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長電話

「…ふあぁ…」


とある日、俺はその日普通に部活に出て、今は帰宅してソファに横になっていた


「…今日も疲れた…ったく、桜先輩の無茶ぶりも毎日付き合うのは大変だ…」


よく分からないことを呟きながらボーッとしていると、携帯に着信が入る。開いてみると…桜先輩?


「…もしもし」


『もしもしぃ、あっちゅんかい?』


「当たり前っすよ、俺の携帯っす」


…一体何を言っているのだろう、この人は


『あ、そうだよねぇ♪私としたことがぁ♪』


「…今日は何のようっすか??」


『ふにゅ?』


桜先輩はきょとんとした声をだした


「…もしかして、思い付きっすか?」


『まぁ~、そぉかなぁ?』


…いや、よくあるよ、貴女の思い付きの行動は


「…じゃあ切りますか?」


『それは面白くないからダメぇ!』


「…じゃあなんか話しますか」


『うん、そーしよぉー♪』


こうして俺たちは話を始めた。…あ、読者よ、今回も何もオチは無いからな?


「じゃあ、何の話します?」


『じゃあねぇ…今日の晩御飯は何を食べたのぉ?』


「今日っすか?今日はカレーっす。あまり作る時間無かったんで手早く作りました」


『カレーかぁ…今あっちゅんの家にはみっちゃんとネコちゃんが居るから大変だねぇ♪』


「本当っすよ。二人共ほとんど何もしないくせに好き嫌い多いですし…」


『あっちゅんは嫌いな食べ物とかあるぅ?』


「まぁ無くは無いっす。俺はリンゴがダメっすね」


『リンゴぉ?なんでぇ?』


「歯応えがダメっすね…」


『歯応えかぁ…ちょっと私は分からないかなぁ』


「じゃあ逆に桜先輩は無いんすか?」


『私は…カボチャかなぁ?』


「か、カボチャ…ですか?」


『私にはあの甘さはちょっと…』


「あれ?桜先輩甘いもの苦手でしたっけ?」


『甘い物は大好きだよぉ?でも、なんでだろうねぇ…あの甘さは許せないんだよねぇ』


「…へぇ、ちょっとよく分からないっすけど…」


『そんな事よりぃ…今何してるぅ?』


「…はぁ?今先輩とこうして電話してますが…」


『あ、それ以外はぁ?私はねぇ、今勉強してたんだぁ♪』


「勉強しながら電話って…随分器用な事してるんすね」


『なんせ私だからねぇ♪』


「いやいや、全く意味分からないっす」


『…ふにゅ…』


そしてしゃべること数十分、ある所で桜先輩が眠そうな声をあげた。…随分話したから疲れたかな?


「…寝ます?」


『ん~…まだ飽きてないからなぁ…』


「やっぱ桜先輩の基準って飽きなんすね…」


『やっぱりってどういうことぉ?』


「何でもないっすよ。…もう0時過ぎましたし、これ以上夜更かししてていいんすか?」


『まぁねぇ~…今日は寝ちゃおっかなぁ?』


「じゃ、切りますか」


『おやすみぃ♪』


そして電話を切る。…本当に何も無い思い付きの行動だったなぁ…


…え!?終わり!?


「…おにーちゃん、女の人と長電話…?」

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