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…普通、ここで学生のアルバイトは募集しないだろ…→しちゃうんです(笑)

「うーっす」


「お、毎度様~!」


とある日の昼。俺はいつも通り購買に飯を買いに来ていた。ここの高校の購買は大体食べるもので埋まっていて、俺は基本ここで飯を買い、自分の教室でご飯を取るようにしている。そして俺は毎日の様にこの購買名物ヒレカツパンを買いに来ていた。今日も狙いはそれだ


「…お、あったあった」


俺はいつも通りヒレカツパンを手にレジに進む。…まぁ、レジと言っても購買のおばさんが電卓を持ってるだけの簡素なやつだ


「お、河内君。今日もヒレカツパンだね!」


「…まぁ、特に変える意味も無いですし」


「そうかい!…あ、そーだ河内君!」


「…なんすか?」


なんか購買のおばちゃんが話があるらしい。…なんか嫌な予感がする。…なんでかって?だって昨日の部活で…‐


「私ぃ、アルバイトやってみたいんだよねぇ♪」


「…桜先輩、バイトはそんなに楽しいものじゃないっすよ?」


「でも何時間かお店の事やったらちゃぁんとお金がもらえるんでしょぉ?私ぃ、お父さんがお金くれるからアルバイトさせてもらえないんだよねぇ…」


「…お父さんが桜先輩にバイトをやらせたくないのは理由があると思いますよ」


「それどういう事ぉっ!?」


‐…みたいな話してたからなあ…


「昨日桜ちゃんって子が来てね?なんでも『ショー部』って所が部活動の一環でここでアルバイトがしたいって言ってたのよ!君、そこの部員なんでしょう!?」


…やっぱり、な


「…はい、部員っすけど」


正直ここでシラを切ろうかとも思ったが、どのみちバレるから、ここは抵抗しないでおくと言うことにした。もう桜先輩の突飛な行動には驚かないぞ?


「でね?今うちも人手が足りなくて困ってるんだよ~って話したら、桜ちゃんが部をあげて手伝ってくれるって言ってくれてね?」


…あの人、なんてことを言い出すんだ…


「で、とりあえず明日やってもらうって事になってるから、よろしく頼むね!」


…はい?明日?



とりあえず放課後…俺は部室についてすぐに桜先輩のとこに行く。…真意を確かめねば


「桜先輩、明日の話なんすけど…」


「ん?明日ぁ?…購買での部活動かい?」


「…そんな話、聞いてないんすけど」


「あれ…そうだっけぇ??」


桜先輩がニコニコ笑っている。…いつも通り過ぎる


「…分かりましたよ、やるんすね、これがショー部式っすね」


諦めた。食い下がったって無駄なのはもう分かってる


「そうなのぉ?で…まぁ、くじを引いて当たった人二人が店番をやるのぉ♪」


といい桜先輩はぱぱっと割り箸でクジを作る。ショー部の部室にあるロッカーに沢山あるらしい。時々使うらしい


「…他のメンバーは?」


「他は見学ぅ♪だって放課後の一時間だけだしぃ、あまり大勢でごちゃごちゃやるのも迷惑かけちゃうしぃ…」


「それは私たちが行くこと自体迷惑だと思うんだが…」


時雨先輩がポテチを食べながら呟く。…その通りっす


「まーまぁ、とにかく皆引いてぇ♪」


そして一人ずつくじを引いていく。俺は最初に引いた。そしてその先端はなんか赤く塗られてる


「…ぁ…」


「まずはあっつん決定ぃ!」


…初っぱなでばつゲームを引いたぁ…


そして、残る一人は…


「…げ、私か…」


引いたのは時雨先輩だった。…ご愁傷さまっす


「じゃあ明日4時に購買に集合ね~♪」


「…」


…明日、購買でバイトするんで、よろしくー…


「河内!」


「ん?」


と、話を終わらせようとした俺に時雨先輩が声をかけてきた


「今日暇か?」


「…いや…なんもないっすけど」


「そか、ならウチの喫茶行くぞ。奢りだ」


「へっ?えっ?」


え、なんなのこのフラグ?死ぬの?死んじゃうの?


「じゃあカオル、皆。河内を借りてく。お先ー」


「「おつかれーっ♪」」


「あ!?え、ちょいまつっす!!」


とりあえず時雨先輩について急いで部室飛び出す俺。…何なんだよ、全く


そして時雨家が営んでる喫茶店に到着。俺は席でケーキをつついていた。目の前には違うケーキを食べる時雨先輩。…


「…なんすかコレ」


「ん?見た通りショートケーキだろう?」


「そうじゃないっす。…なんでつれてきたんすか、俺を」


「あぁ、そろそろ答えるか。…河内、部活、楽しいか?」


「…へ?」


「だから…部活、楽しいかって」


「…まぁ、楽しくないと言えば嘘になりますけど、大変って感じっすね」


「そうか。…お前、今のカオルはどう見える?」


「…どう、ですか?そりゃ、いつも笑顔が絶えない人だなって…」


「カオルは今のクラスからビッチだって言われてる」


「…!!」


…あの桜先輩が、ビッチ?は?そんな訳ない


「カオルは皆平等に笑顔を振り撒いて、皆友達だって思ってる。だけど本当はカオルだけが違ってる。…皆、カオルを嫌ってるんだ。猫を被った女、ビッチってな」


「…そんなわけないじゃないっすか!桜先輩が!!」


「…私もそうだ。腹が立つ。カオルの陰口をクラスの奴等が言ってて、それで俺がカオルにいいに行った。そいつらをぶちのめしていいかって。だけどカオルは『いいよぉ、もしかしたら、誰かに言わされてるだけかも知れないじゃん?』って、真顔で言うんだよ。…なんでだと思う?私、分からなくてさ。…こんな感じで暴力的で、男っぽいせいで私も女子受けは良くないけど…」


「時雨先輩。…桜先輩を、助けたいんすね?」


多分、そうだ。時雨先輩と桜先輩、この二人の仲を考えたら、わざわざ俺に話をする必要なんかない。…あの人の笑顔、曇らせちゃいけない


「とにかく今は桜先輩のやらせたいようにやらせましょう。ショー部が心の拠り所になれるように」


「…あぁ!」


時雨先輩が笑う。目尻には浮かんでいたが、それは突っ込まない。…本当に、俺は変わったな


とりあえず…明日、バイト頑張るか…

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