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死の解答書 - Dead Answers Book  作者: 千鶴太郎
1/2

愛の解

文章力を上げるには、短くても物語を完結させるのがいいそうですね!


なら、やってみましょう!

「ぎゃぁぁ!離れろおぉぉぉぉ!!!」


 地を這い、死に物狂いで転げまわるも、その異様に変色した紫の腕に組み伏せられた。


 この先に訪れるのは紛れもない、死である。


 男は無我夢中で近くに転がっていた一冊の本を手に取った。そこから始まったのは一方的な虐殺。部屋一面に広がる生臭さ。月光に照らされて不気味に照らされる汚らしい血しぶきや、足元でまとわりつくねっとりとした血液。それらの忌むべき光景が、グチャリと音を立ててつぶされていく頭部が奏でる狂気の旋律と噛み合うことで、男の精神の歯車がバラバラになるのを急激に加速させていた。


 馬乗りになった男は殴打を止めることはなかった。そのつぶれた肉塊が、かつて寄り添い続けた伴侶であることを忘れ、一心不乱に本を振り上げ、容赦なく力を込めて打ち込んだ。


 彼の心には今まで感じてきたことのない、本当の恐怖が渦巻いていた。だが、それだけではない。同時に渦巻くのは、自分達にとって何よりも大切だった宝物を奪われた絶望。それを守り切れなかった自分への怒り。すべてが消え去り、一人きりとなった虚無感。


 血しぶきが止まり、肉の中身がぐちゃぐちゃに混ざり合ったころ、ようやく彼はそれが自分が愛したものであることを思い出した。後悔や絶望が彼の手を止めた。男はただ茫然とへたり込み、開いた眼には何も映すことがなかった。


「ぱ…ぱ。」


 か細くもしっかりと聞こえてきたのは、腹を食いちぎられ、内臓がどろりとはみ出したまま、父親へと歩みよる小さな少女であった。


 男は二度目は免れることができた。それは彼が狂気に魅入られていたからなのか、父としての思いからなのかはわからない。


 二人はゆっくりと歩み寄り、そして優しくお互いを包み込んだ。


 娘は甘えるように父の首筋を甘噛みし、二度と離れることがないように強く抱きついた。


 男はそんな娘を抱きあげ、母の傍へ連れていき、力強くも優しく娘の頭部をなでながら、白兎のように美しい夢の世界へ同行した。


 三人は赤いカーテンに覆われながら、深い紅蓮の中へと消えていった。




 新しい解答がなされた。


 しかし、これが最後の解答ではない。私は記し続ける。最後の答えが導かれるまで。


 それが私の使命である限り。

もう片方のキャラ設定が終わらない。


文章力があまりに足りない。


でも、諦めないくじけない。

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