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GAME OF PROLOGUE 序 『信州公』の始まり  作者: ナッツ・ユキトモ(旧名:TOMO)
第零章 『超チートな武将』vs『日本一の出世頭』
6/14

閏序の幕 『序章編おさらい』 人物紹介

 この幕では序章に登場した人物の紹介を主にしていきたいと思います。


 ブレイク知識(特別編)


1543年に伝来したといわれる、鉄砲。

1575年時点では鉄砲を含む火器の保有量は日本全国で2万丁前後らしいですが、1600年では約6万丁を日本全国で保有していたらしいです。

同じ時期のヨーロッパでは全域で3万丁、アジア全域で同じくらいですから、この時期日本だけで世界中の半分の火器を保有していたそうなんですね。


おまけ


戦国時代の弓は、当時の世界の中でもかなり威力があったそうです。

現代人には到底引けないくらい弦が固いそうです。

 序章編 登場人物紹介



史実には存在しない人物



山口信濃守‐主人公 20歳(通算しての年齢は不明)


  『信濃守』は今回は正式な官位として名乗っている。自称する際も信濃守を名乗ることが多い。いみなは長く繰り返すループの影響か、本人もめったに名乗りはしない。

  

  官位は『じゅ五位下ごいのげ信濃守しなののかみ


  武家としての役職はなし、しかし実質的な『信濃国主しなのこくしゅ』になっている。

  

  身長…198cm(参加前は182cm)

  体重…136kg(参加前は139kg)


  戦国時代の一般的な体格と比較すると非常に巨漢に分類される。


 本作『GAMEゲーム OFオブ PUROLOGUEプロローグ』における主人公であり唯一の平成生まれの未来人的存在である。


 

 現実世界での人物像


 本来は平和な現代において中堅レベルの大学で法律を学びながらキャンパスライフと部活動を謳歌する大学生だった、というべきか。

 

 彼はもともとの内気でありながら楽観的な性格が祟って、大学内で孤立する。


 周りが必死で授業を受けて、単位を取って、就活に備える姿勢を取るのを見て、急に大学というものに、そして大学の講義において価値を感じなくなってしまったのだ。

 もともと人と違う感覚で生きているこの者にとっては、周りと一緒の行動をとること自体が何かの苦痛なのだろう。


 そしてついたあだ名は『変わり者』。


 彼は試験こそ出るものの当然、単位認定はできず、一年の時点で留年が確定してしまった。しかし、親の金で行かしてもらっている分、無駄にはできない。彼は大学にいる間にいろいろ暗中模索しながら、社会人になった時の父を手助けできるように独学で知識を吸収した。

 

 株、債券、不動産投資、スモールビジネス、個人事業、税務、ゲームクリエイターなどetc。


 そんな中で出逢ったのが、『GAME OF SENGOKU』というゲームだった。小学生で目覚めて以来、彼は歴史好きである。

 とくにやはり戦国時代は大好きで、それに関連する資料、文献、画像など、戦国の知識の探究には糸目を付けない。

 しかしながらそんな性格も祟ったのだろう。

 

 余計に大学での成績は下降しっ放し。


 そんな中で開かれた『GAME OF SENGOKU』の大会に参加、多くのライバルたちを打ち破り初代チャンピオンとなった。

 しかし、喜びもつかの間、現実で起きたハプニングに巻き込まれゲームの中に閉じ込められる。(これに関する内容は「『GAME OF PUROLOGUE ANOTHER STORY』伝説の初回大会」に記載)


 現実での自分がどうなっているのかはもはやわからない。


 現実に戻りたいと願ったこともあった。しかし、最近はこっちの世界の方が性に合っていると思うようにした。

 

 

 価値観


 基本的に自身の戦国時代を生きた経験、知識の中で物事を考えている。

 戦国当初は未来の知識に頼っていることも多々あったが、少なくとも今回のループでは未来の知識は使っていない。

 山国を好む所為か、内陸国を拠点にすることが多い。今回の場合は信濃国。

 軍備や内政においても、当時の人たちに対応した政策を行うようにしている。たとえば石油をガソリンにして自動車を走らせることはない。

 近代以降の文明は開化させていない。

 軍備の改革においては、糸目を付けない。馬の品種改良、鉄砲の三連続銃がいい例だ。

 内政においては手作業での開発のためならば惜しまない。シャベルなどの掘削器具がいい例。


 

 宗教に関しては比較的、寛容かんようである。

 仏教勢力に関しても領内の布教は自由に許可している。ただし、政教分離について反対した場合は苛烈に取り潰した。今回は比叡山や本願寺からの難民たちも収容していた。

 キリスト教についても同様。

 だが寺町は拠点である長野城下のみに建築が許されているのみ。


 信濃守自身は無宗教で通している。(大学は日蓮宗の大学)

 

