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後始末と今後についてな訳で その1

何だかんだで10万PV突破。ありがてぇありがてぇ(´・ω・`)


集団暴走スタンピードの大部分を制圧してから1時間程度の休息を挟んだ。

少し気が抜ける者が出てくるかな?と思って居たが、そんな事は無かった様だ。

全員軽めの食事や治療を受けた後、動ける者は直に行動を開始する。

目標は勿論『レギオン・シード』の殲滅せんめつ

動けるのはヴォルフ隊全員並びにベース隊員6割。ヴォルフ隊に欠員が出なかったのは俺としては幸いだ。

申し訳無いが、やはり優先順位はヴォルフ隊の方が高い。

で、殲滅の仕方だが、基本俺の『魔力索敵マジックサーチ』を使用する。

広域を索敵サーチし、反応が有ればそこへ魔術士を含めた隊員を向かわせるのだ。

近・中距離の標的はベースの隊員に任せ、遠方はヴォルフ隊中心で処理する。

処理自体は最早手馴れたモノで、数さえ多くなければサックリ終わらせる事が出来た。

『キメラ』などの所謂『大物』が、集団暴走スタンピードへ率先して含まれていたのも大きいのだろう。



魔力索敵マジックサーチ・・・敵影無し、『レギオン・シード』の反応・・全域でロスト確認」

『・・・って事は・・・』

「ええ。『レギオン・シード』、【ブラインドエリア】内での殲滅完了ね」

それから4時間後、最後の『レギオン・シード』の反応が消えた。

「「「「っしやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」「「「「やったぁーーーーー!!!」」」」

『やっと終わりか』『これで枕高くして寝れるぜ』『・・・・・・終わったな・・・』『おっしゃぁぁぁーーーーー!』

それぞれが歓喜に湧き、抱き合う者、涙を流す者など様々な反応をする。

「お嬢、御疲れ様でした」

俺の『魔力索敵マジックサーチ』のかたわらでサポートをしていたガルムが声を掛けた。

「ガルムこそ御疲れ様。ハーブティー入れるわね」

「有り難く頂きます」

魔法陣の展開を収束し机に向かう。その上に置かれていたポットを手に取ると、入っていた水をその場で沸騰させた。

「ポコポコ」と軽い音を立て、注ぎ口から蒸気が上がる。

「・・・火も使わず沸騰ですか・・・相変わらず凄まじいですな、お嬢は」

「そうかしら?・・・いや、そうなんでしょうねぇ。私以外がしている所を見た事が無いし」

因みに水を沸騰させた方法は電子レンジの「マイクロ波加熱ソレ」と同じ方法なのだが、この世界ではその方法にまで思考が到っていない・・・と言うか物理学が発展して居ない訳で。

