なるとに移っている模様は…
「…ただいま~」
「お帰り、おにーちゃん!!」
1日目の学校祭が終わり、ミスコンの出場者も決まったので、ショー部の部員も帰宅していた。俺もとりあえず家に帰ってきた
「おにーちゃん、学校祭楽しかったぁ!?」
「まーな。悪かったな、今日留守番でな」
「別に気にしてないのら!!」
本来なら今日、蜜柑もうちの学校の学校祭に連れてこようかと思ったが、蜜柑はうちの部員に異様に可愛がられた過去があるし、蜜柑を一人にするのもあれか、と思い留守番をさせ…、ん?過保護?うるせぇよ!
「猫ちゃんと遊んれたから退屈もしなかったのら!」
今、俺にはまだ進行形で猫原が居候している。どうやら二人で遊んでいたようだ
「…何してたんだ?」
「鬼ごっことか!」
「…よく狭い家の中でそんな事したな」
そういや、心なしか部屋が汚れてる…こいつらの仕業か
「…ん?でも猫原も学校祭が…」
そういえばそうなのだ。猫原は俺と同じクラス。だとすると何故学校祭に来てない?確かに姿は見た記憶は無いが…
「猫ちゃん、すぐ帰ってきたよ?」
「…で、猫原は?」
「もう寝てるのら!」
「そか…」
「それよりおにーちゃん!!小腹が空いたのら!!」
「飯食ったんじゃないのか?」
「今もう11時のら!お腹空くのら!!」
…まぁ、蜜柑も成長期だからな
「…簡単でいいなら、ラーメン作るが?」
「頼みますのら!!」
俺はとりあえず台所に行き、ラーメンを二人分作る。そして俺は蜜柑の隣に座り、食べ始めるんだが…
「…む~…」
蜜柑はなるとを箸でつかみ、にらみあっている。…なるとがどうかしたのか?
「蜜柑?」
「おにーちゃん、なんでなるとの模様は絶対ぐるぐるなのら??」
「確か渦潮の模様じゃなかったかな?…だからどうした?」
「なるとの模様がこのぐるぐるばっかりなのは正直面白くないのら!!もっと違う模様もありだと思うのら!!」
…面白い、面白くないの話じゃない気がするんだが…
「…だったら、どんな模様ならいいんだ、蜜柑?」
とりあえず本音はしまい、蜜柑に聞いてみることにした。…こういう事を気にすると、蜜柑は回りが見えなくなるから早く終わらせるに限る
「む~…猫とか…犬とか…」
「…それじゃ、半ば金太郎飴じゃねえか」
「似てるのらよ!」
「納得すんなよ!?」
…我が妹ながら、変な思考してるな
「後は…スペードとか、ハートとか?」
「トランプかよ…」
「赤い丸!」
「確かに日本の食べ物だが、その赤いのにはまさか…」
「梅?」
「やめようか、なるとには合わねぇ…」
そうこうしてる間に…
「…おい、蜜柑。麺のびてる」
「う!?…うぅ…」
「残すなよ~」
とりあえずなると談義を終え、もくもくとラーメンを食べる俺と蜜柑だった…