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(`・ω・´)ふん!(笑)

「…この町の祭りも代わり映えしないなぁ」


「ま~ね~?」


俺たちショー部は今、希望町のお祭り会場に足を運んでいた。俺の隣には風がいる。とりあえずは皆自由行動と言うことで、皆ばらけてるのだ


「いらっしゃい、兄ちゃんに姉ちゃん!どうでい、1つ買ってかんかい!?」


「…お、たこ焼きか。おじさん、1パック!」


「あいよっ!」


俺はとりあえず近くにあったたこ焼きの店でたこ焼きを買い、1つを自分の口に、もう1つをとりあえず風に渡す


「あっつん、昔からたこ焼き好きだよね~?」


「まぁ、滅茶苦茶うまいからな」


「はむっ。…確かにね♪特におまつりで食べるものって何でもおいしいんだよねぇ♪」


「そうだな。…うん、うまい」


だが実際祭りで何をやるかと言われたら、よく分からない。風は楽しいんだろうが、俺は元々出歩かないしな…


「うぁう!?…また破れたぁ…」


『甘いですね(`・ω・)シャキーン』


「…容赦ないな、弓佳」


近くで桜先輩、時雨先輩、阿見津先輩の三人が金魚すくいをしていた。手元の皿を見てみると、どうやらすくえてるのは阿見津先輩だけらしい。阿見津先輩の皿には既に3匹金魚がいた


「楽しんでますか、先輩方?」


とりあえず俺は風を連れ、桜先輩達に話しかけた。…風もやりたそうだったからな


「う~ん…楽しいけど中々連れなくて大変なんだよぉ~…♪」


「確かにすくえてるのは阿見津先輩だけっすね」


「そうなんだ。…やっぱり私はこういう慎重な作業は苦手だ」


時雨先輩は苦笑いを浮かべて席を立つ。その席には風が座り、おじさんに網を貰っていた


「阿見津先輩がこういうの得意なんすか?」


「…ん…」


「…!?あ、阿見津先輩!?」


今…声が…?


『気のせいだよ』


阿見津先輩は少し焦ったように携帯の画面を見せてくる。…気のせいか…?


「ま、とりあえず桜先輩、風をよろしくお願いします」


「え、あっつん?」


俺の言葉に風が驚いていたが、まぁ当然だ。俺は金魚すくいをやる気はない。風もすぐにそれを察した


「じゃああっつんは時雨先輩と?」


「いや、俺はちょっとそこら辺をぶらつくよ」


「じゃあねぇ、9時に公園に集合してくれるぅ?」


桜先輩がこんな事を言ってくる。…なんかやるのかな


「了解っす」


そして俺はその場を後にし、祭り会場をぶらつく事にした…


「…ふう」


近くのベンチに腰掛け、買ってきたコーラを飲む。…最近希望町は若干人減ってきてるって話だったが…それが感じられないくらいにぎやかだなぁ…


そんな事を考えながらふと、視線を横にずらすとなにやら騒がしい男女の一団があった。女性陣は…桜先輩に、風、阿見津先輩?…あの男達にナンパされてるのか?とりあえず俺は気付かれない程度に近くに行ってみると…


「…だから、構わないで下さいって…」


「あぁ?別にいいじゃねぇか?三体三だ、一緒に遊ぼうぜぇ?」


「でもぉ…私は貴方とは遊びたくないかなぁ?」


「そんな連れないことを言うなよ、姉ちゃん?」


…思いっきりナンパだな。男共はなんかヤクザっぽい感じの奴等で、下手に逆らったらヤバイような気がするんだけど…桜先輩と風がその不良と話をしてるようだ。阿見津先輩は桜先輩の影に隠れ怯えてる。…可愛いのは罪だなぁ…


「おい、あんたら」


「あぁ!?なんだ貴様!」


声をかけて速攻絡まれる俺。…あんときよりタチ悪いなぁ


「…そいつらの連れなんだが」


「連れだぁ!?こんな貧相な男がか!?」


「貴様の様な男にはこんな子は似合わねぇよっ!!」


…その通りっす。だけどここで退くのは嫌だな


「釣り合わないのは事実でしょうが、それはヒガミかなんかっすか?だって俺はいやがられてないんすよ?ねー?」


「「ねーっ♪」」


俺と桜先輩達が目配せする


「…テメェッ…」


どうやらこれが相手の琴線に触れたようだ。…よし


「あ、あっつん!?」


「とりあえず桜先輩?」


「んぅ?」


この状態でも動じない桜先輩。…さすがだな


「この三人、何秒でくたばりますかね??」


「ん~…10秒もったら良い方じゃないかぁ??」


俺と桜先輩が揃って笑う。…実は、俺たちは怖いところないんだ。何故かって?


「お前ら…シメテやるわぁ!」


不良が俺たちに殴りかかろうと足を踏み出した時だった。不良達は何かの力によって足止めを食らった


「うげっ!…誰だこらぁっ!」


不良達が後ろを振り向くと…


「随分と面倒事を作ってくれてるじゃないか、カオル?…おいお前達、私の友人なんだが?」


「憐香様のお連れの方が面倒事になってるようなので、とりあえず助太刀です。これでよろしかったですか?」


「…ベストタイミングっす、お二人!」


時雨先輩と奏夢さんがとてつもなく怖い顔で不良の襟を引っ付かんでいた。実は少し前から後ろに居て、アイコンタクトを取ってたのだ


「…貴様らぁ…!!」


不良達の顔色がみるみる青くなっていく。残った一人の不良も俺が腕をつかむ


「…いっ…!?」


「おっと、アンタは俺が相手っす。…じゃ、桜先輩?」


そして俺、時雨先輩、奏夢さんが桜先輩を見る。桜先輩は満面の笑みで…


「おバカさん達を…ぼこぼこにしちゃぇ~♪」


「「はいよっ!!」」


「「ぎゃあああっ!?」」


こうして俺たちは不良を撃退するのだった。…ショー部の女性陣、これじゃ彼氏出来ないよな…アグレッシブすぎだろ!?

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