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転生お嬢様の旅路 ~私は自由を謳歌する~  作者: 神藤彼方
序章

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1/6

#01 プロローグ

駄文・長文になります。

お時間に余裕の無い方はご注意下さい。




「はぁ~、今日も疲れたなぁ~」





 今日はいつも以上に残業が多くて、頭から煙が出そうだった。

だけど、2日分の仕事を片付けたから明日明後日はゆっくり羽を伸ばせるぞー!!

明日は1日中お家でゴロゴロしながらラノベ呼んでゲームして過ごして、サブスクしてるサイトでロボアニメ見て

明後日はオタクの親友と一緒に映画だ!



「有給万歳!!」




 ご機嫌で帰宅していたら、前を銀髪?の女の子が観光ガイドブックを見ながら歩いている。

金髪は比較的見慣れてるけど、銀髪なんて初めて見たわ。観光客だと思うけど、どこの国の人なんだろう?

物珍しさから前の子を見ていたら、ガイドブックを見ながら信号を渡り始めたけど、あぶないよ?大丈夫かな?



 心配しながらその動向を見ていると、対向車線からトラックが走って来るのが見える。

横断歩道は青で車道側は赤なのに、減速する気配が無いんだけどこれマズいのでは?

あの銀髪の人に声かけなきゃ!




「そこの銀髪の子ー!あぶないよーっ!」



 よく確認してみると、銀髪の子はイヤホンをしていて反応が無く、トラックも減速する気配が無い。

これダメなやつだー! いよいよマズいと思った私は、ヒールだったけど慌てて全速力で駆け出した。

気持ちは、陸上の短距離選手だった。




「あぶないっ!!!」




 トラックに気づいた女の子が驚きで固まっている。

私はサッカーのゴールキーパーさながらに両手を伸ばし、ダイビングヘッドで女の子に飛び込んだ。




「ふぅ~、せーふ! 大丈夫だった?周りをちゃんと確認しないとあぶないよ!?」

「ア、アリガトウゴザイマス…」


 


 私達の横を猛スピードで通り抜けたトラックは、そのまま前方にいた信号待ちの車に衝突していた。

私は異世界転生ものみたいに、身代わりに跳ねられたりしないのさ。ふふん!

銀髪の女の子の手を取り立ち上がろうとした瞬間、衝撃と共に私の視界がぐるぐる回転しながらスローになった。

意識が朦朧とする中、視界を確認すると、車の脇を通り抜けしようとしていた中型バイクがいた……




「す、隙を生じぬ二段構ぇぇぇ……」




そこで私の意識は途絶えた。



◆◇◇



…きなさい…… おきなさい………




 …うーん、誰かの声が聞こえる…もう少し寝かせてよぉ~




「起きなさい、起きてください……」




 …薄っすら目を開けると、目の前に銀髪で金色の目をしたスタイル抜群な女性が居た。

なんか、あの銀髪の女の子に似てるなぁ。 って何処ここ?

何か真っ白な部屋なんですけど!天井が見えないんですけど!ライトもないのに明るいんですけど!

一気に目が覚めて辺りをキョロキョロしてしまう。




「うふふ。そんなタヌキみたいな顔してキョロキョロしてないで落ち着いて下さい。相原菜々美さん」

「えっ、なんで私の名前を知ってるんですか?どこかでお会いした事ありましたか?」



 うわっ、この人凄い美人だわ。何で私の名前知っているんだろう?

…昔から驚いたり理解不能な時とかになると、友人達に’’タヌキ顔’’になってるって言われるんだよね…。

全く自覚無いし、不本意なんだけど。まぁ、それはそれとして。



「あのぉ~?どちら様でしょうか?」

「私は、女神アスライア。’’娘’’を菜々美さんに助けていただいた異世界の女神です」

「はい?娘を助けた?女神?異世界?…情報量が多い!!」



 私はまだ頭が覚醒しきってない中、一生懸命記憶を呼び起こす。

ん~? あっ、あの銀髪の外国人の子か!

…と言う事は、この流れだと私はあのバイクに轢かれて死んだの!?

それに目の前に居るのが異世界の女神様? これはテンプレの流れ!?

