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第141話 久々に魔道具作りに専念

いつもご覧いただきありがとうございます。

いいね、評価、感想をいただき、たいへん励みになります。

 おはようございます。


 今朝はゆっくり寝るはずだったけれど、結局いつもと同じくらいの時間に起きてしまいました。


 どうやら体に生活のリズ厶がインプットされているようです。


 ああ、そう言えば今朝の食事当番を決めていなかったよ。


 みんな僕が作ると思っているのかもしれないね。


 だったら早く準備しないと、食いしん坊女子高生チームに怒られちゃうよ(汗)



 「じゃあ、起きるかな?」


 と呟いてベッドから這い出し、服を着替えていると、チャロンも目を覚ます。


 「おはようございます、タクさん。ムニャ。」

 

 「おはよう、チャロン。

  まだ眠そうだね(笑)

  ゆっくり寝ててもいいんだよ。」


 「いえ、タクさんが起きているのにお世話係の私が起きないわけにはいきませんから!」


 「ははは、じゃあ一緒に朝食を作ろうか。

  ご飯がないと腹ペコさん達が困るだろうからね。」


 「ですね!」


 と2人で笑いながらキッチンに移動して朝食作りを開始する。


 メニューはいつもの朝食セットだ。



 主食はパンもご飯も準備して、野菜スープを煮込みながらオムレツ、ベーコン、サラダを準備する。

 もちろん、食いしん坊女子高生のために串焼きセットも準備しておこう。


 程なくしてキッチンとダイニングに美味しそうな匂いが広がる。


 うん、野営での料理も楽しいけど、家のキッチンで作る料理も楽しいね。


 折角だからキッチン周りも充実させるかな。


 美味しい食事は皆の活力に繋がるからね。


◆◇


 「「「「「「「「「「いただきま〜す!」」」」」」」」」」


 と朝食の美味しい匂いに釣られてダイニングに現れた女子チームと一緒に朝食タイムの開始である。


 相変わらず食欲旺盛な女子高生チームを中心にあっという間に用意した料理を食べ尽くされてしまった・・。


 結構な量を用意したはずなんだけど、相変わらずすごい食欲だね(汗)


 「ところで、タク先輩は今日は何をする予定ですか?」


 と亜季ちゃんが聞いてくる。



 「そうだね。僕は冒険者活動用の装備の手入れとかかな?

  久々に部屋でゆっくりしながら今までできなかったことをするつもりだよ。」


 と曖昧に答えておく。


 察しのいい亜季ちゃんなら僕が何かの魔道具作りをするつもりだと分かってくれるだろう。


 クラリスさん達にはまだ僕が魔道具を作れることをまだ言ってないからね。


「そうですか。

 では私達は街に買い物に出かけてきてもいいですか?

 生活物資の補充もしたいですし、ライムちゃんの身の回りのものも必要ですから。」


「もちろんだとも。

 ただ、荒くれ者の冒険者とかに絡まれないように気を付けてね。

 服装は目立たないものを選んだほうがいいかな。」


「ですね。今日は戦闘服にしておきます。

 武器も携行したほうがいいですし、何かあったらすぐに対応できたほうがいいですから。」


「そうだね。用心するにこしたことはないね。

 まあ、トラブルに巻き込まれないのが一番だけど。

 君子危うきに近寄らず、のポリシーで行動しよう。」


「わかりました。」

 

 と亜希ちゃんが素直に答える。


 まあ、女子高生チームだけで行動することはあまり無かったから真面目に考えてくれているのかな。

 心配だからついて行きたい気持ちはあるけど、僕がいたら困る買い物もあるだろうし、それにあんまり過保護も良くないからね。


「大丈夫ですよ、タク先輩!

 ちゃんとトラブルには気をつけて行動しますから!」


 と楓ちゃんが自信満々に答えてきたが、「あんたが一番トラブルを引き寄せているのよ!」と亜希ちゃん達に光の速さで突っ込まれていた。

 

 僕もそうだと思うよ(汗)


 楓ちゃんには数々の実績があるからね(汗) 


◆◇


 「それでは、ただいまから魔道具作りを開始します。」


 と自分の部屋で宣言する。


 「どうしちゃったんですか?ご主人様?

