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さぁ、選びたまえよ(笑)

「…ふう…」


部室を追い出されてからかれこれ30分…未だに部室から声がかからない。…着替えの時間にそんなにかかる服あったかぁ…?


「…あら、貴方は河内君?」


そこに、学校祭の生徒会の仕事で残っていた三笠さんがやって来た


「貴方は何故部室の前に?」


「…明日ある後夜祭のミスコンの代表選びっすよ。それで女性陣は今部室で着替えっす」


「…随分な気合いの入りようね…?」


「本当っすよ。…あ、そういえばこのミスコンに賞品あるんすか?」


「あるよ。…その団体に団体旅行ツアーをプレゼントさ」


…は?


「み、三笠先輩?それ…ガチっすか?」


「生徒会長の私が、最終決定権を持つのよ?…ガチだよ?」


どうやら本当に団体旅行らしい。…ま、まて、前には合宿をやったんだ。…じょ、女性と泊まる事は大丈夫…なはず


「ふふ…君も男の子。狼にならないか心配かな?」


「な…んな訳ないじゃないすか!?皆は部の仲間っすよ!?」


思わず慌てる俺。…なんで慌ててるんだ、俺


「…部の仲間、ね?じゃあ…あくまで仮定の話だけれど、もし部の皆さんに好きですって言われたらどうするの?」


「…!?」


三笠先輩がとんでもない事を言い出した。…そんなことを考えたこともなかったな…


「…まぁ、あくまで仮定の話だから、気にしないで?…では、私はここで失礼するわね」


そして三笠先輩は手を振りながら去っていった。…好きって言われたら、か…そんなことは無いよな…


「あっちゅん!いーよー!」


「あ、うっす。…入りますよー」


そして部室のドアを開けると…


「ふっふふ~♪どうだい~?可愛いかい~?♪」


桜先輩はピンク色のチャイナ服。スリットから覗く足が妖艶だ。それにボディラインがやっぱりやばい


「…やっぱり、こういう服は落ち着かないな…」


時雨先輩は制服…なんだけど、希望高校のブレザーでは無くセーラー服だ。…めちゃくちゃ短いスカートから引き締まった足が覗く。それに胸元に結ばれた大きいリボンがギャップ萌えを産み出してる


『…これ…暑い』


阿見津先輩はシスターだ。…なんかのライトノベルで見たことがある気がするな、このコスプレ


「…なんで私はこれなのかな…?」


風はメイド服。…少し童顔の顔立ちのせいで、とっても幼いメイドだ。でもこれはこれで…アリだな


「ちょ…これ、普段草影が来てる様な…?」


そして憐香は執事。憐香にお付きの草影さんが来てるスーツだ。…憐香は胸が小さいから、スーツがまた様になってるなぁ…


「…」


「じゃあ…あっちゅん♪選んでぇ?♪」


そこで桜先輩がいきなり聞いてくる


「当然私だよねぇ~?♪」


「…アタシを選ぶなよ?」


『…これで選ばれるのも…』


「…ご、ご主人様…風を…選ぶの?」


「ふん、好きにしたらいいですわ!」


それぞれが好きな事を言ってるが…期待の眼差しで見つめられる。…えー…


「い、いや~…、皆可愛いっすから、皆で話し合って…」


「「決めて!!」」


「…」


冷や汗が身体をつたう。…やばい…まじで決めなきゃダメなのか…?


「…えと…」


…どうしよう…


‐もし、好きって言われたらどうする?‐


…!?…そうか、決めてと言われるのは…!?


「…」


なんかのギャルゲかよ!?そんな展開ありえるか!?くそ…やけくそだ!!


「風!!」


「ふぇっ!?…あたし…?」


風は顔を赤くしながら俺を見つめる。…他の人の視線が痛い…


「むぅ~…まぁ、あっちゅんが決めたから仕方ないねぇ♪…あっちゅん、ふーちゃん、当日は頑張ってねぇ♪」


「了解っす」


「わ、分かりましたぁ!!」


そして、明日のミスコンには俺と風が出ることになった…

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