あとがき&裏話
光の奔走に関するあとがき&裏話です!
ネタバレを含んでおりますので、「光の奔走」本編をすべて読み切った人のみ、閲覧を推奨します。
光の奔走に関するあとがき&裏話です!
ネタバレを含んでおりますので、「光の奔走」本編をすべて読み切った人のみ、閲覧を推奨します。
☆光の奔走について
この話は、以前も一度書いたように、ロミオとジュリエットが製作のヒントとなっております。
両家の対立を乗り越えるには、どうしたらいいのか。
私が考え付いた最初の案は、
とりあえず片方の家がつぶれればいいんじゃないかということでした。
それがルミエハ崩壊へと結びつきます。
ついで考え付いたのは、そのルミエハ崩壊の理由を考えるとともに、
ヒロインが、本当はその家の血をひいていなければいいんじゃないかと。
そこで、オブスキィトと炎の一夜が、登場しました。
これがルミエハ崩壊の理由となるわけです。
そこから、私は理由づくりに励みました。
レンティが動く理由とロイが動く理由。
そんなこんなで、このお話は、基本的には、ラストから作り始めたため
ある意味では、伏線を張るのが楽な作品でもありました。
そして、実は、
小説を書いたのは初めてではありませんが、
完結させた小説は、これが人生で初めてです。
ある意味では完成した処女作とでも言えるでしょうか。
書いていて楽しかったのですが、
どうにも理由を追うことに執着してしまい
心理描写が足りないなあというのが、
正直私の一番の反省です。
たぶん、一番たのしかったのは、伏線を張る作業だった、
というのもありますが。
レンティからロイへの恋というのは、
いまいち書ききれていない感じが、
自分の中でもあります。
だからこそ、私は最後までこの小説を文学ジャンルから外しませんでした。
それでも最後まで書き終えてみて
いろいろと見えてきたものもあるので、
この作品をかけてよかったなとは思います。
それにシュトレリッツ王国はかなり気に入っているので
いろんな時代を描こうと今、考えております。
そういう意味では、シネラリアの女神は
心理描写をがんばろうと思って
書いている作品です。
あれは結末は決まっているので、
話はぶれないし、ただ、その決まった結末の
どういう過程を描くか、
それを課題としてがんばっております。
☆キャラについて
オールキャラではなく、私が特に書きたい人だけ気ままに書きます。
「シネラリアの女神」の登場人物は、完結していないため、意図的に外しています。
ルフレ・レンティシア・ルミエハ
実は、このキャラが生まれたのは二番目。
光の奔走を考えたときに、
最初は、何をやらせても完璧な王女、ミオ・レンティシアという人物像ができたんです。
ただし、王女にすると国家間になり、
そんなスケールの大きな話は面倒だったので、
国内貴族にとどめるために、ルミエハ家が登場しました。
ただし、ミオ・レンティシアをどうしても王女にしたくて
結局、トレリの三代目の名君ミオ・レンティシア・シュトレリッツとして
作中に出してしまいました。
じつは、ミオ・レンティシア・シュトレリッツのお話は、
別の物語として書こうかと思っております。
ルミエハ家が光の意味を持ち、
オブスキィト家が闇の意味を持つ、
ちなみに語源はフランス語です。スペル書いたのでわかっていたかたも
いらっしゃるでしょうけれど。
「光の奔走」の内容からすれば、
ルミエハが闇のほうがしっくりくるんでしょうけれど。
私のイメージとして、ルミエハの光は昼を、オブスキィトの闇は夜を、
つまり、光と闇に、何のプラスもマイナスもないと思って
書いてました。
たぶん、ここら辺の話は、「シネラリアの女神」にて
シェリアが語ってくれるでしょう。
デュエル・ロイ・オブスキィト
この少年は、優秀なんですが、どうしても最後まで
レンティにいいとこのセリフを先に言われる
ちょっとダメな子。
ある意味では、アベルの息子という意識で書いていますね。
優しくて、ちょっとお人よしなのは、マリエ似でしょうか。
ちなみに彼はレンティのすぐ後に考えついた人。
まあ、主人公のお相手ですから、そういう順番が自然ですよね。
彼はもてるという設定を、もう少し生かしたかったのですが、
ちょっとレンティがつれなすぎて
嫉妬もしないのでだめだなと……。
ヒラリー
このしゃべるのが下手なお嬢様は、
意外とミーハーなところが好きです。
しかし、彼女は美形好きですが、めんくいではないんですね。
美形なら男女問わず目の保養にしていますが、
だからといって恋愛対象がイケメンってわけじゃないんです。
ちなみに「シネラリアの女神」で、
ターシャ・クルクマというキャラが出ていますが、あれは
彼女の叔母です。
ターシャの兄の娘が、ヒラリーという設定。
