②⑦ ちんこ刑事(デカ)
「警部?」
「何だ?」
「今回のヤマは例の絞殺魔の仕業でしょうか?」
「どうだかな ガイシャを見てみないとわからないな それにしても、2日連続で殺しってのは…」
「ですよね。あ、警部、昨日の刺殺事件もホシに目処はついたんですか?」
「気になるか?」
「え、ええ。まぁ」
「同期の泡沢とは随分、差をつけられちまったもんな」
「そうなんです…けど俺も負けませんから」
警部は頷いた。それを横目で見た木下は心なしかアクセルを踏み込んだ。
ガイシャを発見したの朝のウォーキングを日課にしている主婦だった。その主婦が全裸のまま仰向けで捨てられていた死体を見つけたのだった。
「警部、おはようございます」
三田が言った。
「おはよう。ガイシャはそこか」
「はい」
ブルーシートで覆われたガイシャはかなり小柄のようだった。
「所持品からは身元がわかるような物は何一つ出ませんでした。指紋は照合中です」
警部が頷く。木下はブルーシートの側に腰を下ろした。ガイシャを見たいのだが、それはまだだ。
警部が先だ。
「ところで泡沢はどうした?」
「例の写真の女達をあたりに行ってます」
「わかった」
「ガイシャ、観ますか?」
三田が警部を見上げながらそういった。
頷く警部をみた三田がブルーシートを勢いよく剥がした。
綺麗な死体だった。絞められて出来た頸の赤あざ以外、傷一つ無さそうだった。
「木下、お前もようく目に焼き付けておけ
ガイシャがいつ、どうしてこのような場所で殺されなければならなかったのか、その理由が現場や死体に残ってるものだ」
「わかりました」
木下はいい腰を上げた。
警部が横にずれ、木下が観察出来るようスペースを開けた。
「見たところ、30代後半でしょうか。小太りですが鍛えていたのかなぁ。そこそこ筋肉質ですね。にしてもガイシャは随分、小柄な男性だなぁ」
「だからホシも絞めるのは容易だった筈だ」
「ですが、腕力はありそうな…あっ」
「木下、どうした?」
「警部、見てください!ガイシャ、小柄なのに、チンポがめちゃくちゃデカいですよ!うわっ!素でこんなにかよ!デカっ!勃ったらどんなだよ!全く恐ろしいチンポだなぁ。いやぁ。ほんとデカいわ…」
警部はそんな木下を見下ろしながら舌打ちをした。
「こいつ、使い物にならないな」とため息を漏らしながらそう思った。




