第114話 「3匹の子豚」??
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3匹のオークはノソリノソリと街道に出てくると、僕達を、特に女性陣をなめ回すように確認してからニヤっと笑う。
僕は「目利き」スキルで素早くオークを調べる。
すると、
オーク(若い成体):
成体になったばかりの若いオーク。
太って見えるので鈍重に見えるが、皮膚の下は筋肉の塊で素早く動くことが可能。
いわゆる素早いデブ。
成体となった直後の特徴として繁殖のことしか考えていない。
道行く女性を攫って襲うことから、「3匹の若オーク」として恐れられている。
冒険者ギルドに討伐依頼が出されている。
なんと! いろんな意味で危険な奴らだな!
しかも女性の敵じゃないか、許せないぞ!!
しかも「3匹の若オーク」なんていうふざけた名前で呼ばれやがって。
童話に出てくる「3匹の子豚」じゃあるまいし!
早くこいつらを討伐しないと、女性の被害者が増えてしまう!
冒険者ギルドに討伐依頼が出されているようだが、冒険者が来るのを待つ暇はなさそうだ!
「みんな、コイツラは成体したての若いオークだ!
素早い動きで襲って来るぞ!
しかも繁殖目的で女性を狙っているらしい!
商隊の皆さんは土壁の後ろに隠れてください!」
と皆に声掛けする。
メリルさん以下の商隊の皆さんは素直にシェルターの後ろに走って移動する。
どうやら昨日のバッドウルフの件で早く逃げたほうがよいと理解してくれたようだ。
ただ、若干1名だけ人の話を聞かない男がいた。
説明するまでもないがトミーだ(汗)
「何故こんなところにオークなんか出やがるんだ!しかも3匹も!」
とガチギレしている。
いや、オークが出てきたことに怒っても仕方がないぞ。
それよりもちゃんと対処しようよ。
「トミー! 商隊の皆さんは避難が完了したぞ!
まずは我々が弓で攻撃して奴らを弱らせるぞ!」
とオーソドックスな作戦を提案する。
ナンシーさん達、『赤き剣撃』の他のメンバーもウンウンと頷いている。
「ふん、オークなんてただのノロマな豚だ!
あんな奴ら俺の剣撃で斬り伏せてやる!」
と言うとオークに向かって駆け出す!
「おい!やめろ!
奴らはただのオークじゃない!
若くて素早いオークだ!」
と皆でトミーを止めるが時すでに遅し。
トミーは腰の片手剣を抜くとオークに向かって突っ込んで行く!
トミーは先頭のオークの斜め前まで駆け寄リ片手剣をふりかぶると、素早い踏み込みから袈裟斬りの斬撃を放つ!
うむ、なかなか素早い斬撃だ!
だがオークは素早いバックステップでトミーの斬撃を躱すと、斬撃を空振りした勢いで前につんのめってしまったトミーに殴りかかる!
オークの強烈なパンチを食らってしまったトミーは一瞬で意識を刈り取られて大の字にのびてしまった(汗)
漫画のように頭の上で星が回転しながら飛んでいる様子が目に浮かぶぞ!(汗)
オークはトミーに止めを刺そうと追撃の構えを見せる。
これはいかん!
トミーを救出しなくては!
このままではトミーが殴り殺されてしまう!
「傷者発生!傷者発生!
チャロン、亜季ちゃん、アカネちゃん!
矢を放ってオークを牽制してくれ!
『赤き剣撃』のメンバーはトミーの回収だ!
僕と一緒に行くぞ!」
と指示を出すと腰の片手剣を抜いて、倒れているトミーに向かって駆け出す!
亜季ちゃん達が矢を放ってオークを遠ざけているうちに、僕と『赤き剣撃』の残りのメンバーでトミーを引きずって後方に下げることになんとか成功する。
気を失っている人間を運ぶのは予想以上に重さを感じて大変だった(汗)
トミーの顔がボッコリと腫れているが大丈夫だろうか?
死んでないよね?
トミーの救出にはなんとか成功したが、先程の弓矢による攻撃のせいでうちの女子チームが完全に敵認定されてしまったようだ。
チャロン達を見て「グギャア!」と汚い叫び声をあげている。
しかしその一方で自分たちが攫って襲うべき対象としても認識しているようだ。
チャロン達を見てヨダレを垂らしているぞ。
しかも汚らしいボロ布を巻いた下腹部は体の一部がワイルドトランスフォームMAXして盛り上がっている!
