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 ①②

事務所内にあるのは数個のロッカーと(これは従業員達のものだろう】小さな机の上にノートパソコンが一台、勤務表か、もしくは帳簿関係だろうか。


ファイルが4冊。壁にはカレンダーと標語、それに店主の目標だろう、都内全体に新規店舗を15件出すとの力強い文字で張り紙がされていた。


引き出しをあけると割引券の束とボールペンが数歩と付箋が乱雑に入れられていた。それらを手に取って触ってみても、勃起の反応は変わらなかった。


事務所全体が手掛かりだと泡沢のチンコは反応したわけだが、より犯人を絞れる物を探し出さなければならなかった。


アルバイトを含めた従業員全員から事情聴取をすれば、簡単にボロが出るかもしれないが、ガイシャの砕けた頭部を見る限り相当な恨みを持っている筈だった。


しかし、と泡沢は思った。勿論、あの死体だ。怨恨の線で捜査は進めるが、それに偏りすぎると初動捜査でミスを犯しかねない。


その恐れがあるからこそ、出来る限り犯人を絞れる物証なり、手掛かりが欲しかった。


まだ誰にも話してはいないが犯人が1人に絞れた時は、勃起したちんこが激しく上下する。イった時と同じような反応を起こすのだ。


だが一通り、事務所内を捜索し、あらゆる物に触れてみたが反応はしなかった。ひょっとしたら…と泡沢は考えた。もしかしたら従業員全員の犯行の線もないとは言えないぞ。泡沢は手帳を取り出し1人のタイムカードを手にした。昨夜の勤務者を絞る為だった。


従業員は全員で8名だった。誰がアルバイトなどなんてどうだっていい。アルバイトは犯罪を犯さないと言うわけはないからだ。それは社員であろうが同じ事だ。


泡沢は全員の名前を手帳に記入して、一旦外に出ようと踵を返したその時、何かにぶつかった。視線を下げるとチッチが尻餅をついていた。


「何やってんだ?」


「いえ、何でもありません」


「何でもなくて、転ぶわけないじゃないか?」


「それは先輩がいきなり動いたので…」


「ぶつかる程、側にいたのか?」


「はい。ずっとチンポの動きを確認していました」


「はぁ?」


「いえ、私なりの考えでそうしたのですが…」


「何の為に?」


「ひょっとしたらですよ?ひょっとしたら、犯人がわかったりしたら、チンポが激しく反応して、イったりするのかもなーなんて思ったので、ずっと先輩のちんこを観察していました。ですが、変わらなかった感じですね」


この女、どんだけ鋭いんだよと泡沢は思った。


「変わらないとか、そんな事は言わなくていい」


「先輩、私の前でならチンポ出して捜索しても構わないですよ?だって先輩のチンポは車の中でじっくり見させていただきましたし、それに…ね?温もりや振動もまだ手の平に残っている感覚ばありますからね。ズボン履いたままだと、パンツが濡れてズボンにまで滲み出て来て、漏らしたと思われちゃいますから」


「とんでもねー見たがりかよ!」


「私、先輩は全然タイプじゃないですが、

チンポは好きですから。だってそのチンポが捜査を円滑に進め事件解決に向けての手掛かりを見つけ出してくれるのですから嫌いになる方がおかしいですよ。きっと女子警察官ならみんな先輩のチンポは好きになってくれると思います」


一見、正論のように聞こえるが、結局、古玉珠世の言う事は、勃起したチンポが好きなだけじゃねーか!と泡沢には思えて仕方がなかった。


「行くぞ」


「もう良いのですか?」


「あぁ。とにかく察した事は、ここで働いている従業員全員が容疑者の可能性が強まったって事だけだ。だからこれ以上、事務所内を捜索しても意味がない」


「チンポがそう言ったのですね!」


「チンポは何も言わねーわ!つか何か言ったら返って怖いだろうがっ!」


泡沢はいい勃起したままの状態で、三田の所へ戻る事にした。


第一発見者のアルバイトの女性から話を聞こうとした泡沢だったが、死体をみつけたせいで気分を害したせいで、今は病院に行っているそうだった。


泡沢は三田に第一発見者に会いに行ってくるので、他の従業員全員に当たってくれませんか?とお願いした


「何も出なかったのか?」


「ですね。著しく反応はしてたのですが、決め手が全くなかった感じです。三田さんも考えているかもでしょうが1人の犯行ではない気がするんです」


「ま、そう考えていないと言えば嘘だな」


「ですよね」


「けど、だ。俺は単独犯の線を推すね」


「そうなんですか?」


「あぁ。今の時代、アガサクリスティのオリエント急行殺人事件みたいな事は有り得ないと思う。あるとしたら、頭部だけを狙うというのは先ず無いだろう。全身が殴打されているのであれば、わからないでもないがな」


三田の見立てを聞いてさすがだなと泡沢は思った。自分は単独犯の可能性は一切捨てていた。そのように考えもしなかった。


やっぱり三田は凄腕の刑事だなと泡沢は内心、感心しきりだった。


「私も病院に行って良いのですよね?」


チッチが尋ねると、泡沢が応えるより先にこういった。


「当たり前だろ。お前らは立派なコンビなんだからな。乳首とチンポ。お似合い過ぎるほどだよ」


泡沢は苦笑いを浮かべる。三田に病院の場所を教えてもらい、2人で現場を後にした。


病院までは古玉珠世が私が運転していきますからと言うことをきかなかった。


その為、泡沢は助手席に座りリクライニングを倒して、くつろいでいる。もう着きますよというチッチの声に泡沢は両頬を叩いてみせ、気合いを入れた。


その意思を示す為にしばらくは口を開く事は抑えるようにした。


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