表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

こころのなか

作者: 千葉磨林

何も楽しくも無い人生。

朝起きて、ご飯を食べて、仕事に行き、クタクタになって、ご飯食べて、お風呂入って寝る。

その繰り返しの日々。

25歳を超えて、まだまだこれからある人生これで良いのか、、、

そんな悩みを会社の同僚に相談するとあるアプリをおすすめされた。

それはとある動画配信アプリ。

同僚曰く、色んなタレントやアイドルが配信してるから、「きっと好きになる配信者が見つかると思うよ。」

そう言われインストールし、そのアプリを開いた。

アプリを開くと芸人や俳優の卵やアイドル。趣味でやっている素人の配信者など様々いた。

初めに男性の芸人さんの配信を見た。芸人さんの話に視聴者がコメントを打ち、芸人さんがコメントに対して反応していた。見ていて楽しそうだったから勇気を出して私もコメントをしてみた。


「初めましてこんばんは。」


慣れないコメントで普通すぎる挨拶のコメント。そしたら


「お、初見さん?いらっしゃい気軽にコメントしていいからね」


嬉しかった。私も配信に参加している気持ちになって段々とアプリにハマっていった。

仕事から帰ってきたら、早々にご飯を終え、アプリを開く。日課になっていた。

そんなある日、アプリを開くとおすすめにとあるアイドルが出てきた。


「ここな?」


今までアイドルに興味無かった私だったけど、何故か分からないけど気になってしまいそのアイドルのルームを開いた。

そこには一つ一つコメントを返している女の子がいた。みんなのコメントを返すのはどの配信者もやっているけど、その子はニコニコと楽しそうに交流していた。

私はその子の一生懸命さと笑顔に魅了されていた。

私はふと


「初見ですこんばんは。リックです。」


とコメントしたら


「リックさん初めまして!よろしくね」


気になってつぶやきをフォローして彼女が歌っている動画を見ると、普段の可愛らしい見た目とは打って変わってパワフルな歌声に心を奪われた。

その時思った、この子を応援しよう。周りからどう思われても構わない。今この子を推さないと後悔するそう思った。

そこから、私の生活は変わった。

仕事が終わって、推しの配信でコメントして、夜がふける。

イベントがあると、東京や近隣の県に行き参加する。

明らかに自分が変わっている、生きていることが楽しくなった。

ライブハウスで歌って踊っている彼女はとてもかっこ良くて、とても可愛かった。

そしてライブが終わって物販に行くといつもの明るく誰にも優しい彼女に戻っていた。

そんな生活が2年続いた。これからも続くと思った。

そん矢先、とある病が世界中に駆け巡った。

地方出身で介護の仕事をしている私はアイドルの応援活動の自粛を余儀なくされた。

この生活を乗り越えたらまたライブに行くんだ。そう思っていた。

1年を経とうとしたところ、彼女のアイドル引退の発表を聞いた。

理由は家庭の事情。しょうがなかった。ただ、最後のライブは絶対に行こう。そう思っていたが

病気の猛威は止まることを知らず、感染者は」増加の一途を辿っていった。

結局、卒業ライブも断念した。

また、何もない日々が始まった。

野球を見た時期のあったが何か物足りなかった。

そんな時、彼女がアイドル活動ではないが、不定期にバーでイベントをしていることを知った。

中々時間が合わず行けなかったが。とある日たまたま仕事の休みが合い、病気も少し落ち着いたこともありイベントに参加した。

そこには


「あー!!リック久しぶり!!」


何も変わらず優しく迎え入れてくれる彼女の姿があった。

前から知っている仲間との交流も楽しみ、イベントは終えた。

帰路についているとき思った。


「彼女がアイドルに戻るかこれからどうなるか分からないけど、アイドルに戻った時は私がいなくなるまで彼女を応援しよう。」


そう思った。


今まで応援や配信んを見にいった楽しい日々はずっと残り続けるだろう。


こころのなかに。


 



先日、推しのアイドルのイベントに行きなんとなく描いてみました。

はい、男のモデルは自分です。

なので軽い推し活動の日記みたいな感じです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