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花の歌、剣の帰還  作者: 天谷あきの
第二章 アスタ
12/251

アスタ(3)

   *


 エリオット=アナカルシスには実の息子が二人いる。


 第一王位継承者と言えば、微妙な立場とはいえ、今でもエルギン=スメルダ・アナカルシスのことだ。彼はエリオット王の暴政に無言の抵抗を示すため、十六歳の頃からずっと、自分の領地であるエスメラルダ(旧ルファ・ルダ)に引っ込んで、よほどのことがない限り出てこようとはしない。実の母親レスティス妃は既に亡く、王位継承の第一位だというのに、あまり勢力が強いとは言えなかった。


 もう一人の息子はエルギンより三つ年下の十八歳で、カーディス=イェーラ・アナカルシスという。大人しい性格で、本人はあまり王位に野心を示していないのだが、実質的には第一位王位継承者だと見る者は多かった。母親は王の正妻で、烈女と謳われたアンヌ王妃だ。彼女がついている限り、実際に王位が譲渡される段になれば、カーディスが固辞しない限り、王位は彼に委譲されるだろうと社交界では噂されている。


 ――アンヌ様。


 シルヴィアは気高く美しいかの方の顔を水面に思い浮かべてため息をつく。

 今夜、あの方が、ここ【アスタ】に来られるという。


 シルヴィアは押しも押されもせぬ大貴族、ヒルヴェリン=ラインスターク第一将軍の『愛娘』であったから、当然、アンヌ王妃とも面識があった。アンヌ王妃は王の正妻という立場でありながら、なかなかざっくばらんな人で、アイオリーナ同様シルヴィアのことも大変可愛がってくれた。


 ある宴で、『宝石を身につけてはなりません』と言われた時のことは良く覚えている。――忘れられるわけがない。あれは王妃の、最大級の讃辞で、そして激励だったのだ。

 その宴が果ててからも、非公式にシルヴィアを呼んで、励ましてくれた。


『貴女は自分の美しさを忘れてはなりません』


 優しく、諭すように、王妃は微笑んだ。


『それを鼻にかけるようなことも、あってはなりません。貴女には不本意なことかも知れませんが、貴女ほどの美貌はそうあるものじゃない。良く考えなさい。それは上手く使えば最大の武器となって貴女を守ってくれます。けれど――』


 上手く使わなかったらどうなるのか、とまではアンヌ王妃は言わなかった。ただ、アイオリーナすら傍にいなかったのに声をひそめて、『先人の轍を踏むことがあってはなりません』と囁いた。その言葉は、シルヴィアの胸を刺した。アンヌ王妃が誰のことを言っているのか、よくわかったからだった。


 エルギン王子の母親、レスティス妃は、シルヴィアに劣らず――否それ以上に、美しい人だったのだと聞いている。


 それでも彼女はその美貌を活かそうとはしなかった。彼女がもしも聡明だったなら、エルギン王子が今もあんな微妙な立場にいることはなかったはずなのだ。亡くなる直前にこそ、エルギン王子の名誉のために、聡明な母親を演じたようだが、それ以前がひどすぎた。ほんの数年では挽回できないほどに。自らの美貌を磨くことしか考えず、一人息子がどのような誹りを受けているかを知ろうともせず、ただ美しいだけの、宴の薔薇であり続けた。


『女だとて、自らの美貌を磨いていれば良いだけの時代はとうに終わったのです』


 アンヌはあくまでも優しかった。レスティス妃に毒を盛って死に至らしめた、と、噂されていることを、知らなかったはずはない。目の前にいるシルヴィアがそのことを考えていることだって知っていたはずだ。それでも彼女は弁解ひとつせず、あくまで穏やかで、気高く、優しかった。


『貴女の立場が微妙なことはよく知っています。ラインスターク将軍の愛娘――身分の低い遠縁の娘が、〈どんな手管〉を使ってその地位を射止めたのかと、口さがない噂をされていることも。私は知っていますよ、シルヴィア』


 知っている。

 知っていて、くださっているのだ。


 あの時の言葉が、どんなにシルヴィアに勇気をくれたことか。おじ様にも、アイオリーナにも、一言だって言えはしなかったことを、アンヌだけは知っていて、そして励ましてくれたのだ。皆の前でシルヴィアの美貌を褒めたのも、きっとアンヌの気遣いだった。さりげなくシルヴィアの背後に立つことで、周りの令嬢たちを牽制してくれたのだと思う。