  急にそんなに真顔になっちゃって?」

 

 「うん、今日作ろうと思っている魔道具は元の世界の『刀』なんだよね。

  なので、本職の刀鍛冶っぽく厳かに始めてみたんだよ。

  まあ、雰囲気作りと思ってもらえれば。」


 と不思議そうな顔をしているヤトノに答える。


 「ふふふ、相変わらず面白いですね、タクさんは。

  ところで、どうして『刀』なのですか?

  最近の戦い方はアサルトライフルとかスナイパーライフルとかの遠距離から攻撃する武器がメインになってきているのに、接近戦用の武器を作るのは不思議なのですが?」

 

 「うん、チャロンの言う通りではあるんだけど、2つ理由があってね。

  1つはアカネちゃんの専用の武器をまだ作ってあげていなかったので、くノ一用の小太刀を作ろうと思ってね。

  2つめの理由はライムの雷魔法を見ていて思いついたことがあるんだよ。」


 「ライムちゃんの雷魔法ですか?」


 「うん、そう言えばなんだけど、前に討伐した青ゴブリンの魔石が雷属性だったのを思い出したんだ。

  これを使えば小太刀に雷魔法を付与できると思ってね。

  あと、黒ゴブリンの風魔法の魔石を使えば風属性の魔法も付与できると思うんだよ。

  小太刀を使って風魔法とか雷魔法を発動できれば接近戦タイプのアカネちゃんの戦闘力アップになると思うんだよね。」


 「それはいいアイデアですね、タクさん。」


 ああ、イメージはもう固まっているので早速作っていくよ。」


 「お手伝いします!ご主人様!」


 とやる気いっぱいのヤトノとチャロンの手を借りながら材料を作業台に並べていく。


 小太刀の長さは約60cmが標準みたいだけど、アカネちゃんが使うなら少し短めのほうがいいね、と考えながら『物体作成』スキルで素材となる魔鋼を小太刀の形状に整えていく。


 魔鋼は特殊個体のゴブリン達が持っていた手斧の再利用だ。


 楓ちゃんの風魔法のバールにも使用したけど、

 魔法との相性が良さそうだったから活用しない理由はない。


 小太刀の柄の部分に穴を開けて風魔法の魔石と雷魔法の魔石をはめ込む。


 魔力を蓄えるためのバッテリーをどうやって取り付けるかが悩みどころだったが、柄の部分をそのままバッテリーに加工することにした。

 

 薄く伸ばした真鍮の板に黒樫の炭の粉末を均一に挟んで密閉する。


 それを小太刀の柄の両面に貼り付けてから同じく黒樫の木の板で挟んで、その上から装飾を兼ねて紐を巻く。


 刀身部分は刃の部分を除いて黒染め加工にし、稲妻を模した模様を入れておく。


 おお!、なんか魔剣って感じで格好いいぞ!


 鍔も稲妻を模した模様を型抜きして格好良く加工する。

 

 刃の部分は『物体作成』スキルで鋭く薄く加工すれば切れ味抜群だ!


 最後に2つに割った細い板を使って鞘を作る。


 刃の型を写して厚みを半分ほどくり抜いて重ねて糊で貼り付けて表面を火魔法で炙ってから磨きをかければ、いい感じで鞘っぽくなった。


 素人の加工でもそれっぽくなるもんだね。


 重ねた板が剥がれないように鞘の先端には麻鋼を加工したキャップを被せて、根元と途中3カ所に装飾を兼ねた輪っかをはめて細くて短い釘で固定すれば完成だ!


「うん、形はできたぞ。

 あとは小太刀に魔法を付与しよう。」


 風魔法の『風刃(ウインドカッター)』は既に魔道具作りの経験があるのですぐに付与が終わる。



「そう言えば雷魔法はそもそも習得していなかったね。

 ライムが言ってたイメージを試してみよう。」


 雷は雲の中で細かい氷の粒が摩擦を起こして電荷の偏りが発生することにより発生したはずだ。

 

 ということは、小太刀の周囲に氷結魔法で微小な氷の粒をたくさん発生させて、それを風魔法でかき混ぜて摩擦を発生させれば原理的には同じはずだ。


 いわゆる複合魔法になるんだろうけど、魔法はイメージだ!

