はじめに
『龍の使命と人の心』をお読みくださりありがとうございます。ここではこの物語の基本的な設定等をまとめています。
※舞台設定※
この小説の舞台は現代の日本です。非現実的なものが多く登場しますが、あくまでも現実世界が舞台です。ただし、地名・人物名などは全て現実のものとは一切関係ございません。
※詳細設定※
・竜について
この小説では東洋龍を「龍」、西洋竜を「ドラゴン」、両者を合わせて「竜」と区別いたします。
龍は神通力を使うことができ、ドラゴンは魔法を使うことができます。
・龍の役割
龍は日本を脅威から守り、自然のバランスを保つ役割を果たしています。最近は某国から流れてくる汚染された空気に悩まされているとか。人間と龍との関係を強めるために数年に一度、知能が高く、周りのことを第一に考えられる若者に龍の力を授けていて、龍の力を授けられた若者は自由に龍に変化できるようになります。元々龍の場合も人間の姿になれます。ただし人間は幼龍の時は人の姿の時は龍の力が使えず、成龍でも龍の姿の時の一部しか使えないのに対し、龍は人の姿の時も龍の力を使うことができます。生まれつきの龍はその誇りのため人の姿になりたがりません。
・龍の区別
緑龍はまだ未発達のため、全てにおいて最大の半分程度しか力を扱えません。幼龍と呼ばれることもあります。成長すると、下記のいずれかの龍(成龍)になります。
赤龍・青龍・黄龍・空色の龍はそれぞれ炎・水・地・風を扱うのが得意で、得意なもの以外は最大の六割程度まで扱えます。それぞれ炎龍・水龍・地龍・風龍と呼ぶのが一般的です。
黒龍・白龍は全てを扱うのが得意です。その代わり個体数は非常に少ないです。両者にほぼ違いはありませんが、黒龍よりも白龍の方がやや力が強いです。
・元服について
幼龍が力を貯めて、貯めた力を一気に放出し、自らを成龍へと変えることを元服といいます。元服の前兆として、力を貯めるため身体がだるく感じたり上手く動かなかったりします。元服が行われる際は周辺の龍が様子を見守ります。
・念話について
いわゆるテレパシーのことです。竜は声を出して会話ができない(鳴き声しか出せない)ため、会話に念話を使います。限度はありますが声よりも遠くまで伝えることができます。対象にしていない人や龍には聞こえません。人間と会話する場合は竜のみが使い、人間は声で会話します。本文中では『』で表記いたします。
・主人公について
名前は神野龍輝、某県立高校に通う二年生。成績は真ん中程度。ただし学校のレベルが高いため全体で考えるとわりと良い方。口数はあまり多くないが、無愛想な訳ではなく口下手なだけで仲間思い。困っている人がいると放っておけない。周りからは地味な人に思われがち。意外とせっかちな面やおっちょこちょいな面もある。