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第9話 儀式を終えて・・

たくさんの方に読んでいただき感謝の気持ちでいっぱいです。


引き続きよろしくお願いします。


 高校生達と僕は王城の中庭の奥の別館のようなところに案内された。


 別館は外部からの来客の宿泊施設らしく、まあなんというか、完全にホテルのような作りだった。


 ロビー?の受付カウンターにいる執事風男性スタッフとメイド風女性スタッフが手分けして部屋の鍵を僕たちに渡してくれた。


 男性スタッフが皆にまとめて管理事項を教えてくれる。


「夕食は18時以降に2階の食堂で喫食できます。 

 部屋にお持ちすることも可能ですのでご希望の方はスタッフにお申し付けください。

 この1階の奥が大浴場となっていますのでご利用ください。

 浴場は朝6時から夜の22時まで利用可能です。朝食は6時半から喫食できます。

 ではごゆっくりお過ごしください。」


 これって、日本のホテルそのものじゃない?


 きっと過去の勇者がホテルのシステムを持ち込んだにちがいない。


 まあ、異世界ものと言えばお風呂で苦労するのはテンプレだから、序盤からお風呂が出てくるのはありがたいことこの上ないから大歓迎だけどね。


 メイド風女性スタッフさんに居室に案内され、いそいそと部屋に入る。


 ちなみに僕の部屋は3階であった。

 他の男子生徒も3階である。


 女子生徒達は別の階のようだ。

 気配りが行き届いているようで何よりだ。


 部屋の中にはセミダブルのベッド、2人掛けソファ、小さめの執務机と椅子、そしてなんと部屋の中にもお風呂があった。


 日本の一般的なお風呂と同じくらいのサイズである。


 しかもホテルにありがちなユニットバスではない。


 ちゃんとトイレとは別である。ありがたい。


 さらに水洗技術は導入済みらしい。

 さすが王城内の建物である。


 さすがにトイレは温水洗浄便座ではなかったが。そこまでは再現できなかったのかな?


 ベッドの横の棚には浴衣のような前合わせの部屋着とタオル各種サイズも備え付けてある。


 歯ブラシのようなものもある。

 髭剃り?なのか小さな薄いナイフのようなものもあるぞ。


 まあ、要するにホテルだね、この建物。


 ビジネスホテルというよりかはシティホテルといったところか。


 完全にこの建物を設計したのは日本から召喚された勇者であることを確信した。


 もはや疑う余地はないであろう・・。


 ベッドの反対側に扉があったので開けてみたらなんと8畳くらいの部屋がもう一部屋あった。


 シングルベッドとクローゼットと小さな机セットだけの簡素な部屋だったが、一人が居住するには十分な広さだ。


 もしかしてもともと2人部屋なのかな?


 まあ、今回は僕1人なので、こちらの小部屋を使う予定はないだろう。 


 部屋の中をいろいろと確認していると部屋の時計が18時少し過ぎの時間を指していたので早速食事に行くことにする。


 2階の食堂?は完全にレストランだった・・。


 メニューはまあ、普通の洋食のセットでした。

 ちょっと固めのパンに、何かの肉?のステーキ、シチューにサラダ。


 イメージとしてはファミレスでした。

 ○ストだね。想像より美味しかったけど。


 きっと過去に食にこだわった勇者がいたのだろう。


 ちなみにスープとサラダはセルフサービスでおかわり自由でした。

 完全にファミレスと同じシステムでした。

 


 え、誰かと一緒に食べたのかって?

 もちろんソロですよ。ソロ。


 決してボッチではないですよ。ボッチとソロは別物です。


 ちなみに高校生達にもソロはいましたよ。

 グループ派が大半でしたが。

 決して寂しくなんて・・。


 夕食後にそのまま大浴場に向かう。


 天然温泉ではないようだが、大きめの浴槽、洗い場等、そのまんま日本のスーパー銭湯と同じ作りである。

 

 さすがに石鹸とシャンプーとリンスは無かったが、植物の切れはしのようなものが小さな蓋付きの壺に入れてあった。


 きっと定番のムクロジのような植物がこの世界にもあるにちがいない。


 この切れはしをお湯に入れて揉むと泡が出て来たので、その泡で頭と体を洗うとそれなりにスッキリした。

 

 体をきれいにして浴槽に入ると思わず「ふぅ~」と声がもれる。

 やはり日本人は風呂だよね。


 過去の勇者達も風呂だけは譲れなかったのだろう。

 たとえ異世界といえども。

 

 風呂といい、食事といい、ホテルといい、過去の勇者には感謝しかないね。

 

 てゆうか、こんなに充実してたら今回召喚された勇者候補?の僕たちの出番がないのでは?


最後まで読んで頂きありがとうございました。


感想などいただけると励みになります。


よろしくお願いいたします。

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