 僕は気合で雷の発生をイメージしながら小太刀に付与魔法をかけ続ける。

 

 するといつもどおりにキラキラエフェクトがかかったぞ!



 早速『目利き』スキルで確認してみると、


 風魔法と雷魔法の小太刀(魔導具)(特級):

 ・東の森林地帯の魔力をたっぷり吸った「魔鋼」を使用した小太刀。

 ・柄の部分に埋め込んだ属性を有する魔石に魔力を流すことで、

  『風刃(ウインドカッター)』と

  『雷撃(ライトニング)』を発動できる。

  (『風刃』と『雷撃』の威力は加える魔力の量に比例する。)

 ・刀身には雷撃をイメージした模様が刻まれており、見た目もバッチリ。

 ・刃は切れ味鋭くどんな魔物の毛皮も紙のように切り裂く。

 ・『雷撃』で相手の動きを止めてからの『風刃』のコンボ技を使えば接近戦では無双間違いなし!

 ・これを使えば今日から君も切り裂きジャックだ!


 と表示された。


 おお!完成したぞ!

 今回も魔道具(特級)だ!


 しかも接近戦での性能はやばそうだね(汗)

 説明どおりのコンボ技を使われたら誰も回避できないのではないだろうか?

 初見殺しになることは間違いない(汗)


 あと、解説が相変わらずふざけているが、人を連続殺人鬼のように言うのはやめてほしいぞ(汗)



「できたよ!チャロンとヤトノ。

 風魔法と雷魔法の小太刀という特級の魔道具ができたよ。」


 と言って、出来上がったばかりの魔道具の性能を説明する。


「すごいですね、タクさん。

 相変わらず国宝級の魔道具ですよ(汗)」


「私もこんなの見たことないですね。

 この魔道具があれば森の中にいる魔物なんて瞬殺かもしれません。

 とりあえず、空を飛ぶ魔物以外は敵じゃないでしょうね・・」


 とチャロンとヤトノにドン引きされていまう(汗)


「ま、まあ、高性能であるにこしたことはないかな(汗)

 それだけ戦闘力を高めることができるってことだからね。

 これでアカネちゃんの安全が確保できるならそれにこしたことはないよ。」


「まあ、タクさんの魔道具が高性能すぎるのはいつものことですが・・。

 そう言えば、昨夜にお話されていた『索敵の魔道具』も作るんですか?」


「うん、まだ時間があるから今日中に作ってしまおう。

 どんな魔道具かというと・・。」


 と言って僕は索敵の魔道具のイメージを紙にイラストで描きながら2人に伝える。

 

 まあ、元の世界でいうところのドローンとそれから送られてくる画像を移すモニターのセットである。


 ハリウッド映画に出てくる米軍の特殊部隊が使用しているような高性能の物は作れないだろうけど、スノーとクロロの視覚や聴覚で捉えた敵の位置を『地図作製』スキルでモニター代わりのガラス板に写したり、あるいは、従魔達の視界をそのまま写したりはできるんじゃないかな。


 ヤトノやバイパー達の熱感知で捉えた情報も写せるようにしておこう。

 

 ヤトノと従魔達は寝ている場合もあるので、24時間戦えるゴーレムも作っておこう。

 

 ゴーレムに視覚、聴覚、熱感知の能力を付与してそれを念話の魔道具で信号としてモニターに送信して表示させれば完璧だね。


 「まあ、そういう魔道具だよ。

  とりあえずゴーレムは上空から監視できるような鳥型のものを作りたいんだ。

  大きさはあまり目立たないようにクロロくらいの大きさで。

  ヤトノが部品のイメージを教えてくれれば、そのとおりに作っていくよ。」


 「おまかせください!

  ではクロロちゃんよリ少し小さいくらいの鳥型にしておきましょう。」


 と、「お任せあれ!」とばかりに意気込むヤトノの言う通りに部品を作って組み立てていくと、あっと言う間に鳥型のゴーレムが出来上がった。 


 しかもちょっと猛禽類っぽいデザインで格好いい!


 大きさはカラスくらいだから、種別で言うとハヤブサくらいだろうか?

