の中は……もしかして24時間この調子なのか?少しは顔に合わせて静かにせい!』


「なっ!おい神様!てめぇそれ悪口だぞ!」


『横柄な態度なのになんで様つけて呼ぶんだ!なんか気持ち悪い!どうせなら呼び捨てろ!』


「さて、こんな下らない会話はさっさとやめようかカミー、今回は3000字前後が目標なんだ。」


『3000字?なんの話じゃ、わけわからん、ってかなにカミーって?お願いだからその変なあだ名広めないでね?』


「考えておこう。…んで?さっき言ってた余白って?」


『漫画のコマとコマのあいだのあの白い部分じゃ、正式名称はしらん!というか正式名称があるのかすらも知らん。』


 なんで神様のくせにそんな堂々と自ら無知を露呈させるんだ?


「まぁ、いいや、あれ、でも神様!僕今まで見た夢にそんなの出て来なかったよ?」


『当たり前じゃ、羊一、アレを見よ』


 ヒュプノスの指差す方向にはこの漫画の主人公【八神 京】がいた、というよりある?さっきから1ミリも動かないから正直僕は置物かと思ってました。


「なんで動いてないの?」


『これは漫画だからじゃよ。』


「だからなに言ってんの?おまえ!」


『まぁまぁ、焦るな羊一、ほれ、あいつらも来たようだぞ?』


「羊一!お待たせー!」


「悪いな、ちょっと調べ物してたら逆に目冴えちゃってさ!」


「馬渕さん!と健一!やっと来たのかよ、遅いよ、もう僕今日の約束は無しになっちゃったのかと思いました!」


「なに言ってんのさ!唯が羊一との約束破るわけないじゃん!」


 え、可愛い。


「まぁ、そんな事よりみんな揃ったところで始めましょうかヒュプノス様。」


 えー、なにこいつ今来たくせにいきなり仕切ってんの?ついでとばかりに馬渕さんとの会話ぶつ切りにしやがってんの?なんなん?え、こいつなんなん?マジでこいつ死ぬまで睨みつけてやろうか!極め付けにカミーの事名前呼びして自分だけ優等生アピールかよ、けっ!反吐出るわ!


 《羊一うるさいって何回言ったらわかるんだ。》


「ぐわぁっ!気持ち悪い!念話やめろぉお!」


「「!?」」


 突然僕が苦しみだしたから二人ともびっくりさせちゃったみたい、ごめんごめん。


 あ、馬渕さんそんなひきつった顔しないで興奮…じゃなかった傷付くから!


『だから同じ事をしてるという自覚をもて!人にやられて嫌な事はするな!ったく。』


「くっそー、いつか絶対違う方法で嫌がらせしてやる!」


『いったいお主はなにがやりたいんだ?もっと主人公の自覚を持ってくれないと困るぞ?』


「ちっ、わかりましたよ!大人しくしてますよー!」


『…ホントに、こいつ一人のせいで全然話が進まん!えーい、もうとりあえず羊一は無視して一気に説明するから置いてかれるなよ?』


「「はいっ!」」


「あいよー」


 やる気ないなー、僕。


『よぅし!では先ずはその皆んなの後ろの絵を見てくれ、これは漫画のコマってやつだな!で、今私たちがいる空間が漫画の外、ちなみにこの中と外の間には壁があって、中のキャラクターが飛び出さないようにしてある、つまり蓋だな、さらにコマの周りにも余白という壁がある、さっき羊一がぶつかったのがその壁という訳だ。で、余白をすり抜ける事は今の状態では出来ん、だが中と外を隔てる壁はいつでも自由に出入り出来るぞ?ただし、出入りするにはすり抜ける方法が必要なんだが、もう羊一は無意識にやっとったな、どうすればすり抜けられるかわかる者、おるか?』


「うーん、あ!唯わかったかも!」


『ほう、よいぞ、答えてみよ!』


「いきなり当たっちゃったらごめんね?壁をすり抜ける方法はー!気合い!」


 あれ?なんかこの部屋冷房キツくない?はっ、いかん、馬渕さんが未だに自信満々の笑みを浮かべてる、あれはガチで正解狙いで行ったやつだ。


「馬渕さん、どうせならフォローとかしやすい答えでお願いしてもいいかな?」


「…え?」


『残念だが、半分正解ってところかの!』


 って嘘だろ!?半分正解してたよ、馬渕さんさっすがー!ニアピン賞でお食事券ゲットだよー!


