嫌われ者

少女さとり

私は…嫌われていた

そのため嫌がらせなどは日常茶飯事なため慣れてしまっていた

いや、慣れてしまったと思っていて実は傷ついていた

いろんな人からの罵声、暴力、嫌がらせ…

いつしか私は嫌われていたその土地を離れ、どこか遠くの土地に住み着いた

だが、昔に受けた嫌がらせや、罵声などが頭から離れず、常に何かを考えて居ないと自分に押しつぶされそうになってしまった

そこで私は、人が何を考えているか、どうしてそのような行動に出たか、などを常に考察するようになった…

だが、それが間違えだったようだ…

〔自分〕

ある日、この学校に「古明地さとり」と言う名の転校生がやって来た

その子はとてもおとなしく、人を寄せ付けない雰囲気を漂わせていた…

モブ1)あの子、ずっと本を読んでて何考えて居るか分からないんだよね…

モブ2)そうなんだよね…話しかけても素っ気ない返事で返されるし、なんか…私が話そうとしている事が先読みされてて…

モブ1)私もそうだった…なんだか心が読まれてる感じかして気持ちが悪い

モブ3)確かあの子…前の学校で嫌われてたらしいよ

モブ1)まぁ、あんな感じだしね

そりゃぁ嫌われるだろうね…

モブ2)やっぱりあの子…気持ち悪い

皆はさとりさんの事を嫌っているようだ…

だが…私は違った

自分)ねぇねぇ、いつもどんな本読んでるの？

さとり)心理学の本

自分)ちょっと見せて！

さとり)いいけど…結構難しいよ？

自分)パラパラパラ…

…(´・ω・｀)

さとり)無理して読まなくてもいいわよ…

自分)いつもこんな難しい本読んでるの？

さとり)うん、まぁ

自分)なんか、かっこいいね！

さとり)…は？

キーンコーンカーンコーン

先生)みんな席につきなさーい

自分)それじゃぁもう行くね！

スタスタスタスタ

さとり)何考えて居るのか分からない…

先生)それじゃぁ各自2人ひと組を作り、それぞれの作品の評価をしてくれ

さとり)はぁ、、、

自分)さとりさん、さとりさん！

さとりさんの作品見せて！

さとり)えっ？

自分)あっ、嫌だった？

さとり)あっ、いやっ、大丈夫

はい

自分)こりゃ、また難しいの作ったね…

さとり)…貴方は私の事避けないのね

自分)まぁ、避ける理由が無いしね

さとりさんいつも優しくしてくれるし

さとり)…やっぱり私って真面目で難しいイメージってある？

自分)そりゃあね、あんだけ難しい本読んでるし…

さとり)ふふっ、それじゃぁ今日家来ない？

多分びっくりするよ？

自分)？？

〔さとり家〕

自分)…え？

そこには大量のゲーム機器とゲームディスクに囲まれた部屋があった

さとり)びっくりしたでしょ？

自分)うっ、うん

でもちょっと安心したかも

さとり)？？

自分)さとりさんの人間らしい部分が見れたし、何よりゲームなら私もやるし話が合いそうだからね

さとり)ふふっ、そうね、それじゃぁ今日は寝かせないからね(＾ω＾)

自分)えっ？

さとりさんはそう笑顔で告げ、私を1日中ゲームに付き合わせたのだった

さとり)ねぇねぇ、貴方は普段どんなゲームをするの？

自分)うーん、多分さとりさんはあまり好まないタイプのゲームだよ？

さとり)いいの、教えて？

自分)銃でゾンビや人を倒したり、モンスターを倒したりするゲームかな？

さとり)ふふっ、面白そうね

それじゃぁ明日貴方の家に行っても大丈夫かしら？

自分)うん、大丈夫だけど…

さとり)それじゃぁ明日はゲーム合宿ね

自分)泊まるの！？

〔学校〕

モブ1)さとりさん、あの人と話すようになってから雰囲気変わったよね

モブ2)そうだね、なんて言うか…人間らしくなった？

モブ1)そうだね、あの毎日毎日絡みに行ってる人も物好きよね…

あんな変人と一緒に居るなんて

モブ3)変人の近くには変人しか集まらないでしょ、あの人も同じ部類の人だよ

まったく、気色が悪い

〔さとり〕

私は、周りが私達ち対して良くない噂が流ているのを知ってた

だから、あの人を避けようと思った

あの人を守る為に…

だが…

「私と…関わらないで」

この一言がなかなか出ずに居るのだ…

カチカチカチカチ、カチカチカチカチ

自分)…さとりさん？

さとり)あっ、ごめん

自分)どうかした？暗い顔してたけど、、、

さとり)大丈夫、何でもないか

自分)…いや、何かあったでしょ…

さとり)…

さとり)…貴方は、私と一緒に居ても大丈夫なの？

自分)えっ？

さとり)その…私と絡むようになってから結構悪い噂が流されちゃってるし…

さとり)私何かと居ちゃダメ何じゃないかって…

自分)なんだ、そんな事か…

自分)…私はさとりさんと一緒に居たいから居るだけだよ

他人がどうこう言われても気にしないし

…その、女の子にこんな事言うのも恥ずかしいけど…

なんて言うか…

一緒に居て楽しいし…

一緒に…居たいって…

さとり)！？

さとり)ふふっ、顔が赤くなってるわよ

まったく…貴方だけはどう頑張っても読めそうに無いわね

それじゃぁ、これからもずっと一緒に居ましょうか…

ありがとうね、、、