いや、そそり立っていると言う表現のほうが適当だぞ(汗)
その大きさはもはや「息子」というレベルを超えている!
その勢いを表現する言葉が見つからない!
あえて言うなら「若大将」と言うべきレベルだ!
こんないろんな意味で危険な奴らを放置しておくことはできない!
いますぐ討伐せねば!
「みんな! こいつらは危険だ!
世の中の全ての女性の敵だ!
今すぐ討伐するぞ!
ショットガンで蜂の巣にしてやるぞ!」
と『炎狼小隊』のメンバーに声をかける!
その時、亜季ちゃんから、
「タク先輩! 私にいいアイデアがありますので協力していただけませんか!
奴らの顔に向かって矢を放って私に対する警戒をそらしてください!
私の矢で奴らを煉獄してやります!
2度と女性を襲えないようにしてやりますよ!」
と声がかかる。
むむ、亜季ちゃんのアイデアなら間違いないだろう!
ここは亜季ちゃんのアイデアに乗ろう!
「了解だよ、亜季ちゃん!
チャロンとアカネちゃんは僕と一緒に矢で奴らの顔を狙うんだ!」
「「了解です!」」
と答えるチャロンとアカネちゃんと一緒にオークの顔に向かって矢を放つ!
オーク達は顔に向かって飛んで来る矢を拾った木の枝を使って払い落としている。
むむっ! なかなか素早い反応ではないか!
僕とチャロンの洋弓の矢を弾くとは!
異世界ものの漫画に出てくるオークとは一味違うぞ!
オーク達が僕たちの放つ矢に気を取られている間に、亜季ちゃんがオークに向かって矢を放つ!
それにしても矢の角度が大きく斜め上向きなのは何故だろうか?
ヘッドショットを狙うならもう少し角度が浅くてもいいぞ?
亜季ちゃんの弓から放たれた3本の矢は大きな弧を描きながらオーク達に向かって飛んで行く!
そして吸い込まれるようにオーク達の頭・・ではなく、オーク達の「若大将」の頭に突き刺さる!
しかも斜めに角度をつけて降下して来た矢は計算されたかのようにピッタリの角度で「若大将」を縦に串刺しにする!!
あうっ! これは痛そうだ!!
しかもピンポイントで「若大将」を縦に貫くなんて、すごい弓の腕だぞ!
もう「若大将」ではなく屋台のフランクフルトの串焼きのようになてしまっている(汗)
亜季ちゃんの矢で「若大将」を串刺しにされたオーク達は、あまりの激痛に「ギャ~!」と汚らしい大声を上げながら地面でのたうちまわる。
うん、同情はしないが気持ちは分かるぞ(汗)
「みんな、今がチャンスだ!
奴らを制圧するぞ!」
と声をかけると、地面に転がってただの的になっているオーク達に矢を浴びせる!
首や心臓を貫かれて息も絶え絶えになったオーク達の首を片手剣で突き刺して止めを刺す!
「目利き」スキルでオーク達の死亡を確認した僕は、
「みんな、よくやった!
3匹の若オーク達を倒したぞ!
これで街道を行き交う女性の安全は確保された!」
と勝利宣言をし、皆と一緒に勝どきを上げる!
ふう、今回も無事に護衛に成功したね。
3匹の子豚ならぬ3匹の若オークは、僕たち『炎狼小隊』が吹き飛ばしてやったぞ!
◆◇
討伐したオークの処分をどうしようか?と思っていたら、元Cランク冒険者の御者さんが、
「オークの肉は食用として良い値段で売れるぞ。
しかも下腹部の局部は精力剤として貴族に人気があるから冒険者ギルドに持ち込むとよい。」
と教えてくれた。
「おお!良い情報をありがとうございます。
せっかくなので全部回収しておきます。」
とお礼を言って、3匹をまるっとアイテムボックスに収納する。
御者さんは、
「その魔道具はすごい収納能力だな。
普通は高値で売れる部分だけ切り取って担いで帰るんだけどな。」
と言って驚いていた。
まあそう思うよね(汗)
「ええ、まあ、スポンサーさんから提供を受けている魔導具なんです。
いま使い勝手を実地で検証しているんですよ。」
とサラリと説明しておいた。
それはともかく、オークに殴られて気を失っていたトミーであるが、パーティーで保有していたヒールポーションを使ってなんとか復帰できたようだ。
効き目が弱いのか、怪我が酷かったのかはわからないが、まだ少し顔は腫れているが、護衛を指揮できる程度には復活したようだ。
「ふん!オークなんていつもなら一撃で討伐できるんだ!
