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第2話 異世界?

初めての投稿小説です。

応援していただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

◆◇


 僕の名前は七条 拓、年齢21歳、千葉県在住、職業は大学生である。

 数少ない友人からはタクのニックネームで呼ばれている。


 大学と言っても、学業と複数ある自分の趣味の時間と家庭の経済状況を考慮して通信制の大学に通っている、と言うかテレビとネットで受講している。

 通信制大学は学費がかなり安いから助かるね♪


 おりしも世の中は新型のウィルスによる感染症が爆発的に流行しており、仕事も学校の授業もリモートになっているので、通信制大学と変わらない状況である。


 結果として通信制大学を選択しておいて正解である。先見の明があったと自画自賛してみる。


 何故こんな自分語りをしているかと言うと、人は予想外の状況に直面した場合は、まずは自分の置かれている状況をよく認識すべき、と愛読している傭兵達のエッセイ集『戦場に取り憑かれた漢たち』に書いてあったからだ。


 突然の状況の変化に数十秒の間呆然としてしまったが、先の言葉を思い出して、状況の把握を開始した。


 戦場では状況の変化に柔軟に対応することが勝利への鍵である。

 ビジネスや日常生活でもきっと同様であろう。


 ましてやこのような理解不可能な状況下においては尚更である。


 なので今朝からの自分の行動を振り返ってみる。


 僕は今日は朝からネットで授業を受講して、夕方からのバイトのシフトに入るため、駅ビルに向けて歩いていたはず。


 余談であるがバイトはNOSバーガーという人気のバーガー屋さんで、僕は調理担当として働いている。もう3年くらい続けているのでどんな注文も対応はお手の物だ。


 個人的にはトマトチリソースがたっぷり入ったトマチリバーガーが好みでありお薦めである。

 サイドメニューの焼きウインナーもセットでお薦めだ。


 ちなみに店の名前はマッスルカーを爆走させるガスボンベのようであるが、味は普通に美味しい。 老若男女を問わず人気である。

 決して噛みついた瞬間に爆発したりはしない。 


 駅に向かって下校中の近所の高校生達の群れに紛れつつ歩いていたはず。


 ちなみに僕も3年前まではその高校の生徒であった。 


 そう言えば道中の道路の左手の丘の上にある神社に続く参道の入口に差し掛かった辺りで前を歩く高校生のグループの足元が突然光り始めたような・・・。


 あ、思いだした!

 その光に高校生達と一緒に包まれてから現在までの記憶が無い・・。


 そしていま僕の眼前で床の上に座り混んでいるのはまさに光に包まれていた少年少女達である。


 彼らも僕と同様に言葉も出ないようであり、キョロキョロとしている。

 どうやら相当困惑しているようだ。


 周囲を確認してみると、僕たちが座り込んでいる床面には円や星形で描かれた複雑な幾何学模様が描かれており、怪しく光を放っている。


 そしてその周囲には剣や槍を持ち、西洋風の全身鎧に身を包んだ兵士?が取り囲んでいる。


 その兵士達の切れ目の向こう、おそらくこの空間の上座にあたると思われる壇上には、これまたヨーロッパの中世風のドレスを着て頭に宝石が散りばめられたティアラを着用した若い女性が豪奢な椅子に座っている。


 よく見れば僕たちは西洋風のお城のホールのようなところにいるようだ。


 先ほど思い出した記憶を信じるならば、海外旅行に出かけていたということはなさそうだ。


 かと言って、同じ県内にあるアミューズメントパークに来ているわけでもない。

 そもそも予定も無かったしね。

 此処が○ンデレラ城内の一角である可能性は否定できるだろう。


 ということは、理由はよくわからないが光の輪に包まれたあと、何かの力が作用して何処かに移動してしまったのかもしれない・・。


 問題はどこに来てしまったのかだが・・。


 これはもしかして、ネット小説や漫画で最近流行の・・・、と思い始めた矢先、壇上の女性がおもむろに立ち上がると、少し嬉しそうな声で話始めた。


「異世界の勇者達よ!我らのセントラル王国へようこそ!召喚は成功であった!」


 ・・・。


 セントラル王国?

 少なくとも地球上にはそんな国はなかった筈だ。

 国連加盟国一覧でも見たことなかったしね。


 どうやら僕は異世界に召喚されてしまったらしい・・。


 何故に??


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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