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第5話 お楽しみのガチャタイム?

初めての投稿小説です。

応援していただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

 案内された部屋は地下室にあるホールのような部屋だった。


 広くもなく狭くもなくといった感じである。


 部屋の奥の一段高くなった畳3枚ほどの大きさの区画に設置された演台のようなものの上に直径20cmほどの水晶?の玉が置かれている他は、これといって何もない部屋である。


 水晶玉の向かって左隣にはクレア王女が、向かって右側にはローブを被った魔術士のような初老の男性が立っている。


 皆が部屋に入室したところで、執事のセバスチャンと王女付きのメイド以外の案内のメイドさん達は部屋から出されてしまった。


 男子学生の一部が残念そうな表情を浮かべている・・。


 これから自身の身におこるスキルの確認?よりも好みのメイドさんのほうが重要らしい・・。


 若いっていいね・・ポジティブで・・。


 壇上のクレア王女が口を開き、

「それではただ今からスキル確認の儀をとり行う。 

 なお、水晶玉の横にいるのは鑑定のスキルを持つ王室専属の魔術士である。

 鑑定一筋40年のベテランであるので、現存するいかなるスキルも知っている。

 皆のスキルについて適切な解説をしてくれる手はずとなっておる。」


 と、儀式の開始を宣言した。


 そして引き続き、

「今回の召喚は数回に1度の特別な召喚となっている。

 過去のハズレ・・ではなくレア度の低かったスキルの延べ数量が一定の数に達するとオマケ・・ではなく召喚される勇者が1名追加されてやってくる。

 通常は1回の召喚あたり10名だが、今回は11名が召喚されてきているのがその証拠じゃ。

 なお、その1名追加の勇者はかなりレアで有益なスキルを持っているらしいぞよ。

 妾は出会ったことはないがの。」

 

 と、今回の召喚が特別なものであることを教えてくれた。


 と言うか、やっぱりハズレのスキルもあるんだろうか。

 テンプレ展開で追放されたりしないよね?


「それでは1名づつ前に出てきてこの水晶の上に手をかざすのじゃ。

 そうするとこの水晶にスキル名が表示される。

 なおスキルはすでに付与されておるから手をかざす順番は結果に影響しないぞよ。」


「ちなみにスキルは元の世界でやっていたことや、将来の夢、やりたいと思っていた事柄に関連するものが付与される傾向が強いらしいぞよ。

 さあ、前から順番に鑑定をするのじゃ。」


 と、学生達を壇上にいざなった。


 一応、彼らより年長者の僕は遠慮して最後尾に並んだ。


 彼らにとってみれば、同じ高校の卒業生とはいえ、見知らぬ人に間に並ばれてもやりにくいだろうしね。


 一番目は当然というか、やはりというか委員長女子だった。


 委員長女子が水晶玉に手をかざすと水晶玉からまばゆい光の筋がいく筋も延び始め、周辺の壁や天井を明るく照らし始めた。


「おお、この光の量は超レアスキルの予感!

 今回のガチャ・・ではなく召喚はいきなりレアスキルをひいたようじゃ。」


 と、クレア王女が感嘆の声をあげた。

 てゆうか、いまガチャって言わなかった??


 魔術士が水晶玉に浮かんだ文字を読みあげる。

「スキルは・・聖女(見習い)でございます。

 光魔法の使い手、特に治癒魔法や浄化魔法の使い手となられるでしょう。

 聖女(見習い)スキルは40年ぶりの付与となります。

 訓練次第では早期に聖女へとなることも可能です。」

 

 と延べた。


 クレア王女はいきなりの超レアスキルの出現にご満悦である。

 ちなみに光の筋の数が多いほどスキルのレア度は高いらしい。


 これはあれだな。元の世界で大人気のスマホ用ゲームのモンスタークリケット(通称モンクリ)のガチャと同じような演出だな。


 ★5以上のレアキャラをガチャで引いた際の演出が派手になるのと同じ感じか?


 ちなみにモンクリとは自分が保有するモンスターをクリケットのラケットで打ち飛ばして敵モンスターを攻撃するゲームである。


 自分のモンスターが強いほど敵を容易に倒すことができる。


 故に攻撃力が高かったり、スキルが強力だったりするキャラをガチャで引くことが勝利への近道であり、プレイヤーの中には課金を厭わない人も大勢いるらしい。


 僕もモンクリやってたけど課金はしてなかったけどね。

 勤労学生だから経済的余裕は無かったしね。


 なのでひたすらクエストをクリアしてガチャに必要なクリケットボールを集めてたなー。


 そういえばスマホはどこにいったのだろう。

 荷物は元の世界に残してきてしまったのかな?


 さて、いきなりレアスキルを引いた委員長女子はというと、


「私は家族そろってクリスチャンで元々信仰心があったのと、将来は医師になって『国境を超えた医師団』に入って病気や怪我で苦しむ人々を助けたいという夢があったので、聖女(見習い)のスキルを得ることができたのかも。

 召喚されたのは不本意だけど、この世界でも自分の夢を叶えることができそう・・。」


 と、スキルについてはまんざらでもない様子である。


 委員長女子の結果を見た他の学生達はがぜんやる気が出たようである。


 そりゃ1人が当たりを引いたら、残りの人も当たりを引きたくなるよね!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。


感想などいただけると励みになります。

よろしくお願いいたします。

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