PTに一人極振りどうですか?
男には夢がある
それは英雄だったり勇者だったりはたまた悪のヒーローだったり
そんなおよそ14歳頃に抱いては現実を思い知らされる夢をかなえるVRMMOが今あなたの手に!!!
そんなキャッチフレーズとともに発売された「クレアールオンライン」レベル制とスキルポイント制を合わせた古きよきRPGとMMOを合わせたような世界初のRPG風VRゲーム。
ベータテストの倍率は驚きの1000倍、定員1万人というのに驚きの人数、だがしかし俺は勝ち取った!
いくつものメールのサブ垢を作り送ること100通ようやく1件の当選通知が届いたのだ!
「β当選者には優先的に製品版が買える権利があたえられるからこれでプレイできないという心配はなくなったが・・・・博貴の奴は受かってるかな?
受かったら連絡のひとつでもよこしそうなもんなんだけど・・・・っとタイミング良いな同時に送信しているのかな?」
「はいもしもしどうした?」
「メール見たか!! 俺のほうにはCOの当選通知きてたぞ明久のほうはどうだった!?」
「大丈夫だったよちゃんと電話来る前に確認して、お前の電話待ちだったさ」
予想通りの親友の態度に苦笑いを浮かべながら内心ほっとしていた。
「そうかじゃあ一緒に始められるな。アキはもうどんなアバター構成にするんだ?」
「ん~多分魔法がPV見た感じだとあるっぽいから魔法中心でスキルは組むかなぁ」
今現在公開されている情報ではレベルとスキル制で、大まかなステータスは種族による補正と
レベルに依存し、魔法、武技、鍛冶や裁縫などの生産、これらの個人を分けるのはスキルという大雑把な情報しか確定していないのだ。(まぁ期待されすぎてガセ情報が多すぎて判別がつかないだけど・・・)
「ヒロキはどうするんだ?前のMMOみたくPVP専門にするのか?」
「どうするかなぁPVPみたいなのはあるだろうけど・・・アキが魔法つかうなら俺は盾もってみようかな」
「ヒロキたしかこのCOはPT制度無いんだよな?盾職って不遇じゃないのか?」
「FFは流石にMMOってくらいだから何かしらの対策はしてるだろ運営も。
そこらへんはやってみないとわからんかな、そのためのβなんだしな!」
「そうだな、とりあえずサービス開始は来週みたいだからそれまでは妄想でがまんだな」
「この待ち遠しい時間が最高にたのしいよなぁ!」
そういって俺たちは深夜まで親に怒られながら笑いあった。
βでとんでもないあだ名をつけられるとはまだ知らないまま・・・。
ほんと見切り発車ですすみません