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22話 王国東門前

誤字報告をいただきました。

誤字報告してくださった方、ありがとうこざいます!

これからもどうぞよろしくお願いします。(誤字報告や感想、指摘など)

東の街まで行く道中にも、大量の犬人がいた。

あともうすぐで門が見えるのに、と思っても邪魔が入ってしまうのだからしょうがないのだが、焦らされている感じは否めない。

あと少しでプロタイトさんが見えるであろう場所まで来たというのに、俺は移動中に作った[雷罠]で犬人と戦わなくてはならない。

次々と焼死体が出来上がり、その魂を俺から出てきた穢れが回収する、という作業をずっと繰り返している。

同じような作戦を延々と繰り返してくる犬人には、やはり前回と同じように何も考えず、状況判断を怠り、結果敗北をするというデジャヴを味わさせられる。

俺にもそんな時期があったっけなぁ、と少し昔を懐かしむような視線を遥か彼方へ送っていると、ようやく3つ目の部隊が全滅した。

時々いる筋肉マンみたいな筋肉隆々の犬人がなかなか感電死しないので、それにかなりの時間を要したようだ。

それにしても初級者用に作ったものが、よくもまぁ対軍戦でここまでの働きをするものだ。

これもいいが、少しまだ検証していない残りの2つの魔法も使ってみたくなってきた。

次の部隊に会った時には、残り2つのうちの1つを感電させている間に使ってみよう。

と、ここで俺はようやく門が見え始める。

そこには、いつものような石で出来た灰色の壁と門ではなく、血で真っ赤に染まった壁と門があった。

俺は、もしかして、と思ってゆっくりと近づいてみる。

こんな時には急いで駆けつけるべきなのだろうが、犬人が門付近に罠を張っていないとも考えにくい。

ゆっくりと近づいて行くと、やはりそこには俺の[雷罠]とは別タイプの罠が貼られていた。

[魔力隠蔽]が使われていないのですぐに分かったのだが、この世界で罠に[魔力隠蔽]を使うのはセオリーでは無いのだろうか。

こういった事は今後、ギルドにいる冒険者の人と交流を取ってみて話を聞く必要がありそうだな。

俺は罠を解除する為に[反魔法]を先ほどの上級魔法使いを参考に、イメージ発動をしてみると今回はかなり上手くいった。

元よりイメージ発動は、魔法陣を介さないのでその分知識にない魔法も使えれば、魔法陣を描く必要も無いので即座に発動が可能な便利な方法なのだが、不純物が混じる可能性がある。

例えば、水球に弾力を持たせようとしたらリアルスライムが生まれたり、などだ。

これは実体験なので、こういった危機を避けるためにあまりイメージ発動は使ってこなかったのだが、今回は初めて使ってみた。

[回復]なども俺は使えないので、これもイメージ発動になってしまうだろう。

だが、今初めて気がついたことで、どうやら[反魔法]は上級魔法に含まれる筈なのだが、イメージ発動だと[上級封印]の効果を受けないらしい。

何かイメージでそこら辺の魔法を掻い潜ることが出来たのかもしれないが、そうするとやはり不純物が入ったことになるな。

あまりイメージ発動はするものでは無い、という事も再三頭に入れておこう。

罠を解いて門付近に行くと、プロタイトさんと副隊長さん、それと王国騎士らしき人が血塗れになって倒れていた。

[〇ーグルマップ]が使えない以上、生死確認は脈を測るくらいでしか出来ないが、この人数だと時間がかかる。

と、そこに”穢れ”がプロタイトさんの元へ行こうとしているところを止める。

“穢れ”は決して俺の意思に反することをするような物体では無いので、そういった事は安心なのだがやはり敵味方平等に”魂を食う”となるといちいち静止させなければいけないのは面倒な部分だな。

ちなみに俺はこの”穢れ”が俺の腕となった時に、こいつがどうして発生したか、どのようにして発生したか、何が出来るのか、俺とはどういった関係があるのか、そもそも”穢れ”とは何なのかという情報が頭に流れ込んできた為、”穢れ”について大概のことは知っている。

もっとも、この情報が頭に入ってきたせいで思い出した嫌な事が忘れてしまったので少し残念ではあるのだが。

だが、今はこの”穢れ”に関しては特に何かをするわけでも無いし、もともとこいつに助けられて俺はこちらに来れたのだから感謝すらしている。

いつかはミスラに言わなければいけないのだろうが、これを受け入れる事がミスラに出来るかどうかが最大の問題だな。

とりあえず、王国騎士の皆さんにはイメージ発動で[回復]をかけておく。

[蘇生]でも良かったのだが、これはまだ生きているものに使うとその生命体を屍人(グール)に変えてしまうという少し恐ろしい魔法なのでやめた。

すると、プロタイトさんをはじめとしてその他の王国騎士の皆さんの指が少しずつ動き始めた。

これは回復を正常に受けているサインなので、まぁ問題はないだろう。

起きたら屍人でしたとかいうオチは存在させないし存在しない。

俺は、プロタイトさんを含めた王国騎士の方々を一箇所に集めて、拘束したのちに周りに大量の[雷罠]を仕掛けておく。

これで、王国騎士の皆様に釣られてきた犬人を一網打尽出来る、という事だ。

門をくぐり抜けて、街に入るとこれまた地獄絵図が広がっていた。

街の人々は殺されて、既に屍人にされており俺を見るなり攻撃を仕掛けてきた。

これは犬人にゲームでいうところの死霊術師(ネクロマンサー)的な存在がいるのではないか、とも思ったが、上級魔法使い達がやったと考えるのがまぁ普通だろうな。

[雷罠]の電撃で襲ってきた屍人を全て骨人(スケルトン)のように変えてやると、その時点でもう動かなくなった。

どうやら骨人(スケルトン)化はかけて居なかったようである。

取り敢えず、俺はこの国の現状を知る為に次は城へ向かって足を動かし始めた......後ろから襲ってくる屍人付きで。

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