今回はちょっと油断しただけだ!」
と自分のパーティーメンバーに向かって強がっている。
助けてもらって、かつ貴重なヒールポーションを使わせてもらったんだから、まずはお礼を言うべきだと思うぞ(汗)
『赤き剣撃』のメンバーも、僕たちも、そして商会の皆さんまでトミーを残念な眼で見ている・・。
そんな微妙な空気の中、隊列は歩みを再開する。
僕の隣に座る御者さんは、
「お前たちのパーティーはメンバー同士の連携もよく、役割分担も出来ていて、護衛も魔物討伐も問題なく対処できているな。
それに従魔を従えているのも大きい。
狼や鳥の従魔なら人間より早く敵を察知できるからな。」
と僕達のパーティーを評価する。
「それに引きかえ、今回はトミーの奴のダメっぷりが如実に顕になったな。
元々尊大だった態度がC級に上がってからますます酷くなっていたんだが、今回の護衛でのミスはもう取り戻せないだろう。
きっとメリルさんんはもう使わないだろうな。」
「やっぱりそうなりますかね。」
「ああ、C級以上の冒険者は一緒に仕事をする仲間の能力を理解し、適材適所に配置して仕事を達成することを考えないといけないんだ。
特に護衛の指揮をとる場合はな。
奴はそれができないばかりか、自分より下位の冒険者と同じレベルで功績を競おうとしているだけだ。
そんな態度ではC級より上に登ることはできんよ。」
「なるほどですね。参考になります。」
と御者さんと言葉を交わす。
その後も御者さんから護衛中の心構えや、他のパーティーとの付き合い方、護衛の依頼者から見た理想の冒険者像など、今後の冒険者活動に役立ちそうな情報を得てたいへん参考になった。
というか、トミーも長くメリル商会の護衛の仕事をしているのであれば、同じ話を聞いていたと思うのだが、彼には伝わっていなかったのかな?
◇◆
その後は何事もなく無事に隊列は進み、今日の宿泊地へと到着する。
今日も開けた広場のようなところで野営だ。
僕たちの馬車も野営地に入って馬車を停め、野営の準備に取り掛かる。
トミーがまた、
「今夜の護衛の組合せも昨日と同じだ!
10時からは俺とレオンが見張りにつく。
あとは適宜に相談して決めてくれ!」
と雑な指示を出すとさっさと消えてしまった。
『赤き剣撃』のメンバーは首を横に振ってため息をついている。
もう諦めの心境なのだろうか?
うーん、護衛では皆に助けてもらって世話になったので、見張りで恩返しします、という気持ちにはならないようだ(汗)
まあ、そういう残念な人だと思うしかないね(汗)
「みんな、 夜中の見張りに備えて野営の準備をしよう。
今日はオーク討伐で疲れたからしっかり食べてエネルギー補給しないとね!」
「「「「はい!」」」」「「わかりました!」」
と、昨夜と同じようにキャンプを設営してから夕食の準備に取り掛かる。
「今日は野菜と肉たっぷりの鴨鍋にしよう!
亜季ちゃんがたくさん狩ってくれたからね。
メインのおかずは串焼きに山賊猪のショウガ焼きにしよう。」
僕は作業分担を指示すると、串焼きの仕込みと、ショウガ焼きの仕込みに取り掛かる。
過去の召喚勇者達のおかげなのか、王都には各種調味料が充実していたからね。
いろいろと買っておいたのだ。
僕はショウガをすりおろして、ショウユ、料理酒、ミリンと混ぜてタレを準備する。
王都の市場で購入しておいた山賊猪のブロック肉をスライスしてタレに漬け込めば準備完了だ。
ショウガ焼きといえば、やはりキャベツの千切りが欠かせないよね 。
鴨鍋を作る片手間で亜季ちゃん達と一緒にキャベツを千切りにする。
うん、みんな手際が良くなってきたぞ!
みんながテキパキと手伝ってくれたおかげで、ご飯も炊きあがり、鴨鍋も出来上がりそうだ。
さあ、仕上げにショウガ焼きと串焼きを作ろう!
