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第11話 異世界2日目の朝

 おかげさまでPVが1,400、ユニークアクセスが500を超えました。

 初めての作品にもかかわらず、たくさんの方に読んでいただき、たいへんありがたく感じております。

 引き続きよろしくお願いいたします。

 

 おはようございます。異世界生活2日目です。


 朝の6時前に目覚めた僕はそのまま着替えて大浴場で朝風呂を楽しんでから、そのまま食堂で朝食をいただく。


 うん、朝食もファミレスのモーニングセットですね。


 パン、サラダ、スープ、目玉焼きと焼きハム。

 ごちそうさまでした。


 朝風呂からの朝食は最高です!

 明日からのルーチンにしよう!


 ちなみに朝食もソロライダーでした・・。

 これもルーチンの一環なのさ・・。


◇◆

 

 部屋に戻るとメイド風スタッフさんから、8時になったら中庭に集合してください、との伝言があった。


 今後の予定についてクレア王女から説明があるとのこと。


 いよいよ異世界ライフ?が始まるのかと思うと不安も多々あるが、元の世界にすぐに帰れるわけでもないので、どうしようもない。


 楽しむしかないと自分に言い聞かせる。

 まあ、生きてさえいればなんとかなるさ。


◆◇


 時間になったので中庭に集合した。


 どうやら高校生達は昨夜のうちに打ち解けあったようであり、にこやかに談笑している者もいる。

 

 仲が良いのはいいことだ。これからは助け合って生きていかないといけないしね。


 決して羨ましいわけではない。

 僕は孤高のソロプレイヤーなのさ・・。


◇◆


 王城のほうからクレア王女がお付きの騎士とメイドの他に文官風の男女1名づつを従えてやってきた。


 クレア王女は自分の席に着席すると、


「おはようなのじゃ、勇者諸君。

 昨夜はゆっくり休めたかな?」

 

 とにこやかに挨拶をしてきた。

 どうやらクレア王女も昨夜の疲れは取れたようだ。

 よかったね。


 でも疲れてたのは僕のせいではないよ。

 きっと・・。


「はい、クレア王女。快適な居室や美味しい食事をご準備いただきありがとうございました。

 おかげでゆっくり休めました。」


 と委員長女子が答える。


 さすが委員長、皆を代表して応答することに全く躊躇がない。

 普段からこのキャラなんだろうな。きっと。


「うむ、それはなによりじゃ。

 では早速今後のことについて説明しよう。」

 

 と言いつつ、クレア王女は先程の文官風男女をそばに呼び寄せた。


「ここにいる文官2名は勇者の支援スタッフである。細部についてこれらに説明させるぞよ。」


 と言うと、男性文官に目配せした。


 男性文官は、軽く一礼すると、


「では今後のことを説明させていただきます。

 今日から1ヶ月の間、皆様にはこの世界での活動に必要な知識技能を学んでいただきます。

 とは言っても、皆で座学や同じ訓練をするわけではありません。

 皆さんのスキルに合わせて、城内で働く騎士団、魔法士団、各種工房、あるいは厨房等のスタッフ等に声をかけていただき、好きなことをご自分のペースで学んでいただきます。 

 つまり、訓練するもしないも皆さん次第。

 皆さんの熱意が皆さん自身を育てるスタイルです。」


 おお、まさかのテンプレ外しの展開ですか?


 テンプレだと皆で一緒にモンスター退治でパワーレベリング。


 そして落ちこぼれ勇者は追放されて、復讐のために舞い戻ってくるまでがデフォルトのはずだが・・。


「城内のスタッフには勇者様方から訓練相手をお願いされた場合は丁寧に対応するように伝達してあるのでご安心ください。

 万が一対応しないようなことがあれば我々までお知らせください。

 善処させます。」


 と、サービス満点の対応である。


 これに対して委員長女子が、


「何故皆で一緒の座学等はないのですか?

 皆で一緒に勉強したほうが効率がよいのではないですか?」


 と質問する。

 

「それについては初代勇者のタケル様が残した方針なのじゃ。

 タケル様曰く、お主達の国の教育システムは優秀ではあるものの、召喚される勇者達は知識を与えられることに慣れ過ぎていて自ら学ぶ貪欲さに欠けるきらいがあるため、ここでは受け身の教育はやめて自主自立、自学自習とすべきとされたのじゃ。

 いざという時には自ら訓練して体得した技や、自ら学んで手に入れた知識しか役に立たんからな。」


 とクレア王女が横から補足する。


 男性文官が再び説明を続ける。


「とは言うものの、いきなり何もかもご自分で調整するのは大変でしょうから、皆様にはお世話係兼指導教官を専属で1名配置することになっています。

 城内で働くスタッフのうち、皆様の気に入った者を1名指定してください。

 指定する際は今から配布するペアの腕輪の一方を相手に渡して、二人で着用してください。

 城内での生活に必要な物品などは指定したお世話係りに申し付けていただければ準備させますよ。」


 と言うと同時に女性文官が高校生と僕に腕輪セットを配布しはじめた。


 それぞれのセットは異なる色をしている。


 どうやら勇者とスタッフの組み合わせが一目でわかるようにしているようだ。


 ちなみに僕は緑色というかOD色だった。

 たまたまだと思うが自分の好きな色だったのでちょっと幸せだぞ。


 女性文官が腕輪を全員に配り終えると、クレア王女は、


「それでは今からそれぞれのペースで訓練を開始するのじゃ。

 城内の各建物は一部を除き基本的に立ち入ってよい。

 許可が必要な場所には兵士なり文官なりが立っておるから確認するように。

 また城外に外出する場合はお世話係と一緒に行動するように。

 単独行動してトラブルに巻き込まれたら帰ってこれんかもしれんからな。

 なお、お世話係は基本的にはお主達の言うことを聞くが、あくまでも仕事の範疇じゃ。

 常識外れの行為を強要するようであれば、お世話係は取り上げるからな。

 その後は2度とお世話係は配置しないぞよ。

 ただしお互いの同意のもとで個人的に仲良くなる分には全く問題ない。

 合意があれば交際も自由じゃ。

 では、これから1ヶ月の訓練期間を有意義に過ごしてほしいのじゃ!」


 と、訓練開始を宣言すると颯爽と帰っていってしまった・・。


 じゃあ、まあ、この世界に慣れるために頑張りますかね~。


 まずはお世話係を見つけないとね・・・。

 ソロでは城内の各種施設の探索も厳しいしね・・。


最後まで読んで頂きありがとうございました。


感想などいただけると励みになります。


引き続きよろしくお願いいたします。

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