でも魂じゃなくて体がちゃんとあるんですけど…



「はい。テンプレの流れです。魂だけの状態だと色々不便なので、一時的に体を再現してます」

「心の声を読まないで下さい!」



 女神様はクスクス笑っている。あ~美人だなぁ~。



「やっぱりあの事故で私は死んでしまったのですね…」

「はい…。結果的に娘の身代わりとなってしまい申し訳ありません…」

「有給使って色々予定あったのになぁ…。まぁ仕方ないかぁ…」

「随分あっさりしているんですね…」



 女神様が少し驚いている。驚いた顔もやっぱり美人だなぁ。

こういう時に私は、’’タヌキ顔’’になってるのかぁ… 

自覚は無いから’’タヌキ顔’’って言われてもよくわからんけど。



「それなら異世界転生とか要らないので、このまま私の魂を消滅させて貰えませんか?」

「はい!?なんでそうなるんですか!?」


「私は幼少期から育児放棄されていて、施設に保護されて過ごしました。

高卒で就職してからは多少マシになりましたが、あんまり良い人生では無かったし、もう疲れたので…。

転生してまた一からやり直すのは、流石にしんどいです」


「25歳でまだまだこれからなのに…。菜々美さんの生い立ちはこちらに呼び出す前に確認しましたが、確かにひどい環境でしたね…」



 女神様は人の生い立ちも見れるのか。神様凄いなぁ。



「地球の神とも交渉して、日本で再び転生する事も可能です。無理に私の世界で転生する必要も無いのですよ?」

「いやぁ、しんどいのでお構いなく。さっさと私の魂を消滅させちゃって下さい」

「私としては、娘を助けていただいた方の魂を消滅させるのは回避したいです。…私の世界でなら色々特典を付けられるので、もう少し生きてみませんか?」



 なんか女神様が悲しい表情してるけど、うーん。どうしよう……

親友に会いたいし、あの事故死を’’無かった事’’に出来るのならそうしたいけど、無理だろうしなぁ。



「すみません。’’死’’を’’無かった事’’にすると色々悪影響が出るので出来ません…」

「ですよねぇ。…じゃあ、特典がある方がまだマシなので、異世界転生でお願いします」



 今世ような酷い環境だったら、そうそうに見切りをつけて自害すればいいか。



「酷い環境には送ったりしませんから安心してください!」

「心の声を読むのやめて貰ってもいいですか!? 因みに自害した場合は、私の魂を消滅させて下さい。それが転生を受ける条件です」

「……わかりました。後悔はさせません!!」



 女神様は自分の胸を叩いて自信満々に答えてくれてるけど、どこからそんな自信が出てくるんだろうか。

……あのでっかい胸からか。






 ◆◆◇




「では、さっそく異世界転生の説明に入りましょう!」



 女神様ウキウキだなぁ。



「菜々美さんに転生してもらう異世界は’’ファラリア’’と言います。私が創造した世界です」

「女神様が創造神なんですね」

「そうです。異世界ファラリアは、魔法とスキルが存在し魔物もいる世界ですね。菜々美さんに分かり易く言うと、定番のファンタジー世界です」

「大変分かり易い説明ですね」

「因みに、以前にも地球の日本から異世界転生して来た方も居ましたよ。今は菜々美さん以外居ませんが」



 え!?同郷のお仲間が居たのか!



「その方はいつ頃転生されたのですか?」

「大体800年前ですね」

「そんなに前なんですか?もっと転生者が居ると思ってました」

「異世界転生者を受け入れる理由としては、’’自分の管理する世界が活性化’’すると言うメリットもありますが、私はそこまで重要視はしていませんから」

「それにしても、私の前が800年前って少なすぎませんか?」

「それは私の転生基準が高めだからですね。私は『魂の色』が中間の’’ニュートラル~善人’’の間の人しか異世界転生させませんから。逆に’’悪人~ニュートラル’’の人はそもそも受け入れませんので」



 へぇ~。転生にも神様によって色々基準があるのかぁ。

私は自分では悪人だとは思わないけど、善人だとも思わないし、どの辺の立ち位置なんだろうか。



「因みに菜々美さんは’’ニュートラルと善人の中間’’ですね!私から見て理想の位置に居ます!」

「え?善人の方が良くないですか?」

「善人だと逆に騙されやすいので。転生先は気を付けて選定しているのですが、環境次第で大変な目に合うので……」

「あ~、それもそうかぁ」

「なので、菜々美さんは割と理想ですね。完全ニュートラルだと環境次第でまた別の問題が発生するので」



 私のポジションが理想ではあるのか。

でも、生きていて途中から闇落ちして悪に偏ったりするケースは無いのだろうか?



