修学旅行
「…そんな訳でぇ~、私とひとみんは修学旅行で明日から居ないから~♪」
とある日の放課後、珍しく全員が集まったかと思うと、明日から3年は修学旅行だと言う話が始まった。…そういやそんな時期か
「とりあえず私は東京と大阪、京都に行く予定だ。そこで皆のお土産なんだが…」
「ちょっと待つっす、時雨先輩。…普通お土産は聞くもんじゃ無いんじゃないっすか?」
「…まぁ、そうなんだがな?」
時雨先輩は苦笑いを浮かべていた。…あ、皆さん理解できました?
「…ほぇ?なぁに?」
そう、この笑顔の天使が原因なんだ。…趣味とか分かんないから、なんかとんでもないものを買ってきそうだなぁ
「…あっちゅん、なんか失礼なこと考えてなぁい?」
「いえ」
桜先輩がなんかジト目で見てくるけど、無視!とりあえず、時雨先輩に視線を移す
「で、とりあえず一人一人の希望っすね?」
「あぁ、そうだ。とりあえず一人ずつ聞いていくんだが…弓佳、何かあるか?」
まずは阿見津先輩から聞いていくようだ。阿見津先輩は携帯を取りだし、画面に打ち込む
『生八つ橋!(*>ω<)b』
阿見津先輩は笑顔で見せてきた。…甘い物が好きなのか?まぁ…とりあえず王道だな
「憐香は?」
「私ですか?そうですわね…」
次は憐香だ。憐香は顎に手を当てて何かを考え…
「あちらに売ってるバッグ「「アホか!!?」」
…時雨先輩と息があったよ。普通お土産にバックはおかしいだろ!?
「…聞くって言ったのは先輩じゃありませんの?」
「確かにそうだが…。…なんかアクセでいいか?」
「まぁ、構いませんわよ?」
とりあえず憐香も決まったらしい。…次はあいつか
「…風。頼むからまとものお土産頼めよ?」
「ん?大丈夫だよ♪」
「…風」
時雨先輩が風に聞いてきた。そこに風は元気よく…
「メイド服っ!!」
と、答えました。…
「…」
「…時雨、先輩?」
固まった時雨先輩に恐る恐る話しかける。すると目を覚ました時雨先輩は俺の顔に…アイアンクローをしてきた!?
「ちょ、ちょ時雨先…いだだだっ!?」
「河内ぃ~?アンタは、随分よく分からない知識を植え付けたのかい~?」
ヤバイ、時雨先輩の目が据わってる!?ヤバイヤバイ…!
「いででてててっ!?離してっ…下さいっ!?」
「こんのぉ…ど阿呆がぁぁぁ!!」
「うぁあぁっ!?」
そして数分後、ようやく落ち着いた時雨先輩に解放された。…頭つぶれるかと思ったよ…
「じゃあ、河内、お前は?」
時雨先輩が苦笑いを浮かべながら聞いてくる。…ヤバイ、変な答えしたら殺されかねん…
「…えと…じゃあ、お守りお願い出来ますか?」
「…お守り?」
「はい。…交通安全のやつで」
「…相変わらず、お前は普通だな?」
そういい、時雨先輩は笑いだす。…なんとか凌げたか
「じゃあ、決まったようだし、私たちは準備があるから帰るねぇ~?♪」
「休みの間も部活、やれよ?」
「「はい!」」
そして、修学旅行期間が始まる…