R・P・G!
「…」
朝、俺は目を覚ますとそこは異様な景色が広がっていた
「…なんで、大草原のど真ん中で俺、寝てんだ…?」
俺の視界に広がるのは見渡す限り草、草、草。…俺は今、どこかも分からない草原にいる。しかも…
「…なんでRPGに出てくる勇者の様な格好なんだ?」
よく分からないがなんか銅の鎧を身につけ、腰には剣を携えてる。…まるで、RPGの主人公になったかの…
「ようじゃねぇぇ!?なんでだよ!?なんでいきなりRPGなんだよ!?このラノベはゆるぐだがメインだろうがっ!!」
…とまぁ、見渡す限りの草原でさけんでも仕方ないんだが…とりあえず
「…仕方ない、町、探さなきゃな…」
現状に諦め、とりあえず適当に歩き出すことにする。…とまぁ、ある程度距離を歩くと…
「…ありゃ、町だな」
視界の先に町っぽいのが見えた。…さくっと見つかったな
「とりあえず町でもう一回寝たら、夢なら覚めるんだろうな」
俺は夢であることを信じつつ、町に向かう…
…町に着いたはいい、ただ…
「…宿屋がねぇ」
RPGには無くてはならない宿屋が何故か存在しない。…夢だとしても、タチが悪いなぁこれ
「…どうすりゃいいんだよ…」
とりあえず、ならセーブポイントを探そう。RPGならどっかに魔方陣があるはずだ
…
「ねぇ」
魔方陣がない…中々鬼畜なRPGだなこれ
「ったく…仕方ねえ、町を出るか…」
とりあえずどうしようもないから、町を出ることにした…
「…あれ~?町の外、こんなに暗かったっけか…?」
少し町の中を探索しただけなのに、町の外の空気が一変していた。…なんか真っ暗なんですけど…
「…物々しすぎだろ…」
そして数歩あるくと…
「フハハハ…」
「!?」
なんかドスが聞いた声が聞こえてくる。…こういう声って…まさか、まさかね~?
「よくぞここまで来た、勇者河内。我はこの世界を闇で覆うものだ」
…ラスボス?なんか真っ黒いデカイ物体が俺の目の前に立ちふさがってるんだけど…これ、ラスボスだよな?
「今まで我の部下を倒してきたようだな。ただ我はこの世界を闇で覆うもの。我を倒さずして未来は無い」
…未来はないって、わざわざアンタが言うことじゃないだろ…
「では、参るぞ!」
「!?のああぁ!?」
そしてラスボスっぽい奴が俺になんか黒い塊を飛ばしてきた!!俺はそれに飲み込まれ…!!
「うああぁっ!?」
…あれ?ここは…俺の家だよな?…
「…」
…夢か…
「とんだバグゲーだなおいっ!!?」
※こんなゲームは存在しません(笑)




