何が…あったのか
「…で、その心あたりとはなんすか、阿見津先輩?」
『生徒会室。多分学校にはカオル先輩は居るみたいだから。瞳先輩がさっきそれを確認してた。それに三笠さんが居ないとなればカオル先輩が黙ってる訳がないじゃない?』
「…その通りっすね」
阿見津先輩が言ってる事は筋が通っていた。さすが俺よりは付き合い長いから、よく分かってるな
「とりあえず、なにか面倒事なら俺がその場を押さえるんで、その間に阿見津先輩は桜先輩を連れてって下さい」
『…うん。だから私にも、考えがあるの』
「…え?」
『カオル先輩はとりあえずテントに戻ってもらわないと、部活が成立しなくなっちゃう。だけどカオル先輩は間違いなく私たちと三笠さんを探すって言い出すと思う。だから…ちょっと怖いけど、私にも、動かさせて?』
阿見津先輩は覚悟の眼差しで俺に画面を見せてくる。…さすがショー部の人だ、無茶言ってくれる。だが無下にするわけにも行かないか…
「…分かりました、とりあえずここがそうっすね?…生徒会室っすか」
俺たちがたどり着いた先の教室は、生徒会室。…そうか、三笠は会長なんだから、会員なら…
「…すいません!」
とりあえずノックをしてみる。ただ中からは返事はない。…ドアに手をかけてみると、すんなり開いた
『ちょ、河内君?』
「なぁに、別に何か物を盗る訳じゃないんす。それに生徒会も困ってるんでしょうから、利害は一致するはずっす」
そしてドアを開けると…そこはもぬけの殻だった。…誰もいない?
「なんで誰もいないのに鍵が…」
『あれ…?』
阿見津先輩も不思議だと言う顔をしていた。…ここじゃないとなると…
「…どうします?正直アテは外れました」
『でもカオルは学校に…う~ん…』
「俺、さっきから気になることがあるんす」
俺は阿見津先輩にそう伝える。俺の目線にはショー部の部室があるんだが…さっきから、そこをうろうろする黒服の男が二人居た
『何してるんだろう…』
「…行ってみますか」
『え!?ちょ、待ってよ河内君!』
とりあえず俺は黒服に接近した。黒服は俺に気付き、部室への道を塞いでくる
「待て貴様、この奥に用か?」
「あぁ…俺、そこの部の部員なんすよ。…通してもらえます?」
「駄目だ。我らはこの部室に居る要心に用がある。帰れ」
「そう言われると…余計どけれないっす」
俺はまず一歩前に進む。すると黒服も一人前に出てきた
「下がれ貴様。怪我をしたいのか?」
「…怪我をするのはそっちの方かもしんないっすよ?」
そして、また一歩前に出る。黒服は目の前に立ちふさがったままだ
「…」
阿見津先輩の視線を感じる。…あ~ぁ、あんまり他の人には知られたくないんだけどなぁ…
「下がれ」
「むしろどいてくれません?邪魔っす」
「「…」」
そして…
「邪魔だっつってんだろっ!!」
俺は瞬時に飛び込み、黒服の脇腹に飛び込んだ。黒服の一人が吹き飛ぶ
「がっ…」
「貴様ぁぁっ!!」
もう一人が俺を殴りつける。ってぇ…
「阿見津先輩っ!!行ってくださいっ!!」
とりあえず俺は叫んだ。…阿見津先輩に奥にいってもらえれば、部室に…
「行かせるかぁっ!」
そこに黒服の一人が手を伸ばす。阿見津先輩は機敏じゃない…!
「…!!」
ただ…!
「っらぁっ!!」
「ごふっ!?」
俺は殴られた痛みも忘れ、全力でその黒服を殴る。黒服はそのまま壁に叩きつけられる
「…!!」
「阿見津…先輩!!中に…入れてもらって下さい!」
そして俺が黒服を足止めする間に阿見津先輩は部室にたどり着く。そして…
「…カオル先輩っ…!!私っ…弓佳…ですっ…ゲホッ!」
…阿見津先輩が、叫んだ…?
「…ガキっ…!」
そこで俺は後頭部を殴られる
「うっ…通さねえよっ!」
俺はとりあえず二人の黒服に身体を投げつけ上体を起こすのを防ぐ。…通すかよ!阿見津先輩が…阿見津先輩が、ガンバってんだ!
「…何があったかわかりませんが…私たちは…味方、ですっ…!!先輩っ!」
そして…部室のドアが開き…
「…止めなさい」
桜先輩が…涙を目に浮かべながら現れた