「それは魂にロックをかけるので、悪側に天秤が偏ったりはしないので大丈夫です」

「こっわ。私は身内は大事にするけど、敵と認識した相手には容赦しない性格ですけど大丈夫なんですか?」

「大丈夫ですよ。菜々美さんが敵認定するのは、何かしら敵対行動を取られたり、実害を及ぼされたりした場合ですよね? その場合は遠慮なく報復(始末)しても大丈夫です」

「そうなってくると、女神様の「悪人」の定義を知りたいのですが…」

「私の悪人の定義は『’’女神が認める正当な理由’’も無しに侵略戦争を仕掛ける』とか『脈絡なく無関係な人を突然斬り殺す』とかですかね。そもそも魂にロックをかけてるので、魂が悪サイドに偏る事はありません。気にせず自由に生きて下さい」



 成程。特に何も気にせず自由に生きればいいのか。



「ただ、魂にロックをかけるのは’’強い力を持った異世界転生の人’’だけなので、現地の子達には悪人もそれなりに居ます。

注意して下さいね。もちろん、敵対するなら容赦の必要はありません」

「わかりました」

「菜々美さんは転生にあたって何か希望はありますか?出来る限り答えますよ!」

「何かあった場合に備えて、一人でも生活出来る『秘密基地』的な場所が欲しいです」

「秘密基地ですか…ちょっと待ってて下さいね…」



 ……女神様が何やら考え込んでしまった。うーん、やっぱ無理なお願いだったかな?



「出来ました!! 菜々美さんには’’拠点スキル’’を付与しましょう!!」

「拠点スキルですか?それに、出来ましたって……」

「今作りました!会心の出来です!! ’’菜々美さん専用の拠点’’を作り上げる事が出来る能力です! このスキルがあれば最悪、引き籠り生活も可能です!」

「えっ」



 「今作りました」って言ってたけど、これ大丈夫なのかな?もしかしてヤバいお願いをしてしまったのではなかろうか…

女神様が満面の笑みでスキルの説明をしてくれる。



「この拠点スキルはですね……」



’’拠点スキル能力’’


 ・念じるだけで目の前に亜空間が展開される。亜空間の内部は真っ白な空間で、スキルレベルに応じて念じるだけで空間の拡張が出来る。※縮小はLv関係なく出来る。


 ・拠点スキルに付随した案内役&施設維持サポートの’’メイド’’が10名と、それを取りまとめる’’執事’’1名が居る。菜々美と執事や各メイドとはいつでも念話が可能。執事とメイド同士は念話で情報共有される。


 ・菜々美が許可すればメイド達は拠点の出入りが可能(執事は拠点取り纏めの為不可)。家事&戦闘能力が高い。拠点の出入りはLv2から解放。


 ・メイド達の能力…あくまで’’拠点スキル’’の能力なので、スキルの亜空間と同じで外の世界で姿を消す事が可能。その能力を使って隠密として暗躍する事も可能。


 ・菜々美以外は菜々美が認めた相手しか入れないし、触れない。出現した出入口を認識出来ない。


 ・亜空間内で菜々美を害する事は出来ない。


 ・亜空間内で転移魔法は使えない。


 ・使えば使うほど経験値が溜まりスキルレベルが上がる。


 ・拠点となる建物は、イメージするだけで作成可能。イメージが中途半端だと作成されない。街頭などもイメージで作成可能。


 ・拠点設置後は外の時間に応じて内部の明るさが変わる。朝昼は明るく夕方はオレンジで夜は暗くなる。雨等天候の変化は無い。


 ・作成されたものは念じるだけで消去可能。


 ・電気ガス水道も拠点内であれば普通に使える。


 ・工房等も作成出来る。作成した工房では、素材があれば調理器具から武器まで幅広く作成可能。

金属製品作成にはインゴットが必要。スキルLv2で開放。工房にある炉で鉱石からインゴット作成可能。


 ・食べ物はインスタント食品をイメージで作成する事が出来る。最初はカップ麺と袋麺のみ。 ※魔力が必要。


 ・レベルが上がると作成出来るインスタント食品が増える。

       

 ・作成した建物内にある冷蔵庫には必ずタマゴが10個入っていて使用しても無くならない(扉を開け閉めすると補充されている)。

※食べ物が乏しい時の救済措置。ゆで卵にして食べたりしてね!