僕はフライパンに火をかけると、玉ねぎと一緒にタレに漬け込んでおいた山賊猪の肉を炒める。
うん! 肉とタレが焼けるいい匂いがたまらないね!
これは間違いなくご飯に合いそうだ
女子チームも美味しそうな匂いに歓声をあげている。
皆の鍋セットにキャベツの千切りを盛って、その上にショウガ焼きを盛り付けていく。
おっと、ナンシーさん達も呼ばないとね。
向こうからこちらを見る視線をビンビンに感じるぞ(笑)
「さあ、みんな!そろそろ夕食が出来上がるよ。
こっちに来てご飯と鍋をよそって準備してくれるかな?」
「「「「「「はい!お任せください!」」」」」」」
という女子チームに準備をお願いすると、こちらをチラチラ見ているナンシーさんとモニカさんに手を振って声をかける。
「お二人とも一緒にどうですか?
せっかくなので味見して感想を聞かせてください。」
「え、いいのかい?」
「もちろんですよ。
皆で一緒に食べたほうがおいしいからですね。
今日は私の故郷の味付けでおかずを作ったので、ぜひ食べてみてください。」
「そうかい悪いね。
じゃあありがたくいただくよ。」
ナンシーさんとモニカさんの2人が僕達のキャンプに入ってきたところで夕食の準備が完了する。
さあ、お楽しみの夕食タイムの始まりだ!
「じゃあみんな、早速いただこう。
今日もお疲れさま!
いただきます!」
「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」」
と挨拶をすれば、爆食モードの始まりだ!
「とにかくおいしい!」
「生姜焼きとご飯があいます!」
「串焼き・・!」
「鴨鍋のスープが出汁が効いていて美味しい!!」等々、
どの料理も好評である。
ナンシーさんとモニカさんは、
「この肉の炒めものはとても美味しいね〜!」
「この、鴨鍋?とやらも具沢山でいい出汁が出てていくらでも食べれそうだよ。」
と気に入ってくれたようである。
「あんた達はいつもこんな豪華な食事を野営中に食べているのかい?」
「ええ。私の拙い料理の腕ではありますが、頑張って作っていますよ。」
「全く羨ましいね~。
こんな食事を食べてしまったら、固いパンと干し肉の野営食には戻れないよ。」
「ははは、そうかもしれませんね。
食事は元気の源ですからね。
うちのパーティーでは食事の量と質にはこだわっているんですよ。」
とナンシーさん達に答える。
クク・ルルも相変わらず無言で食べまくっている。
そんな感じで護衛2日目の夜の夕食もにぎやかに実施されたのであった。
やっぱり野外でのご飯は皆で楽しく食べるに限るよね!
◆◇
「ふう〜、やっぱりお風呂はいいね~。」
と湯船に浸かりながら思わずため息をつく。
ちなみに女性陣は既にお風呂を済まして、夜間の見張りに備えて寝る準備中だ。
チャロンに聞くところによると、ナンシーさんとモニカさんはお風呂に感動していたらしい。
やはり野営中といえども、女性なら体はキレイにしたいよね。
「そういえば、ナンシーさん達はアキさん達と一緒にご主人様の件で盛り上がってましたよ。」
と隣で一緒に湯船に浸かるヤトノが話しかけてくる。
「え? 僕のこと?」
「はい。チャロンお姉さんのタトゥーがセクシーだ!、という話で盛り上がった後にナンシーさん達がアキさん達もご主人様の恋人なのか?と聞き始めてですね。」
「え!? そんなことを?」
「ええ、アキさん達が今は違うって答えたら、ナンシーさん達が『あんないい男ならどこに行ってもモテるだろうから早く恋人にならないとどんどん序列が下がってしまうよ。早くやることをやってしまいなよ。』と言ってアキさん達を煽ってましたよ(笑)」
「なんという身も蓋もない話してるんだい(汗)
しかもチャロンの前なのに(汗)」
「チャロンお姉さんも同意してましたよ。
『炎狼小隊』はご主人様がリーダーの狼の群れのようなものなので、皆が恋人でも問題ないと言ってアキさん達を煽ってましたよ。
早くみんなでご主人様にご奉仕しましょう!と言ってました。」
「チャロンもなんという恐ろしいことを!
