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〜僕の尋常一様感傷生活〜  作者: ココナッツ
3/4

見知らぬ顔は…

「おーい!やっほー!」

私は見知らぬ顔の二つ結びの少女のほうへ

駆け寄った。

「見ない顔ですなぁ。もしかしてほかの学校からですかい?」

谷丘中学校へ行く新入生の大半が

谷丘少学校からなので知り合いばかりで

私の知らない人はちらほらとしかいなかった。

その中でこの子はもしかしたら1番可愛いかもしれない。

「他の学校からきたんです!私は篠原祈良々ともうします!」

「そんなかしこまらなくても…。あっ、祈良々って言うんだ!かわいい名前だね!名前だけじゃなくて、容姿も!…いてっ!」

祈良々という可愛い女の子と話していると、

奈乃が寄ってきて私のことを軽く叩いたのである。

「何するんだよぉ〜!」

「初対面の子に可愛い連発してどうするの!

祈良々ちゃん…だっけ?困ってるよ!」

そう言って奈乃は祈良々に近づき、こう言った。

「ごめんね…。あの子可愛い子が大好きなの…。

でも本当はいい人だから仲良くしてあげてね?」

「やめてよ!その言い方私が変態みたいじゃん!」

そんなあほらしい会話をしていると

祈良々が笑い始めたのである。

初めは何がおかしくて笑っているのかわからなかったが、だんだん分かってきて、いつの間にか私まで

笑ってしまっていた。

「あはは…」

ーどこか嬉しそうで、そして懐かしそうな。

そんな顔をして祈良々は笑っていた。


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