 ビアンカも言っていた。いつか、あのお方のようになりたいと。

 シルヴィアも思っていた。毎日思っていた。いつか、アンヌ王妃のような、気高い心を手に入れて、令嬢たちの冷たい仕打ちを笑って跳ね返せるようになりたい、と。



 ――あのお方が。

 今夜、【アスタ】に来るのだ。

 ――エルギン王子の手を取るために。



 先ほど聞いたロギオンとエルティナの会話、そしてその後のビアンカとエルティナとの会話が、ぐるぐると頭の中を巡り続けていた。【アスタ】を支える【大地】――後ろ盾の貴族は、アンヌ王妃だった。


 エルティナも驚いたようだが、それ以上に、シルヴィアには衝撃だった。

 アンヌ王妃は、【アスタ】と共に、エルギン王子と手を組むことに決めたのだ。今までだって【アスタ】を指揮して秘密裏に王に抵抗していたわけだけど、今回のことはもっと大ごとだ。だって、カーディス王子のことはどうするのだろう。彼を王位につけようとは、もう思わなくなったのか。


 カーディス王子のことだって、シルヴィアはよく知っていた。

 彼は十八歳だ。アイオリーナと同い年。性格はアンヌとも王とも全く似ず、気は少々弱いが、優しい人だ。アンヌによく似た綺麗な顔が、シルヴィアは好きだった。アイオリーナと並んで立つのを見るのが楽しみだった。その日はもう、すぐそこにまで、近づいている。アイオリーナがどんなにその日を待ちわびているか、シルヴィアはよく知っている。


 ――確かにカーディス王子は王位なんか欲しがってはいないけれど、でも。


 アンヌ王妃は、カーディス王子を見捨てたのだろうか。

 それほどまでに、エリオット王をこのままにしては置けないと、覚悟を決められたのだろうか。

 かつて殺そうとまで思った憎い女の息子と手を取ってでも、エリオット王と対決する道を選ばれたのだろうか。


『……おじ様は、ご存じなのかしら』


 思わず声がこぼれた。


 エリオット王を守りたい気持ちなど、もちろんシルヴィアにはない。あんな王、すぐにでも息子のどちらかに王位を譲ればいいと思っている。そしてどこか高い塔の上にでも幽閉されてしまえばいい。遠くのへんぴな島にでも島流しにされればもっといい。


 でもおじ様は。高潔な第一将軍は、王の盾であり剣であるヒルヴェリン=ラインスタークは、エルギン王子とアンヌ王妃が手を組んだら、一体どうするのだろう――


 リルア石を手に入れたから、人との会話も何とか出来るだろうから、おじ様に知らせに行く方がよいのだろうか――


 考えても考えても、思考は小さな鴉の脳の中をぐるぐるぐるぐる回り続けるだけで、いっこうに答えが出てこない。シルヴィアはいつしか思考を放棄して、川を覗き込んでいた。さらさら流れる小川の水は、いつまでもいつまでも目の前を流れ続ける。


 川はいつも同じような風情で流れているのに、目の前を行く水は二度と戻って来ないのだと思うと、なんだか不思議な感じがする。昔葉っぱで小船を作って流したことを思い出した。小さな葉っぱには、小さな波も大変な荒波だっただろう。それでもけなげに進んでいく船を、おぼつかない足取りでしばらく追いかけた。まだおじ様に引き取られる前、小さな小さな家で、質素に、でも自由に、暮らしていた時のことだ。


 シルヴィアは羽ばたいて、小川の真ん中に突き出た大きな石に飛び乗った。水は澄んでいてとても綺麗だ。浅瀬は鴉が水浴びするにはちょうどよい深さで、埃まみれの体を洗うにはうってつけだ。ちょうどいいから水浴びをしていこう。そう思う。


 浅瀬をさらさら流れる水の中に立って、嘴で水を含んで羽にかける。飛ぶのと同様に、嘴の使い方も考えずにわかる。しばらくシルヴィアは無心になった。さっきまで脳が煮えそうに考え続けたことも、水に洗われて溶けていく。


 かさり、と足音が響いて、シルヴィアは我に返った。気づくといつの間にか、羽は綺麗になっていた。すっきりしてとてもいい気持ちだ。羽をふるって水滴を飛ばし、足音の主を捜した。エルティナが戻って来たのだろうかと思ったのだが、そこに現れたのは、別の若い娘だった。


 当然のように黒髪だった。

 体つきはぽっちゃりして、背も低い。目尻の下がった、人の良さそうな表情。


 シルヴィアは瞬きも忘れてその娘をじっと見た。彼女は何か捜し物をしているようだった。ええっとどこに置いたっけ、とかぶつぶつ言いながらきょろきょろ辺りを見回している。その声にも聞き覚えがあった。思わず名前がこぼれ出た。