重力→「魔力が地面へ引き寄せてる!」

台風→「風の精霊が怒ってるんだ!」

地震→「大地の(以下略」

・・・いやまぁ、それも有ると思うよ?魔法在るし。けど何でもかんでも「魔法」や「魔力」有りきじゃないんだよ。

魔法が幅を利かせ過ぎるのも色々面倒なんだなぁと思うわ。

そうこ考えている間にカップも温まり、ハーブティーを2人分入れ終わる。

「さて・・・これからの事を考えないとね」

片方をガルムに手渡すと、傍に有った椅子に座り今後の事に思いを馳せた。



==================



【ブラインドエリア】の端、『レギオン・シード』の反応が消えると同時に、2つの影の片割れが溜め息を付いた。

「・・・下らない。折角の『力』も馬鹿に掛かれば台無しだよ」

「あれぇ~あん時の自信は何処行ったのさぁ?キャハハハ!」

もう片割れが感情を逆撫でするような声で笑う。

「うるさいなぁ、僕だってまさかこんな事に成るなんて思わなかったんだよ!」

ムッ!とするが感情を抑え言い返す。

「でもさ!でもさ!『裏切り者』の力!ヤバくね?ヤバイっしょ!」

「うん・・・そうだね。『裏切り者』の力・・・想像以上だったよ・・・」

思い返すだけで背中が寒くなり、ブルリと体が震えた。

「けどさぁ、私等の邪魔すんならっちゃうだけだしぃ」

そう言いながらニヤリと笑う。

「そうだね。アレが何で有ろうと邪魔なんかさせない!」

「「全ては楽園エデンの為に!」」

そしてお互いに笑みを浮かべた。



・・・だがその影達は気が付かない。その遥か上空に浮かんでいた、灰色に鈍く輝く飛行物体の存在を・・・



==================



「では、犠牲となった者達への追悼を。・・・・そして生き残れた事への感謝を込め!乾杯!!」

「「「「「「乾杯!!」」」」」」

ロギスの音頭と共に一斉にグラスやコップの飲み物を仰ぐ。

一応祝勝会。と言う事なのだが・・・やはり些か豪華さには欠ける。

まぁそれはそうだろう、次の補給が来るまで後1ヶ月以上は有るのだ。ここで食料を食い尽くす訳には行かない訳で・・・何とも世知辛い。

と、言う事なので、

「皆さん!今夜こよいは私が奢ります!存分に祝いましょう!!」

俺の秘蔵食を振舞う事にしたのだ。

ドン!ドン!ドンッ!

