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23話 王城到着

後ろから大量の屍人が付いてくる中、俺は街がこうなってしまった原因を突き止めるために城に急いでいた。

王が無事なら経緯を聞けるし、王が死んでいたらば敵の纏める長的な犬人がいるんじゃないかと思ったからである。

王城に向かうにつれてどんどんと屍人は増えていく。

走り抜けるたびに俺を発見した屍人が付いてくるから当然と言えば当然なのだが、どうもさっきから前に見える屍人の数が多いように見える。

まるで王城の周りに屍人で守りを固めているような......


と、そんな事を考えていると一匹の屍人が俺の足に噛み付いてきた。

屍人は人間から屍人になる時に一定のスキルを得ることができる。

ちなみにスキルというのは、魔法とは違って魔力を消費しなくても使える、いわば一種の特性のようなものである。(ウィンドウ調べ)


一つ、[感染]

このスキルは、屍人が付けた傷口が屍人化を進め始め、数時間もすれば屍人になってしまうというスキルだ。


二つ、[関節破壊]

このスキルは、他者ではなく自分に作用するものであり、自らの関節を破壊し筋肉で体を操ることができるようになるスキルだ。


三つ、[狂化]これは稀にしか持っていないらしい

このスキルは、体を二倍近い大きさに変形させて腕力、速度などを底上げするスキルだ。


さて、現状を確認すると、今最も警戒すべきは[感染]だ。

足に噛み付かれてしまった以上、おそらくもう[感染]は始まってしまっている。

と、ここで俺の頭に名案が浮かんだ。

俺は、[雷罠]で屍人の頭を焼き滅すと、今なお使っている噛み付かれた足を先程拾った犬人の剣で切り落とした。

さすがの犬人の剣の切れ味である、ストンと軽快な音を立てて切れ落ちた。

そして、切り落とした場所に即座に”魂”を足の形を作り、馴染ませる。

この間なんと0.5秒。


これにて、俺は新しく得た新品の足でまた走り出すことが出来るようになった。

そして、見てしまった。

見たくなかったもの、見えていなかったもの。

現在の俺の姿である。

手足を焼き切られた時、なぜ気が付かなかったのか。

今の俺には、無かった。

なにが、といえば簡単な答えである。


袖と丈である。


服の袖は、まるでタンクトップのように消え去っており、ズボンは短パンというよりも最早ホットパンツかのような具合に消えていた。

長袖長ズボンの俺は今、俺の中で死んでしまっていた。


精神的苦痛を服装に感じながらも、自分の一部ではない服を”魂”で作ることは出来ず、羞恥心をひしひしと感じながら俺は疾走していた。


そして、王城前。

そこには、ミスラが先に来ていたのであろう、犬人の死体が大量に並んでいた。

しかしまあ王城にここまで守りを固めているとは、と俺が考えていると。

突然俺のいる場所が暗くなった。

いや、それは暗くなったのでは無いのだろう。

正確には、大きな影が俺を覆い尽くしたのだ。

咄嗟に死体を見るためな俯いていた顔を上げる。

そこには、丸くて、透明のようで、しかしながら若干の水色を含んでいて————王城の半分くらいの大きさのスライムがいた。

否、スライムではなかった。

何故ならば、俺の目の前のウィンドウがそうでないと告げていたからだ。

ウィンドウには、ただ一言、書いてあった。

不意に、言葉に出してしまう。


「死神の......復活......」


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