  

 パーツの数は多すぎず、少なすぎず絶妙な感じであり鳥としての動作も問題はない。

  

 ガラスでできた目をはめて、頭の中には念話の魔道具になるCR電池的な部品を埋め込む。

 

 お腹の中には風属性の魔石と単3バッテリーを6本詰め込んで密閉する。

  

 あとはボディーの表面全体を黒染め処理で酸化させれば黒い鳥型のゴーレムの出来上がりだ!


 「いい感じで形ができあがりましたね、ご主人様!

  あとは死霊魔法で魂を吹き込めば仕上がりですよ。

  私にお任せください!」


 と、ヤトノは以前と同じように鳥型ゴーレムに手を当てて魔力を流しながら、


「死霊魔法の使い手たる我が命ずる。

 黄泉の国より戻りし魂よ。

 この仮りそめの肉体に宿り再び目覚めよ!」


 と、相変わらずやばそうな呪文?を唱える(汗)


 この黄泉の国からのくだりがとても気になるんですけど(汗)


  いったい誰の魂をどうやって召喚しているのであろうか?



 相変わらず穏やかでないヤトノの謎の呪文が終わると、鳥型ゴーレムの目がキラリと光って生気が宿ったようだ。


「できましたよ、ご主人様!

 死霊魔法は無事に成功です!

 あとはバイパーの時と同じように魔力を流して主人を登録してください!」


「あ、ああ、そう言えばそうだったね(汗)」


 とヤトノに言われるがままに10秒間ほど魔力を流すと暖かい魔力が返ってくるのを感じる。


「できたみたいだよ。」


「いいですね!

 流石はご主人様です!

 この鳥型ゴーレムの名前は何にしますか?」


「そうだね、ハヤブサくらいの大きさだから、ブラックファルコンにしておくかな。

 ありきたりだけど、バイパー達と同じでブラックシリーズにしておこう。」


「わかりました!

 この子には鳥としての動きを勉強させましょう。

 クロロちゃんとマイティに任せておけば勝手に覚えると思います!」


「それもそうか。

 同じ鳥型だしね。

 じゃあ、次の魔道具作りに取りかかろう。次はなんちゃってタブレット端末だね。

 イメージが難しいからスペックを紙に書き出すことにするよ。」


 と言うと、チャロンに紙を用意して貰ってタブレット端末のスペックを箇条書きで書き出す。


 さっき2人に説明した内容をもう一度整理しながら書いていく。


 機能の書き出しが終わると、次は本体の作成だ。


 元の世界の◯パッドくらいの大きさにしよう。

 極力薄くなるように魔力バッテリーをタブレットと同じサイズの薄い板状にする。

 ディスプレイ代わりのガラスの板を魔力バッテリーと重ね合わせて、周囲の縁と背面を魔鋼の板で囲んで金属部分を黒染め処理で酸化させれば本体の出来上がりだ。


 ミルスペックのような見た目がなかなか格好いいぞ!


「さあ、本体はできたから、あとは必要な魔法を付与しよう。

 『地図作成』と『感覚共有』に『念話』だね。

 あとは光魔法で地図や画像を浮かび上がらせよう。」


 と言いながら、タブレットっぽい板に手を添えて付与魔法を発動しながら魔道具のイメージを送り込んでいく。


 従魔達とブラックファルコンの感覚や視界を選択して共有できるように、獣魔達の位置もアイコンで表示できるようにしておこう。


 アイコンをタップすればそれぞれの感覚を表示する感じだね。

 

 きっと特殊部隊が使用しているナイトスコープを通して見るような感じの画像が見れるはずだ。


 手元のメモを見ながらそんなイメージを固めつつ魔力を送り続けること約5分、そろそろ集中力がもたなくなりそうな気がしてきたころに、ようやくいつものキラキラエフェクトがかかった。

 

 やっと完成したようだぞ。

 やはり機能が複雑だとそれなりに時間がかかっちゃうね(汗)


 「目利き」スキルで確認してみると、


各種魔法のタブレット(魔導具)(特級):

 ・各種の魔法が付与された情報表示用のタブレット

 ・『念話』『感覚共有』『地図作成』『光魔法』の魔法を利用して

  従魔やゴーレムの感覚で捉えた情報を画面上に表示できる。

 ・風魔法を利用して従魔やゴーレムが聞き取った音も再生可能

 ・画面上に表示された従魔とゴーレムのアイコンをタップすることで、

  表示する画像の切り替えが可能

 ・従魔やゴーレムが増えた場合は、魔力を登録することでアイコンの追加が可能

 ・これを使えば特殊部隊並の索敵と情報収集が可能だ!

