勝負!⑪…恐怖の闇鍋食事会(前編)!!アリスが加わり、さらにカオスに…
「…ただいま戻りました」
「おっかえりー♪もう皆来てるよぉ♪」
俺は闇鍋に使う食材を家に取りに行き、部室に帰ってきた。すると他のメンバーは既に戻ってきていて、机に乗ってる沸騰した水の入った鍋を皆が取り囲むように座っていた。…賑やかだな
「早く座りなよ、あっつん♪」
風の隣に席があったので、俺も袋に入った食材をもって座った。…一体皆はなにを持ってきたのか…、え?俺か?俺は『ゆでたまご』だ。あえて既にゆでたたまごをさらにゆで…おもしろくない?うるさいわ!
「じゃあ、電気を消しますわよ?」
そして憐香が明かりを消すと、部室はカーテンを閉められ、明かりは机にある鍋を暖めるコンロの火だけになる
「じゃあ、これから皆で食材を入れてくよぉ♪」
桜先輩はそういい、持ってきたものを入れると、他の人もそれに続いて入れていく。…誰かが入れたとき、ぼちゃんって激しい音したんだが…
「じゃ、一回蓋するよぉ?」
そして煮るために一度蓋が閉められる
「まだカニ?まだカニぃ?」
「今蓋を閉めたばっかりっすよ、桜先輩」
「…誰も変なものを入れてないと、信じたいな…」
時雨先輩がぼそっと呟く。暗がりで表情は見えないが、きっと不安なのに違いない。…このメンバーだ、何が入ってても不思議じゃないしな
「闇鍋、茹でる、どれくらいまつ?」
「多分10分くらいでいいと思うよ?もしかしたら煮崩れしちゃうかもだし」
「煮崩れ、ダメ!おいしい、食べる!」
アリスと風が会話をしている。…煮崩れするようなものを持ってきたのか?
『そういえば、このスープって何?』
阿見津先輩の携帯の画面が光っている。…あ、そういやそうだ。全く気にしてなかったな
「ん?弓ちゃん気になるぅ?」
『そりゃあそうですよ。それによって素材の味が…』
素材の味を心配する阿見津先輩。…てことは、あまり味の無いものを持ってきたか?
「んとね~、鶏ガラだよぉ♪」
鶏ガラ…か、まぁありだな。ゆでたまごとの相性はいかがなものかと…
「煮えたよぉ♪」
そして蓋が取られる。…暗くてよく分からないが、なんだ、このニオイ…形容しにくいニオイがする…!
「…ちょ、ちょっとこれは…」
「…う…目に来るな、これ」
『…(#×Д×)』
「…食べたくない…」
「ですわね…」
「…な、なんでなる!?アリス、分からない!」
皆が動揺している。…俺も、このニオイはやばい気がするんだが…
「…でも、やめたらショー部じゃないよね!」
桜先輩の声音がまた強くなった。…火が付いたな
「じゃ、じゃあ誰から取ります?」
とりあえず俺は桜先輩に聞く。…先からでも後からでも、このカオスなニオイの元凶をつかむ危険性がある。…だから誰でもいいんだけどな
「…部長として、私から行く!」
そこで桜先輩が箸を掴む音が聞こえた。…行くのか
「…取ったぁ!」
桜先輩はどうやらなにかを掴み、自分の皿に持っていったようだ。…さて、何なのやら…
「もぐっ…。…!!??」
桜先輩はそれを食べると、反応が無くなった。…え?
「…カオル?」
「…」
…どうやら、気を失ったらしい…。…
「「やばい…」」
皆の口が揃う。…でも、ここまで来たら…
「「やらないと怒られるよなぁ…」」
さらにハモる。…考えてること一緒かよ
さて、桜先輩が倒れるなか、果たして何人無事でいられるかな!?