レベルに応じた追加能力


 ・レベル1

  畑が作成可能。種を植え、水やりさえ続ければ栽培・収穫可能。

  念じれば亜空間内部から外の様子が伺える(映像と音)『外部監視スクリーン』。

  インスタント食品(袋麺とカップ麺)が作成可能。

  畑に植える種を作成可能(ジャガイモの種芋・白菜・大根・ほうれん草・キャベツ・人参・レタス・長ネギ・玉ねぎ・きゅうり・ナス・小麦)。

  ※食品や種の作成には魔力が必要。

  拠点メイド10名+取り纏めの執事1名



「……以上が能力になります。因みに最大レベルは5です!レベル5まで上げ切るのは大変なので、頑張って下さいね!! レベル3までは、そこまで時間はかからないと思います」

「あの、これ’’やりすぎ’’じゃないでしょうか?」



 流石にこれはやりすぎでしょう。要望出した私が言うのも何ですが……

私が指摘しても、女神様は特に表情を変えていないのが怖いです…



「やりすぎではありませんよ。菜々美さんの’’自害’’を防ぐ為のスキルなので。このスキルを使いつつ私の世界を存分に楽しんで貰いたいです」

「まぁ、スキルに()()のメイドさんも居るみたいですし、仮に一人ぼっちになってもこのスキルで暮らしていけそうではありますが…」

「自信作です! 何も問題ありません!!! ……おや?」



 女神様が急に背後を気にしだした。

釣られて女神様の背後に視線を向けると、あの時の銀髪の女の子が立っているじゃありませんか!

やっぱりかわいいなぁ。こうしてみると、どことなく雰囲気が似ていてちゃんと親子なんですねぇ。



「お母様!! 私も菜々美さんにお礼がしたいです!!!」

「まぁ。……菜々美さん、紹介します。あなたに助けられた私の娘で、シルライアと言います」

「私の代わりに死なせてしまってごめんなさい!! そして、あの時は助けて頂いてありがとうございました! 女神アスライアの娘、シルライアです!新米女神です!!」



 あの時の女の子が元気よく挨拶してくれた。

ああ、こっちだとカタコトじゃないんですね。



「ご無事で良かったです」



 これは掛け値無しの本音だ。

死んだ事は悲しいが、別にこの子のせいでは無い。悪いのはトラック運転手とあのバイクの運転手だ!!

そう思っていると、シルライア様が口を開いた。



「あの時の運転手2名は()()()に行きました!ご安心下さい!」

「そうねぇ。地球の神も怒ってて、あの2名は死後冥界にある地獄行きが決まったわ。依り代とは言え、神の娘を殺しかけた罪は重いわ。そもそも、どちらも信号無視だったし」



 あの運転手達が捕まって安心したけど、私の有給ライフを奪った罪は重い。

そんな事を思っていると、私の体がぼんやりと光りだした。

びっくりして’’タヌキ顔’’になっていると、シルライア様が満面の笑みを浮かべていた。

あれ?一瞬、私の体が光った様な…?



「菜々美さんに’’魔法の才能と武術の才能’’を与えました! ファラリアで()()()()()に役立てて下さい!」

「え!?アスライア様からもスキルをいただいたのに、貰い過ぎではないでしょうか?」

「私個人のお礼なので問題ありません! では、私は研修と観光の途中なので、日本に戻りますね! 菜々美さん、機会があればまたお会いしましょう!」



 笑顔のシルライア様が颯爽と去って行った…そんなに早く日本に戻りたかったのだろうか…

それはそれとして、流石に貰い過ぎだと思う。これってゆくゆくは悪目立ちしそうで怖いのだけど。

権力者とかと関わり合いになりたくないなぁ。

今度はアスライア様がにっこりとしながらこちらを見ている。



「心配しなくても大丈夫ですよ!菜々美さんの意思を無視して取り込もうとする者が現れたら、誰であろうと遠慮なくぶちのめしちゃって下さい!」

「えっ、大丈夫なんですか!? と言うか、心の声を読まないで下さい」

「菜々美さんが敵と認識する相手ならば()()()()()()いいですよ! 先程、魂の話しましたよね?問題ない範囲です!」



 それなら大丈夫かぁ。実際に戦えるかわからないけど。



「あと魔法に関してですが、魔法はイメージがすべてです。スキルの様にレベルは存在しません。属性の概要を理解し、それに沿ったイメージがあれば色々出来て便利ですよ」

「レベルが上がって新しい魔法が使える様になったりはしないのかぁ」

「そうですね。地球の人であれば()()イメージの応用出来るのでは?」

 