 家族についても、現実に生きる家族を忘れぬために今までの出来事を日記に書いている。

 また同様の内容を右筆ゆうひつにも書かせている。

 

 めったに読み返さないが、初回大会から今までのループを通して書き記されており、ゲームオーバーしても消滅しないことから現実に戻るためのキーではないかと思ったこともある。

 

 妻はめとらないで終わることが多い。今回もそうだった。


 家臣団は基本的にループを繰り返す中で存在する『その他大勢』、現代風にいえば『モブキャラ』の中で拾い上げた連中をたたき上げで育て上げてきた生え抜き集団である。

 あらゆる職種、身分の者を登用しており、織田信長以上の人材マニア的なことを言われたこともある。

 

 また史実の武将が有名になる前に青田刈りをして家臣にしたり、戦場などで瀕死の重傷を負った武将を助け仕官を促すこともある。

 その史実の人物は次のループには本来いるべき場所に同一人物がいる為、配下になった時点で改名させている。

 

 手塩にかけて育て上げた人材のうち特に文武両道で鍛え上げられた者が『あがた衆』の一員となり、部隊の将校になる。

 家老衆は縣衆を経ることが多い。その他、武に優れるもの、統率に優れるもの、などの長所を生かせるところでそういった者たちをそれぞれの奉行衆に取り立てることもある。


 この育成方法はいずれまた話そう。



 疑似ぎじ戦国時代の世界の特徴


 基本的に記録が残されている武将や民衆は、現実と何ら変わりなく成長し、老いていく。

 しかし、世界に閉じ込められただけで肉体そのもの、実体を持たないせいか信濃守自身は外見的な老化、加齢かれいがない。また信濃守と信頼関係を持った『その他大勢』に位置する人々は老若男女問わず、一定年齢に達すると年を取らない。また実在の将も、一定条件のもとオリジナルな存在として、共にループすることでそうなることもある。


 また言葉遣い、方言の訛りなどは現実と折衷せっちゅうしているためか、『そうろう言葉ことば』などはない。少なくとも信濃守には理解できる言葉に変換されている模様。

 

 美的感覚も戦国当時と現代では色々と違う部分もあるのでそこらへんも、ご都合主義よろしく作られている。



 


 物語を彩る人物たち


山口家家臣(現状登場した者のみ)


 家老衆


筆頭ひっとう家老


 富山とやま智鉄ともかね…山口信濃守家の中では最高齢の武将。もともとの正体は、ある大名家に仕え、実在していた武士。最もその頃の記憶はほとんどない。山口家の御意見番的存在。齢69以降は年を取れない。上杉家に仕えていた時に、信濃と越後の国境で瀕死の状態だったのを助ける。特徴は隻眼せきがんに片足不随。名乗りは『左近さこん』、通称は『鉄平てっぺい』と呼ばれる。



上方かみがた家老


 石川いしかわ之行これゆき…山口信濃守家の中での最古参の一人。もともとは日本海沿岸に拠点を持つ海賊の名もなき一人だった。上方の情勢に明るく、小回りが利く。齢20以降は老けない。同い年のため信濃守も、何かと気苦労せずに接することができる一人。足利家に仕えていた際に越前国えちぜんのくに敦賀つるが港で海に流されていたのを拾う。特徴は強面こわもて、そのくせ女性にモテる。名乗りは『志摩守しまのかみ』、通称は『源之助げんのすけ』と呼ばれる。親子三代そろって仕えている。



軍衆ぐんしゅう家老


 長野ながの智一ともかず…山口信濃守家の中での最古参の一人。もともとは飛騨国ひだのくに山林に住む野盗の子供。数千規模の軍を率いてきたが、今回晴れて家老に出世、だが結局最後は軍勢を率いて突撃した。齢18、これ以上体は成長しない。信濃守も数少ない年下のため可愛い後輩みたいな感覚で扱っている。足利家に仕えていた際に、飛騨と信濃国境の山道で行き倒れていたのを拾う。特徴は美少年、男女問わずファンは多い。名乗りは『甲斐守かいのかみ』、通称は『太郎丸たろうまる』。親兄弟そろって仕える。




その他にも数名。



かくそなえしゅう


 滋賀しが重兵衛じゅうべえ…山口信濃守家、御抱おかかえしのびしゅうの頭領。もともとは信濃国伊那の里の生き残りの下忍。情報収集、諜報の妨害などの裏手の作業すべてを任されている闇の仕事のスペシャリスト。齢24。当初は失敗も多かったが、ループによる尋常じゃない場数を踏むことで確かな実績を持っている。信濃国内で全身、斬傷ざんしょうだらけの状態で信濃守に見つかる。特徴は左目から右頬にかけての刀傷。顔に傷こそあるが素顔は美男で一見無害そうな人柄なので城下町に住ませている。やはり人気者。



その他多数。



今回の序章に登場した武将(史実での活躍は各々割愛します。)


 信濃守に味方した武将

 

