仲間が増えたよぉ♪♪だからぁ…
「おーい、朝飯出来たぞー」
「…むにゃ…まら眠いの…」
「うにゃ…」
「…日曜は毎回この調子か…全く、怠けすぎだ、お前ら!」
とある日の日曜日、俺はいつも通り朝飯を作り二人をおこしに来た。…日曜だからのんびりしてもいいんだが、今日はそうは行かない理由があるんだ
「…ショー部に呼ばれてるって言ったら行くって言ったのはお前たちだぞ?…起きないなら俺は行かないからな」
「「行くーっ!!」」
それをいうと、二人は飛び起き台所に走っていく。…随分な心変わりだな
今話した通り、今日は蜜柑と猫原をつれて部活に行くことになっているのだ。…先日の部活で、桜先輩が
「私の妹がくるからぁ、どうせなら同年代の子が居た方がいいしょぉ?♪」
との事だ。…理屈は分からなくはないが、なんでわざわざ桜先輩の妹…桜コハルはくるんだ?
「…さて、あいつらが飯食ってる間に準備しとくか…」
今日は部室に全員揃う筈だ。…遅くなったらいじられそうだから早めに準備しておくか
そして準備を済ませ、居間に行ってみると蜜柑と猫原が準備を終わらせていた
「おにーちゃん!準備れきたぁ!!」
「あたしも出来たにゃ!!」
「そか、じゃあ行くぞ」
「「はーい!!」」
そして俺たちは学校に向かった…
「…うぃーす」
「お邪魔しまぁす!!」
「こんにちにゃ!!」
「あ、来たねぇ、あっちゅんファミリー♪」
「ご無沙汰です、淳さん」
部室のドアを開けると、部室には桜先輩とその妹、コハルが既に部室に居た
「…他の人はまだっすか?」
「うんにゃ、もうきてるよぉ?」
そして桜先輩の言葉に呼応するように時雨先輩、阿見津先輩、風、憐香が部室に入ってきた
「…今日の部活は賑やかだな」
「…私、こういうのも嫌いじゃない…」
「あ、みかんちゃんお久しぶり!♪」
「シスターズですわね」
各々が好き好きに会話をしてしまってる。…収拾がつかねぇ!?
「はいは~ぃ♪皆静かにぃ♪」
それを桜先輩が手を叩き静めた。…珍しく部長っぽいぞ?
「じゃあ、皆座ってぇ♪」
そして全員椅子に座る。…何を始めるんだ??
「じゃあ…これからババ抜きするよぉ♪」
…
「「は??」」
その反応、なるよねー
「…桜先輩、さすがにこの人数じゃババ抜き成立しないっすよ…」
「だからふたチームに別れてやるよぉ??皆で合わせて10人いるから五人五人に別れてねぇ♪」
「…10人?カオル、全員で9人じゃないか?」
時雨先輩がいう通りだ、俺、風、桜先輩、時雨先輩、阿見津先輩、憐香、蜜柑、猫原、コハル…9人だよな?
「淳さん、私をお忘れですか?」
「…!?奏夢さん!?」
後ろで声がしたかと思ったら、背後に奏夢さんが立っていた。…いつの間に!?
「奏夢、アナタも出るの?」
「出たら迷惑ですか、このおバカさん?」
奏夢さんもどうやらやる気らしい。…マジか
「じゃあ、皆クジを引いてぇ♪」
そしていつも通り、割り箸で作られたクジを皆引く。そして、このような感じに別れた
Aグループ
河内 淳
阿見津 弓佳
桜 コハル
大道寺 憐香
草影 奏夢
Bグループ
桜 カオル
時雨 瞳
朝野 風
猫原 実樹
河内 蜜柑
「…俺はAグループか」
俺は属したAグループは中々苦しい感じだ。頭がきれる阿見津先輩、奏夢さん。攻撃的な憐香。未知数ながらしっかりものなコハル。…中々勝つのは難しいなぁ。そしてBグループは桜先輩に時雨先輩のダブル三年が有力かな。他は勝負勘があまりない風、ボーッとしてる蜜柑、こういう頭を使うことが苦手な猫原。…まぁ、3年二人が妥当だよなぁ
「じゃあ、行くよぉ…♪ショー部のぉ~…」
そして、いつも通りの掛け声が、部室に響き渡る!
「「勝負!!」」