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 ③

「殺害されたのは、山田ミサヨ。74歳。

鈍器なような物で頭部を複数回殴られた事により、死亡が確認された。悲鳴を聞いた近所の主婦、近藤房江が自宅玄関から出た所、家から飛び出していく同居中の一人息子の山田善久、58歳を目撃している。近藤房江は又、喧嘩をしたのかと思い山田家に伺った所、いつもなら、山田ミサヨから直ぐに返事が返ってくる筈が幾ら呼んでも返事がなかった為、不審に思い中に入った所、リビングで頭から血を流して倒れている山田ミサヨを発見した。ミサヨと息子の善久とは普段から言い争いが絶えなかった事を近藤房江が証言している。近藤房江は頻繁ではないにしろ、一人息子の愚痴をミサヨからの電話で聞いていた為、このような行動に至ったようだ。自宅周辺を捜索したが外部から侵入された形跡が薄い。現在、息子の山田善久の足取りは掴めていない事を踏まえれば、逃亡を図る恐れがある為、善久を第一容疑者として捜索にあたってくれ。いいな?」


「はいっ!」


会議室に集った刑事達が、一斉に返事をする。

その中でも、一際大きな返事をしたのは泡沢だった。


泡沢は会議室に入った時から全力でこの捜査に取り組もうと考えていた。犯人を捕らえる事が木下の1番の供養となると考えたからだ。


本来は桜井真緒子を捕まえるのが1番なのだが、木下殺害事件だけに集中し捜査をする訳にも行かなかった。


人員は全くと言っていいほど足りていないが、三田さんを中心として桜井真緒子の捜査は続行中だ。


日々、新たな事件が勃発し、捜査員が出来る事には限界があった。


つまり、一旦、桜井真緒子の事は頭から切り捨て、この強盗殺人に集中しなくてはならなかったわけだ。


「泡沢」


一際声が大きかったせいか、警部が名指しした。


「会議が終わったら、現場へ向かってくれ」


「はい!」


「チッチ、お前も行けるか?」


「行けます!」


小気味良い返事が会議室内に響いた。


泡沢は後ろを振り返り警部に名指しされたチッチの事を見やった。


チッチは真剣な眼差しで泡沢を見つめ返した後、長テーブルの上に出していた手を軽く握った。


軽く拳を握るようにそれを反転させ上下に動かした。


私がヌイてあげます!という意思表示と共に泡沢に頷いてみせた。


実際、会議終了後には殺害現場へ向かうのだから、シコっておかなければならない。


チッチの気持ちは有難いが、いつまでもチッチの手を煩わせる訳にもいかない。


男としての立場から言えば、当然チッチにヌイて貰いたい。だが刑事としての立場から考えればシコるのは気持ち良くなりたいからではない。

ただ、ホシを逮捕する為に必要な手順に過ぎないのだ。


泡沢は会議が終了と共に、チッチは無視してトイレへと向かった。男子便所に片足を踏み入れた時、背後から肩を捕まれた。


「先輩、バディを残して1人シコろうとしちゃダメじゃないですか。私というバディの、この豊満なボディを貪らない手はないですよ」


「バディとボディ、か。親父ギャグ過ぎるぞ」


「ふん」


チッチは鼻を鳴らし尚も続けた。


「確かに親父ギャグってのは笑えないものが殆どです。盛り上がった場が一気にしらけ、空気が冷めるのも確かです。ですが、良い特徴もあるのですよ」


「どんな特徴だよ」


「場の皆んなを冷静にさせるという特徴です。先輩良いですか?例えば飲み会に参加しているとします。中には彼女や彼氏、旦那や妻に残業だと偽って飲み会に来ている人がいるかも知れません。そんな人がいる場で親父ギャグが出れば、その人達は一気に現実に引き戻され、あぁ。彼女に嘘までついて悪い事したな。妻にすまないな。何かプレゼント買って返ってあげよう、そんな気持ちを引き出してくれるのですよ。なので、親父ギャグだからと言って小馬鹿にしてはいけません。寧ろ、それは親父ギャグを放った人以外の人間に良い影響しか与えないのですから。寧ろ褒め称えるべきです」