『ヒリエッタ……』


 晩餐会や舞踏会でいつも会う、顔見知りの貴族の子女だった。四日前、アルベルトに告白された最後の晩餐会でも、顔を合わせたばかりだ。


 ヒリエッタ=ディスタ伯爵令嬢は急に名前を呼ばれて、驚いたように立ちすくんだ。ギクリと身を強ばらせて辺りを窺う様子に、よっぽど驚かせてしまったんだなあ、と申し訳なくなる。そしてヒリエッタの目が自分の上を素通りしたので、自分が鴉なのだということを否応もなく思い出す。


 ヒリエッタのことは好きでも嫌いでもなかった。会えばお喋りをするが、会わなくても別に淋しくない。もしこれがアイオリーナだったなら、信じてもらえなくても飛び出していって、シルヴィアだと叫んだだろう。でもヒリエッタには言えなかった。自分の境遇を打ち明けたいとは、到底思えない相手だった。


「だ……誰?」


 ぽっちゃりした両手を組んで震える声を絞り出すヒリエッタは、全然変わっていなかった。服は簡素な村娘のもので、髪は邪魔にならないように二つの三つ編みにされていたが、手入れの行き届いた指先(ビアンカの指先は荒れていた)や、先と踵の尖った靴(ビアンカの靴は平べったかった)を見ると、ビアンカがさっき言っていた『大嫌いな貴族の令嬢』というのは、もしかしたらヒリエッタのことかもしれない、と察しがついた。アイオリーナにはひれ伏さんばかりの様子を見せても、シルヴィアには決してそんな様子は見せなかった。平然と、下働きのする用事を言いつけられたことさえあった。彼女はたぶん意地悪をする気はなかったのだ――その点が他の令嬢たちよりもいい点だった――でも彼女にとっては、貴族の中でも最下層の身分の出であるシルヴィアは、自分の仲間ではなかったのだろう。


 ――ヒリエッタも黒髪だったんだわ。

 水浴びを再開して、ただの鴉を装いながら、シルヴィアは考えた。

 ――ディスタ家の伯爵が、いち早く危険を察してヒリエッタを避難させたのかしら。


 シルヴィアは首を傾げる。王はそこまで見境がなくなっているのだろうか。もちろんシルヴィアのことを殺したのだから見境があるとは言えないが、手当たり次第に貴族の子女に手を出しては、皆が一致団結して王を排斥し始めるのではないだろうか。


 ヒリエッタはしばらく辺りを警戒していたが、そのうち空耳だと思うことにしたようだ。捜し物もすぐに見つかったようで、先ほどエルティナが座っていた木の陰から、何か首飾りのようなものを拾い上げたのが見えた。金色の細い鎖に、小さな宝石がついている。


 ――どうしてあんな大切そうなもの、あんなところに落としたのかしら。


 大事そうにその首飾りを服の隠しに入れながら、ヒリエッタが足早に遠ざかって行く。シルヴィアはそのことはすぐに忘れた。骨の髄まで貴族意識が染み込んでいるヒリエッタは、きっとここでは苦労しているのだろうと――ビアンカがあのよく回る口と頭を総動員しているのだろうからなおさらだ――思って、気の毒にな、という意識が残っただけだった。



   *



 【アスタ】の夜は早い。

 割り当てられた小屋の屋根で待っていると、エルティナも意外に早く帰ってきた。しかしシルヴィアは、羽を広げてエルティナに合図はしたものの、彼女に近寄ることはしなかった。エルティナは同室の娘たちと一緒に戻ってきたのだ。


 【アスタ】にはとても多くの娘たちが住んでいる、ようだ。王が退位しない限り、その数は増える一方だ。だからもちろんエルティナだって個室をもらえるわけがない。そうわかってはいたけれど、それでもシルヴィアはがっかりした。エルティナとお喋りしたかった。知らない場所で、誰とも話せずに、シルヴィアはどことなく拗ねたような気持ちになっていた。エルティナはいいなあ、とため息混じりに考えながら、エルティナを見下ろした。同室の娘たちは四人もいて、当然のようにビアンカもいたが、ビアンカ以外の娘とも、結構親しげに話をしている。もう仲良くなったのだろうか。いつの間に。