と、空間から次々出て来る樽。これだけでもインパクトは相当なのだが、その中身を知った皆が一応にテンションを上げた。

「こ・・・こりゃエールじゃね~か!」

「こっちはワインだぞ!?」

「なに!?」

「お・・・おい、この樽の中身・・・めっちゃ酒精が高そうな匂いが・・・」

「ああ、ソレ蒸留酒よ」

「「「「「な、なんだってーーーー!!!!」」」」」

一斉に目を見張る隊員と住民達。

まぁこの世界、蒸留酒高いからね。グラス1杯でも相当するのよ。

魔法使えば簡単に精製出来るんだがなぁ・・・ソコまで思考が到ってないのが勿体無い。

「わぁ、こっちお肉だよ!お母さん」

「コラ!あ・・・あの」

そんなやり取りにニコリと笑みを浮かべ、俺は子供にベーコンを渡す。

「はい、どうぞ。一杯有るから慌てないでね?」

「うん!」

そのやり取りを皮切りとし、一気に祝勝会は盛り上がる。

「ぅわ・・・ウマッ!何だコレ!?これ本当にエールなのか!?」

いいえそれはラガーです。

「このワインすげぇ美味いぞ!?」

「ッッかぁ~~~~~これが蒸留酒かぁ~~~効くなぁ。それに何だか飲みやすい!」

「肉うめぇ!ベーコンうめぇ!」

そりゃそうだろね、『干渉』して熟成させたからね。

その様子を椅子に座り眺める、喜んでもらえてる様なので何よりだ。

その内アスティーが、ジュースの入ったコップを持ってトコトコと俺に近付いて来た。その表情は何だか済まなそうにしているのだが・・・

「あのぉ・・・イシスさん?」

「ん?何かしら、アスティー?」

「その・・・さっきトムさんから聞いたんですケド・・・」

そう言えば先程からトムが「あの時」の事で盛り上がってたな。

「その・・・何と言うか・・・あの・・・」

何とも歯切れが悪い。まぁ大方予想は付くので助け舟を出すとしよう。

「「あの姿」が見たいのかしら?」

「え!?あ、いやあの・・・ハィィ」

「正直でよろしい。別に構わないわよ?流石に魔力を開放する訳には行かないけれどね」

そう言いつつ立ち上がる。

「ほ、本当ですか!?!?」

何だか目が輝いてますよアスティーさん。その声で周りの人々も俺に注目し始める。

「別段隠している訳じゃ無いのよ。ただあの姿でウロウロするのが場違い過ぎて・・・ね」

そう言いつつ『隠者ハーミット』を限定解除した。自身の体が光りに包まれ、やがて姿を現す。

「・・・ほわぁ・・・・・・・・」

その姿を見たアスティーが感嘆の溜め息を漏らした。回りからも同様の吐息が漏れる。

「・・・凄い・・・ミリア姉様より綺麗かも・・・」

「フフッ、有難う。お世辞でも嬉しいわ」

「・・・ってか近くで見ると『戦乙女ヴァルキリー』ってよか『魔王』って言っても過言じゃね~な」

と、ルークが冗談交じりで話す。・・・ソレが火種と成るとも思わずに。

「ハッハッハァ~~~!そりゃーそうだろぉ~よ~」

大声が響く。その主の方を向くとトムが蒸留酒をがぶ飲みしている。最早ベロンベロンに酔っている様子だ。

「なんたってなぁ~お嬢はなぁ~あのクソ野朗!『魔王ラグルード』の血縁だかんなぁ~~~~!ヒック!」


「「「「「「「・・・・・・・・・え?」」」」」」」


トムが火種に叩き込んだ爆薬を理解出来ず固まる人々。あのマルコですら「ギョッ」としてあやうく食べ物が乗った皿を落としそうになって居た。

その奥ではウィーゴが、『アチャー』といった様子で左手を額に当て宙を仰ぎ、ニコが『やっちまったな~』といった感じで目を細めながら食べ物を口に運んで行く。

ガルムは溜め息を吐き、ヴォルフは・・・・コップを握り締めつつ、『ゴゴゴゴゴ!』と言う擬音が似合う程の殺気をまといながらトムをにこやかに見詰めていた・・・

勿論その目は笑っておらず、その様子を見た他のヴォルフ隊員は一様に冷や汗を掻きつつ、「トム終わったな」と心の中で合掌した。

「・・・・あ、・・・え?あの?イシス・・・さん?」

「ハァ・・・全く、ト~ム~、後でヴォルフの「お説教特訓スペシャルコース」ね。・・・隠す心算は無かったのだけれど、事実よ」


「「「「「「「「うっそだろぉぉぉぉぉぉぉぉーーーー!!!!」」」」」」」」


大絶叫がベース内に木霊する。そりゃそうだ。

「うああああーーーマジか~!!」「つえーとは思ってたが・・いやぁ・・・」「駄目だ・・・思考がおっつかん!」

全員が頭を抱え悶絶している。

「ま、まぁあまり深く考えないで欲しい所ね・・・ラグルードラグルード、私は私なので」

「・・・そ、そうだな・・・イシスさんはイシスさんだよな・・・」

何とか冷静さを取り戻したロギスが言葉を搾り出した。

「・・だ、だよなぁ。正直『魔王』っつても俺等見たことね~し」「あ・・ああ。そうだな、そうだよな」「その通りだな」

それと共に各々が無理矢理納得させ、中断していた飲み食いを続け始める。そんな中、1人嬉々として俺に向かって来る人が居た。

「って事はイシスさんそれなりに歳行ってるんですよね!?ね!?」

・・・ミメイである。

「いやぁ~そうだと思ってたんですよ~、あれだけの知識と技術ですからねぇ~、やはり年季が違いますよねぇ~」

まだ昨日の出来事を引き摺ってたのか・・・さて、どう答えたモノか。

「ギャハハハハ!へぇ?お嬢7歳だぜぇ!?」

トムからの投下第二段である。悪酔いしてんなアイツ!?

「・・・・・・・・・え・・・?」

ギギギと言った感じで顔をトムの方へ向けるミメイ。そして先程何とか思考をまとめた人々が再びピタリと止まる。

「トム・・・・暫く禁酒コース追加ね・・・あーもう!」

「・・・イシスさん?どう言う事かしらぁ?」

ミメイさん視線が痛いです。

「え~っと・・・イシス・ヒメカミ、今年で8歳です・・・えへ」



「「「「「「「「「$&A*”I+‘=%#!!!!!」」」」」」」」」



言葉にならない悲鳴を上げまくるベースの人々。どうやら1番の衝撃は俺の年齢だった様だ。






因みにその後「ちっくしょーー!勝ち組がぁ!!!」と叫びながらミメイは酒をがぶ飲みし、2日間使い物に成らなかったとか何とか。




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