亜季ちゃん達が本気にしちゃうじゃないか?」
「あら、いいじゃないですか。
若くて美人のパーティーメンバーを全員自分の恋人にできるのですから、男冥利に尽きるというやつじゃないんですか?」
「まあ、そうとも言うんだろうけど(汗)
ただ、僕達がいた元の世界の国では一夫一妻制だったので、男が同時に複数の女性を恋人にすることにあまり積極的にならないんだよね。」
「ふふふ、チャロンお姉さんと私を恋人にして毎日のようにご奉仕させているご主人様がそんなことを言っても説得力がないですよ(笑)」
「ぐふう!痛いところをついてくるね、ヤトノは(汗)。
そりゃあまあ、そうなんだけれど(汗)
まあそれにそういう恋人関係になるにしてもお互いの気持ちがちゃんと向き合うことが前提だからね。
周りに煽られてそういう関係になったのはいいけど、あとで後悔するようなことになって欲しくないからね。」
「ふふふ、大丈夫ですよ。
亜季さん達は既にご主人様のことが大好きですよ、きっと。
そうじゃなければご主人様に付いてこなかったと思いますよ。
あとはご主人様が早く受け入れてあげればいいんですよ。
早くやることをやってしまいましょう!」
「ちょっと、言い方が生々しいよ、ヤトノ(汗)」
「ふふふ、そんなことを言っても、ご主人様のご主人様はもっと生々しいことになっていますよ(笑)。
これはたくさんご奉仕が必要ですね!」
と言いながら、既にワイルドトランスフォームMAXを完了済みの僕の僕を手で刺激する。
「そ、それはヤトノと一緒にお風呂に入っていたらそうなっちゃうよ。
こんな美人でセクシーな少女が裸で傍にいるんだからね(汗)」
「ふふふ、うれしいことを言ってくれますね。流石はご主人様です!
じゃあ、今夜も私をいっぱい食べてくださいね!」
と言って、ヤトノがタトゥーの入ったセクシーバディーを僕に見せつける!
こうなったらもう我慢できるわけがない!
僕はヤトノを立たせて湯船に手をつかせると、ヤトノの背後から形のいい胸とお尻を揉みしだく!
あとは欲望の赴くままに・・・。
まあ、今夜も僕の僕はトップギヤでガス欠になるまでアクセル全開だったと言っておこう(汗)
◆◇
お風呂から出るとチャロンが僕達を待っていてくれた。
もちろんヤトノは白蛇の姿に戻っている。
「今日もお疲れさま、チャロン。
チャロンと皆のおかげで護衛の2日目も無事に終えることができたよ。」
「ふふふ、そうですね。
でも一番頑張ったのはタクさんですよ。
タクさんの指示がなければ色々と危なかったかもしれませんね。」
「そうかもしれないけど、護衛の仕切りは『赤き剣撃』のトミーだから一応は立てておかないとね。」
「そういうところがタクさんのよいところですよね。
ちゃんと自分の立ち位置を理解して、適切な行動を取れるというのは素晴らしいことだとと思います。
その辺の冒険者なら、護衛を発注してくれる商会にいいところを見せて贔屓にしてもらおうと思って自己主張しがちなんですよ。
あのトミーが良い例ですね。」
「なるほど。そんなもんなんだね。
だとすれば次に護衛依頼を受ける時は組む相手の評判も確認しておかないといけないのかな?」
「そうですね。今回はトミーのおかげで護衛の冒険者がなかなか集まらなかったみたいですし。可能な範囲で確認するのは必要かもしれませんね。」
「まあ、今回の護衛で学んだことの1つにしておこう。
僕達は冒険者としてはまだまだ成長が必要だからね。」
「はい!それでは夜中の見張りに備えて休みましょう!」
「そうだね。じゃあ、また朝に起こすからゆっくり休むんだよ。」
「はい、タクさん。おやすみなさい。」
と言うとチャロンをギュッと抱きしめておやすみのキスをする。
ちょっとディープになってしまったが、そこはチャロンのご奉仕がお預けになっている状態なので仕方ないよね(汗)
自分のテントに入って寝袋に包まり、白蛇モードのヤトノを優しく懐に入れると、途端に睡魔に襲われる。
ああ、今日もいろいろあったね・・。
明日は魔物に出会わずに平和に過ごせるといいな・・。
おやすみなさい。異世界・・・。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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