グラジオラス・シュトレリッツ
この王子は、実は初期設定ではいませんでした。
あの王子の登場シーンの話を書いているときに、思いついたのです。
意外といいキャラになってくれて
しかも第三王子にしといたのは、
軍に入れるという設定を受け入れやすくするためなのですが、
あの子は、実は一番有能で、一番、愛国心が強いのです。
ジオがロイとレンティの恋路を応援したのは、
最初はルミエハとオブスキィトの和解を推進するため。
次第に、レンティの動きが怪しくなってからは、
彼女が何者か、そして、彼女の優秀な能力を自国にひきとめるために
彼は動きます。
ジオという人は、私からすれば、思考が読めない不思議で優秀な人物。
だからあえて、一度もジオ視点の話を入れておりません。
そして、彼に関してだけは、
あんまり話がふくらまないんです、不思議と。
彼はあくまでも物語の進行役って感じです。
アンナ
彼女は登場回数は少ないんですが、
序盤でレンティに炎の一夜について語って見せたり
さまざまな情報を与えたりする。
そして、レンティもちらりといっていますが、
アンナの教育方針に、ルイスもダンテも首をつっこまなかったからこそ、
レンティシアという人格はできあがったわけで、
彼女がルミエハ家長姫としての、演技をするにいたることになるわけです。
アンナがレンティをしっかりと育てたのは、ある意味では
自分の罪を、彼女に暴いてほしかったのかもしれません。
そして、ディーナという女の子を再びひきとっていることを見ると、
彼女は子ども好きなんだなと思います。
そして彼女だけが炎の一夜のすべてを知っていた人物ともいえます。
ルイスとダンテが彼女を解放したのは、
彼女が罪を暴露することは、自らの首を絞めることだと
二人がわかっていたからです。
しかし、彼女は最後には、
自らの死を覚悟し、
自分が育てた娘のようなレンティシアのために
罪を告白します。
彼女のしたことは許されませんが
彼女はいつでもどこでも母親だと、私は思っています。
レイラ・ストケシア
彼女は、幼少時のレンティの心の支えになってほしいと思って生まれたキャラです。
レンティはとても大人で成熟していたため
五歳ぐらい年上じゃないとだめだなと思ったのです。
ただし、クロッカスとの仲の良さは
自分で書いていても意外さがありました。
そもそもクロッカスがあんな無愛想キャラになったことも自分でびっくりです。
セレス・アンバー
セレスは、作中で書いているほど、
プライドの高さが生きなくてちょっと残念でした。
だからこそ、ツンベルギア養成学校でのセレスとルフレの出会いは
番外編として、書こうかなと思っております。
スミア
この子は、どうにかロイとレンティの間に
亀裂を……と思ったのですが
最後のほうは、ジオにレンティのミドルネームを教えるのが
最大の役割となってしまっていました。
ただ、レティスとは意外とお似合いじゃないかと、ヒラリーが言っていますが
私もそう思って、ちょっと、最後に二人のじゃれあいを入れてみました。
クロエ・ダール
彼女は、王妃付き近衛隊長だったという設定があったのですが、
本編であまり触れていないため
最後のシーンで、王妃がクロエの安否を気にしたのは不自然かなと思ったのですが、
実は「シネラリアの女神」で
王妃をメディウム家のお嬢様として、登場させようと思っているので、
そのつながりもあり、そのセリフを入れておきました。
レオ・シェード・ヴェントス
レンティの弟としての登場。
年子なんですね、二人は。
レンティ達がなかなかくっつかないので、せめてこいつらは……と
ファリーナとはきっちりゴールインさせました。
番外編で、二人の結婚式は書いてみたいかも。
ただ、最初に「シネラリアの女神」の構想がなかったので
レオとレンと似た名前にしましたが、最近ではうっとおしい。
ファリーナ・シエル・ゴデチア
この子は、作中で、下手したら唯一の
女の子らしい普通の女の子。
軍にいる女の子は基本的に強いですから、
彼女だけは商人の娘で、たたかえもしない、
かわいらしい女の子である、と私は思ってかいております。
彼女が登場したきっかけは、
レオとレンティの出会いが、下手したら恋愛フラグ立つなと思ったからです。
昼ドラを展開させる気はなかったので、
とにかく彼女は姉だということをはっきりさせるために
ファリーナを出しました。
でも、けっこうこの子、気に入っています。
☆最後に
あとがきなのか裏話なのか、
無駄話なのかわからなくなってきましたが
書きたいことはかけたかなと思います。
番外編は、これに挙げていきたいと思いますので、
またこのページを覗いていただければ幸いです。
では、ここまでお付き合いいただきまして
本当にありがとうございました。