「ただいま、シ……ルヴィ」


 娘たちを先に入れて、一番最後に戸口をくぐる前に、エルティナが言った。


「どうしたの、おいで。ご飯もらってきたよ」


 ――いらない、もん。


 拗ねた気分をそのままに呟こうとしたが、体は勝手に動いていた。この鴉はいつもはシルヴィアの好きにさせているのだが、こと食事のことになるととたんに自己主張をし始める。アルベルトの屋敷ではエルティナを敵視していたけれど、今では既にエルティナのことを『食事をくれる相手』と認識したようで、エルティナの空けた空間を素直に通って蝋燭の明かりがついた小屋の中にとんとんと入っていった。背後でエルティナが扉を閉める。


 鴉はいざ知らずシルヴィアには、見知らぬ娘たちの輪の中に入っていくのはひどく勇気のいることだった。自分の外見を知っているから、なおさらだ。

 けれど、すかさずビアンカが明るい声を投げてきた。


「やっほールヴィ、お利口さんに待ってたんだね。偉いなあ」

「へえーそれがお供の鴉? うわあー」

「こ、怖いな結構。嘴、太いんだね。つついたりしないって言ったよね」


 ビアンカ以外の娘は目を丸くしてシルヴィアを見ている。エルティナが後をついてきながら言った。


「大丈夫。とっても大人しいんだよ。ごめんね皆、わがまま言って。場所も取らないし、臭くないし、お行儀はいいし、絶対乱暴しないから、一緒に寝させて」


 既に娘たちに頼み込んであったようで、皆結構好意的だった。全員、エルティナも含めて、食事を済ませてきたようだが、ビアンカが夜食と称して果物を持ち込んでいた。エルティナの寝台の上に乗ったシルヴィアに、早速それを見せた。


「これ食べる? クィナの実なんだけど、好きかな」


 大好きだ。

 赤い、汁気の多い果物なので、寝台を汚すかも知れない。シルヴィアが床に降りて嘴を伸べると、ビアンカが手のひらの上に乗せた果物を差し出してきてくれた。懐かしいクィナの実を、シルヴィアはそっとつついた。万一にも、ビアンカの手のひらを傷つけないように。


 クィナの実は大きくて、皮をむかなければ食べられない。皮をつついて穴を開け、あいたところから皮を挟んで引っ張ると、良く熟していたらしく、皮はぺりぺりと果汁を滲ませながらはがれた。赤い果肉はとてもいい匂いを放っている。露出した果肉をつつくと、懐かしい芳醇な味が口の中に広がる。

 美味しい。


「……す、ご……い」


 感嘆しきった声が聞こえて、夢中で食べていたシルヴィアは、我に返った。

 頭上に、部屋にいた全員が集まってシルヴィアを覗き込んでいた。

 皮をむきながら、果物をくるくる回して、果肉だけを上手に突っつく鴉というのは、娘たちの感動を呼んだらしい。一番最初に叫んだのはやはりビアンカだった。


「すごーい! すごいねエルティナ! これなら確かに飼いたくなるね!」


 とたんに部屋中に賞賛の声が満ちる。


「本当だよね、私も欲しいなー!」

「あああたしもあげたい、なんか食べ物持ってくれば良かったー!」

「ねーこれこの子のご飯でしょ? エルティナ、自分のごはん残してきたの? ねえねえこれあげてもいい?」


 訊ねた娘はエルティナから夕飯を受け取ると、シルヴィアの前に差し出した。


「ほうらおいで。クィナも美味しいけどこれも美味しいよ。今夜はご馳走だったんだよね、珍しく。ほうらルヴィちゃん、お肉ですよー」

「あーずるいよバーサ! あたしにもちょうだいよー!」


 きゃあきゃあ。

 小屋の中はそれからしばらく大騒ぎだった。シルヴィアは水浴びしておいてよかったと心の底から思いながら、お行儀良くバーサという名の少女の膝の上に乗って、差し出される食べ物をついばんだ。近くで交わされる親しみのこもった少女たちのお喋りが、懐かしく胸を満たしていた。ビアンカの細やかな気遣いはとても行き届いていて、同室の娘たちはすっかりエルティナとシルヴィアを仲間として受け入れたようだ。彼女のさりげない言葉や態度が場の雰囲気を上手に、和やかに、居心地良く作り上げていくのを、シルヴィアは感嘆しきって聞いていた。こんなにさりげなく、こんな芸当が出来るなら、確かにロギオンにも頼りにされるだろう。


 娘たちの気さくなおしゃべりはシルヴィアの心を満たし、おいしい夕食は鴉の心を満たした。ひとつの鴉の体の中で、ふたつの意識はいつしか、生まれてからずっと一緒だったかのような親しみを覚え始めていた。

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