『正解は思い込む事だ、出来ると無意識に思う事、最初のうちは難しいかもしれんが羊一が出来るんだ、主らもすぐに出来るようになるだろう。』


 おいカミー今俺のこと軽くディスったろ。


「まぁ、いいや、ってか神様ぁ、そういう事なら壁あるとか言っちゃわない方が良かったんじゃないの?」


『なんと!お主…天才か?』


 ホントにこいつ神様なのか?


「まぁ、いいや、僕が出入りして通り抜けられる壁だって事を二人に意識してもらうのが良さそうだね、っていうか壁っても見えないから僕が出入りするの見れば多分一発でいけるよ!」


「あ、ごめん羊一、俺出来た!」


「唯も出来たよー!なんか特になんにも感じなかったー!」


「……………」


 さて、気を取り直して次は何を教えてくれるのかな?


『みんな覚えが早いのう!ではstep,2!登場人物の能力を奪え!』


 えー、いきなりハードル高そう。


「なんか難しそうだけどそれほんとにstep,2なの?」


『間違いなくstep,2だ!それに意外と簡単だぞ?先ずは登場人物に乗り移る、次にー』


「ちょっとまてぇーい!その乗り移るってのは?これってホントに基礎なの?」


『間違いなく基礎だ!いいか、夢の中で能力を奪取するには先ず登場人物に乗り移らなくてはならない、これは絶対条件だ、乗り移った後は、簡単、そのまま夢から覚めろ、そうすれば目を覚ました瞬間から奪った能力を発動できる。』


「あの、ヒュプノス様、その乗り移り方なんですが、どのようにすれば?」


『ふむ、よい質問じゃな、先ずは見てみるがよい!おい羊一、アレの中に入ってみろ。』


「はぁ?んなのやった事ないし無理だって。」


『何を言っておる、いつもやってるだろ!』


「え?いつもって、あー、いやでもいつもは夢の中に入ると同時にもうキャラクターになってるし、いざ意識してやれって言われてもよくわかんないんだけど?」


『ホントに頭の固いやつだな!つまりお主が睡眠に入る時無意識でやってる事だよ。』


「なぁ、もしかしてこのキャラに乗り移れるのって僕だけかい?」


『そうだ』


 そして神様はにやりと笑った。


「オッケー、んじゃ…羊一・松陰、出る!」


 羊一が謎の掛け声とともにキャラクターの中に吸い込まれるように入っていった。


「おー、すげぇ、入っていった!」


「羊一すごい!すごーい!」


『ちなみにさっき勢いで羊一にしか乗り移れんとか言ったがアレは嘘だ、あの漫画のキャラクターの事を知ってる者なら誰でも乗り移れる。』


「あ!なるほど、乗り移るってより、なりきるって事ですね?ヒュプノス様!」


『健一は頭が冴えとるの!そういう事じゃ!では羊一が戻ってきたら次は健一の夢に行くぞ。』


 そして僕は一度現実世界に戻ってから一瞬で二度寝した。


「たっだいまー!」


「おっ、案外早かったな!次は俺の夢だってよ!早速行こうぜ?」


「あ、ちょっと待て健一、その前に言わなきゃいけない事がある。」


『ん?お主らなにしとる、行かんのか?』


「いや、神様、またやっちまったんだよ、いつの間にかまた……4000字なっちゃったんだよ!」


『………だからそれ何!?』


 と言うわけで……後編へ続く!!

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