 明智あけち光秀みつひで…浪人衆を率いることとなった旧織田家臣。信濃守とは旧知の仲。山崎にて助けられた。

 前田まえだ慶次けいじ…光秀を意外にフォローする天下一の傾奇者。信濃守に男を感じたらしく参陣。

 可児かに才蔵さいぞう…戦場以外のイメージがない槍の名人。戦に出たくて参陣。

 佐々《さつさ》成政なりまさ…秀吉降伏後から連絡を取り、九州攻め後に信濃入国。一般には討死したと言われていた。

 

  スポット参戦(名前のみ参戦) 

 

 大道寺だいどうじ政繁まさしげ…北条旧臣の大半をつれ参戦。足軽隊を率いる。

 斉藤さいとう利三としみつ…光秀と共に信濃に来た光秀の家臣。大筒隊を指揮する。

 柳生やぎゅう宗厳むねよし…光秀の誘いに乗って参陣。大道寺隊と行動を共にする。

 柳生やぎゅう宗矩むねのり…父と同様。

 真田さなだ昌幸まさゆき…信濃守謀反に便乗し、信濃上田で籠城。豊臣東国勢を足止めする。

 

 信濃守に敵対した武将

 

 豊臣とよとみ秀吉ひでよし…唐入りを反対した信濃守に小田原以上の兵力を差し向け仕掛ける。しかし最後には和解。

 石田いしだ三成みつなり…秀吉と共に川中島に来た。しかし、あっけなく山口軍に捕獲される。

 宇喜多うきた秀家ひでいえ…当初の山口討伐の総大将。しかし、度重なる失態で降格される。

 藤堂とうどう高虎たかとら…出世を目論み、規律を乱してまで突撃を仕掛けた。あえなく光秀に翻弄される。

 加藤かとう嘉明よしあき…外様に先駆の功をやらすまいとして不慣れな突撃をかける。結果、翻弄される。

 生駒いこま親正ちかまさ…高齢ながらも出陣。しかし、ほんとうにただいただけであった。


  スポット参戦

 

 豊臣とよとみ秀長ひでなが…豊臣援軍東海道方面軍の大将。信濃守の策により信濃飯田城にて足止めを喰らう。

 前田まえだ利家としいえ…豊臣援軍北陸西方面軍の大将。同じく信濃飯山城にて同じ手を食う。

 上杉うえすぎ景勝かげかつ…豊臣援軍北陸東方面軍の大将。同じく信濃海津城において同じ手を食う。

 生駒いこま一正かずまさ…父である親正と共に参陣。前衛の少し後方にて迎撃の態勢を整えていた。

 脇坂わきさか安治やすはる…四国勢の一員として参陣。信濃松本城にて留守居役となる。

 蜂須賀はちすか家政いえまさ…上に同じく。一正と同様に態勢を整えていた。

 加藤かとう清正きよまさ…序章序盤にて負傷。

 福島ふくしま正則まさのり…同様。

 黒田くろだ長政ながまさ…同様。

 小西こにし行長ゆきなが…宇喜多秀家の副将、参謀として従軍するも、襲撃を受け討死する。

 蒲生がもう氏郷うじさと…豊臣援軍東山道方面軍の大将。真田昌幸に足止めされる。

 佐竹さたけ義宜よしのぶ…豊臣援軍関東常陸国軍の大将。同じく足止めされる。

 

 いろいろと怪しい武将


 徳川とくがわ家康いえやす…今回の騒動の黒幕、しかし山口勢のあまりの善戦に自分も信濃に駆り出される。

 せんの利休りきゅう…朝鮮出兵の陰謀の真実を知る一人。信濃守とは若いころからの商売相手。

 長宗我部ちょうそかべ元親もとちか…家康と行動を共にしていくうちに家康の人柄に惚れこむ。槍を持って慶次に挑む。

 長宗我部ちょうそかべ盛親もりちか…いまだ血気盛んな父の背中を追い続ける若武者。

 岡部おかべ又右衛門またえもん…何かの真実を知って最後に秀吉を裏切った城大工。その後長野城に向かった。



  スポット参戦


 伊達だて政宗まさむね…今回の黒幕の一人。序盤に名前が出て以来作者に忘れられて、すっかり出番がなかった。



 ??



 ゲームオーバー直前に現れた男…現状、不明。 




今後も多数の戦国人が登場。



 ちょっとした豆知識


 徳川家康が生涯勝てなかった相手は、武田信玄と、信玄の軍略を受け継いだ大名である『真田家』である。

 特に、武田信玄は一回しか大敗北はなかったが、真田家に関しては、親子二代に渡って三度、苦杯を舐めさせられている。

 特に第一次上田攻めは、秀吉相手に勝利した少し後だったために手痛いしっぺ返しを受けた。このことが遠因となって家康の天下掌握が遅れたのは言うまでもない。


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