チッチはいい、頭を左右に振り便所前の通路に人がいない事を確認した。


「チッチのいう事が正しいとして、こうしてチッチにそそのかされそうになっている俺が、そのギャグによって冷静になるというのは、寧ろチッチに取っては悪影響のような気がするが?」


「良いんです。私としては親父ギャグによって冷静になった先輩の心を、どのようにしてほぐし、興奮させられるかが、喜びでもあるんです。少しずつ鼻息が荒くなって行く先輩を私はグチャミソにしたいのですよ。でもまぁ、先輩ってチンポを突いただけで興奮してくれるから、チョロいといえばチョロいんですけどね」


反論出来ない泡沢を見てチッチは泡沢の腕を取り、大トイレへと駆け込んだ。戸を閉め鍵をかけると便座の蓋を倒しそこに泡沢を座らせた。


「あまり時間はありませんが、先輩は早いから平気ですね」


「や、や、やかましい!」


「私、早いの好きですよ。だって私で気持ちよくなり過ぎてる証ですからね。それに早過ぎて恥ずかしそうにする先輩、可愛いですから」


チッチはいい泡沢の両脚を広げその前にしゃがみ込んだ。下から見上げるように泡沢に視線を送り股間に手を添えた。


「もう勃ってるじゃないですか」


「お、まぁ、最近、嫌なこと続いてそれどころじゃなかったからな」


「ですね。わかります。けど、先輩は刑事です。勃起刑事です。仕事は疎かにしては駄目です」


チッチはいい、泡沢のズボンのチャックを下ろした。


チッチがチンポを引き出すと同時にその細く白い手でチンポを包み込む。


緩やかに上下へと動かし始めた。と同時にチッチのスーツの内ポケットが振動した。


「出た方がいいんじゃないか」


チッチは泡沢の言葉を無視してチンポから手を離しスマホを取り出した。画面を見て


「友達だから大丈夫です」


といい、尚振動し続けるスマホを泡沢のチンポにあてた。


「簡易バイブですね」


憎たらしい程の笑みを泡沢に向けながら、反り立ったチンポに沿ってスマホを移動させた。

瞬間、泡沢は息を止めた。


「そろそろ来ますね」


ニタリ顔でチッチはいい、未だ振動し続けているスマホをチンポに当てたまま開いた手で素早くトイレットペーパーを引き出した。


チンポの角度を下げその付近にトイレットペーパーで身構えた。


「私、名球界入り確実なキャッチャーですから

キレッキレの変化球をぶちかまされても、完璧に受け取ってみせ、、、あっ!」


チッチが言い終わる前に泡沢は見事な程に果ててしまった。


「先輩、とんだ暴投じゃないですか。幾ら名キャッチャーの私でも、デタラメな方向へ出されたらキャッチ出来ませんよ。けど、そこがまた先輩らしくて良い良い。だから私もこれを止められないんだよなぁ」


チッチはいい、手にしていたトイレットペーパーで横壁へとへばりつき、ゆるりと垂れている精液を拭き取った。


「さ。先輩。現場に向かいますよ」


「お、おう…」


「とっととチンポしまって下さい」


チッチはいい戸の鍵を開けた。そっと開き人がいない事を確認した。


「先に駐車場に行ってますね」


そう言うが早くチッチは男子便所から脱兎の如く駆け出して行った。


泡沢はトイレットペーパーを取り出しチンポの先を拭いた。それを便器に投げ入れチンポをしまった。

チャックを閉め立ち上がりトイレの水を流した。


何食わぬ顔で大トイレから出て手を洗った。

駐車場に向かう最中、泡沢はとある事が気にかかった。


それは壁に飛んだ精液をチッチがトイレットペーパーで拭いたが、その拭いたトイレットペーパーは一体、何処にやったんだ?という事だった。


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