 確かに、現代の科学や漫画の知識を元に色々『イメージ』は出来そうではあるね。

ちゃんと発動するのかわかんないけど。


「それもそうですね。()()()()がどれ位のイメージを持っているのか知りませんが」

「後は、魔力を増やすための’’魔力循環’’はやってくださいね。お腹にある魔力の塊を少しづつ動かしながら、最終的には体全体をぐるぐる巡回させていくやつです」



 あー、異世界転生ラノベでよく見るけどあれホントなんだ。



「…日本にあるファンタジー小説を書いてる人達って、数多ある異世界から’’日本に転生’’してるのでは?って思ってしまいますね…」



 また心の声を読まれているのはスルーして、確かにそのパターンもありそう……



「魔法は適正次第で使える魔法属性が決まります。異世界転生者である菜々美さんの適正は()()()ですね!」

「え?もうお腹一杯なんですが…」

「これは異世界転生者はデフォルトなので諦めて下さい」

「……(タヌキ顔)」

「魔法属性は、火・水・土・風・雷・氷・光・闇・無 と 特殊属性として’’空間’’が存在します。空間属性は’’()()()()()()()()使()()()()()()()()()’’ので注意して下さいね。現在のファラリアには菜々美さんだけですので!」

「…………(タヌキ顔)」



 ……ハッ、空間属性と言う事は定番のストレージとかアイテムボックスとか使えるのかな!?



「もしかして、アイテムボックスとかストレージとか使える様になりますか?」

「’’ストレージ’’になりますが、便利でおススメしますよ。他に空間属性で有用なのは’’転移魔法’’ですね。イメージ次第なので菜々美さんならすぐに使える様になると思います」

「おお!!凄い!!」

「ただ、一度訪れた場所じゃないと転移出来ないので注意して下さいね」



 確かに行った事無い場所はイメージ出来ないし納得だね。

これは素直に嬉しい。あらゆる事態に備える為にも必要な魔法だ。

そんな事を考えてると、アスライア様がニコニコしながらこちらを見ている…



「話は変わりますが、身を守る為にも菜々美さんには()()()()()を魂に紐づけして送っておきますね!」

「魂に紐づけ??…良くわかりませんが、十分貰い過ぎなのでもう要らないのですが……」

「うふふ、丁度、菜々美さんの魂の容量限界ぴったりになるので、サービスです」



 サービスって…別に魂の容量??一杯にする必要無いと思うんですけど…



「後は、異世界転生者のみにデフォルトで与えられる’’言語理解スキル’’と’’神眼スキル&隠蔽スキル’’があるので、その説明をしますね」



 えっ、もう要らないんだけど…



「言語理解スキルはわかると思うので省きますね」


 アッ、ハイ…


「’’神眼スキル’’は’’鑑定スキル’’の上位スキルですね。あらゆる物・人物を鑑定出来、嘘も見抜けます」



 貰い過ぎて怖くなって来たんですけど…



「’’隠蔽スキル’’はステータスを偽装するスキルで、更に’’隠密スキル’’と’’鑑定妨害スキル’’も内包しています」



 今の私の顔を友人達が見たら’’タヌキ顔’’って言われるんだろうなぁ……



「隠密は日本人の菜々美さんなら大体予想付きますよね?鑑定妨害スキルもそのままの意味です。これは’’神眼’’以外には突破される事がありません。任意でオンオフ出来るので、隠蔽と上手く使い分けて下さい。以上で異世界転生専用の特典説明を終わりますが、何かありますか?」

「トクニゴザイマセン……」

「あ、忘れてました。今説明したスキルのLvはすべて()()()なのですが、これは異世界転生者を守る為の措置ですので。異世界転生者は能力値が高く、能力がバレるとよからぬ輩が寄って来る可能性があるので」



 私は理解する事を放棄する! もう、どうにでもな~れ!!



「娘を助けて貰った事もありますが、私は菜々美さんを気に入っています。なるべくちゃんとした家に転生するようにしますが、人の心は流動的で未来の家庭環境の変化までは予測出来ません…」



 アスライア様が申し訳なさそうな顔をする。

そんな事は重々承知しているので、もし何かあった時は貰った力をフル活用して乗り切りますよ。



「では、相原菜々美さん。あなたを異世界ファラリアに転生させます。何かあれば女神像のある教会で祈って下さい。短時間ですが私と話せます」

「はい。女神アスライア様、色々ありがとうございました。何とか頑張ってみます…」




あぁ、この美人女神様で目の保養する時間も終わりかぁ。



そんな事を思いながら段々私の意識が遠のいていく………





お読みいただきありがとうございます。

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