 

 と表示された。


 なんとかイメージどおりの魔道具が完成したようだ。

 しかも予想通り特級だしね!


 「できたよ、チャロンとヤトノ。

  結構時間がかかったけど、なんとか想像どおりの物ができたよ。

  今回もやっぱり特級の魔道具だったよ。」


 と、完成した魔道具の概要を2人に説明する。


 「相変わらず凄すぎて言葉が出ないですね。

  もはや国宝級以上の魔道具ですよ。

  こんな魔道具の存在が明らかになったら、国の軍部や暗部がこぞって手に入れようとするかもしれませんね。

  私達だけの秘密にしておく必要がありますね(汗)」


 とチャロンがため息をつきながら感想を述べる。


 「うーん、流石に高性能すぎたかな(汗)

  何の魔道具かわからないように皮のカバーでもつけておこうかな。

  パッと見た感じでは商売の台帳でも見ていると思われるようにしておこう。」


 「それがいいですね!

  革細工は私にお任せください!」


  と早速ヤトノがお手伝いに立候補する。


 「ああ、頼んだよ。

  僕はその間にブラックファルコンの訓練とタブレットの使い方の練習でもしておくかな。

  さっそく明日から使うことになるだろうしね。」


  と言うと、庭で遊んでいる獣魔達に協力を頼む。

 

  ブラックファルコンの訓練は同じ系列の鳥型の魔物であるマイティに訓練を頼むことにした。

  フクロウのクロロよりも鷹型のマイティのほうが動きが近いしね。


  マイティは早速ブラックファルコンと念話で意思疎通をすると、2匹そろって空の彼方に飛んでいってしまった。


  タブレットに表示されたブラックファルコンのアイコンをタップしてみると、ファルコンが見ている景色が画面上に写し出された。


  地図モードも発動させると、ちゃんと道路や建物の輪郭が表示されている。


  元の世界の◯ーグルマップを見ているようだぞ。


  スノーのアイコンをタップしてみると、ちゃんとスノーの視界が共有されている。

  スノーが聴いている音もちゃんと再生されているぞ。


  予想通りの機能が実現できているね。


  これがあれば僕たちの活動中の情報収集能力が飛躍的に向上するぞ!

 

  この街に到着する前のように盗賊に襲われるリスクを大幅に下げることができそうだ。


 

 「すごい魔道具ですね、タクさん。

  こんな魔道具を想像したことも無かったですよ。

  やはり召喚された勇者様は違いますね。」

  

  と驚きを隠せないようだ。


 「まあ、元の世界の道具の真似をしただけなんだけどね。

  これで明日からの行動の安全が確保できるよ。

  皆が帰って来たら使い方を説明しないといね。」


 「タクさんが使うんじゃないんですか?」


 「僕がこれを使っていると戦闘指揮ができないからね。

  できれば誰かに情報収集の担当になって欲しいんだ。

  いつもの役割分担だと、楓ちゃんが最適だと思うんだよね。」


 「確かにそうですね。

  楓さんはテイマーなので従魔との相性もいいから最適だと思います。」


 「僕もそう思うよ。

  皆が帰ってきたら相談しよう。

  作業も一段落したし、そろそろ昼時だから昼ご飯にしようかな?」


 「ですね!タクさんはお疲れだと思うので、お昼ご飯は私とヤトノちゃんで何か美味しいものを作りますよ!」


 「お任せください!、ご主人様!」


 「うん、じゃあお願いするよ。

  楽しみにしておくね!」


 と張り切る2人に昼食の準備を任せて僕は後片付けを終えた僕は、タブレットの操作に協力してくれた獣魔達を集めてお礼がてらに遊んであげる。


 程なくして出来上がった昼食のハンバーガーセットを庭のテーブルに座って3人で美味しくいただくのであった。


 こういう風にゆっくりと時間を過ごすのもいいもんだね。


 ちょっと高いけど一軒家を借りてよかったよ。

最後までご覧いただきありがとうございました。

感想などいただけると励みになります。

引き続き応援よろしくお願いいたします。

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