2/2
お昼休みの過ごし方
僕の周りには誰もいない。
僕だけぽつんと下を向いて黙々と冷めたご飯を食べている。
自然と噛む回数が少なくなった。
早めに食べ終えすぐにでも教室から出るためだ。
教室は居心地が悪い。
そうこうしているうちに、気づいたらお昼休みが近づくにつれて気分が落ち込むようになった。
授業中はみんな各々の机に座ってるから友達どうしのかたまりを意識しないで済むが、ひとたび休み時間になると僕の異質さが浮き出てくる。
その異質さを意識せずにはいられない。
なぜなら僕のクラスは数人のイケてるメンバーを筆頭にクラスがまとめられていて、仲の良いクラスと周りからそして自分たちも認識しているからだ。
お昼休みは常に大騒ぎ。
静かにしている方がむしろ異分子だった。
そんなんだからお昼休みの大半を部室で過ごしていた。
僕の所属する部活は軽音楽部。
担当する楽器はドラムだ。
部室にある数年前のドラム雑誌をパラパラとめくっているといつの間にかお昼休み終わりのチャイムが鳴る。
そういう日々を送っている。