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部活

放課後、大体の学生が帰り、教室に残っている生徒はもうわずかだったが、そのわずかに俺も入っていた


「…面倒くさいな」


俺はHR中に渡された書類をてにため息をつく。この希望高校は全生徒が強制的に部活に入らなければならない。帰宅部という逃げ道もあるのだが、なぜか俺は悩んでいた。いや、悩まされていた


「面倒くさいとか言わないの!帰宅部は部活じゃないんだから、ちゃんとした部活に入る、それが学生としての第1歩!」


「…なんでお前にンなこと言われなきゃならないんだよ」


クラスの中で一際浮いた女子、朝野風。彼女は俺の幼馴染っていうだけなのに異常に俺に世話を焼こうとする。俺からしたらこれ以上の迷惑はないのだが、俺が無下にしようとすると


「…冷たいんだね…」


と、ずいぶん落ち込んでしまう。幼馴染なゆえに家族間での交流もある。その中で風を泣かしたらいろいろ面倒くさい。だから仕方なく考えているのだが…


「…ふう」


やりたい部活動が見つからない。体育系は却下。正直そんなに部活に熱を入れる気にはならない。となると自然に文化系に目が行くのだが…


「…なんだこれ」


変な部活しかない…だと!?なんでだよ!まあ茶道とか、書道とかあるけど、「本部」ってなんだ?何の本部だ!?それに「カー部」ってのも変だろ!部活で曲がるの!?車の部活!?まだ免許取れませんが!?そのための勉強は自動車学校に行けよ!部活ですんなよ!さらに「チューリッ部」はなんなんだよ!?園芸部でよくね!?チューリップしか取り扱ってないの!?もっとほかの花も見てやれよ!?


「あっつん、顔色悪いよ?どうかした?」


「…なんでもない」


取り乱した。とりあえず、変な部活しかないのか、この学校…。そう考えていると、風が


「あっつん、この部、面白そうじゃない?」


といい、その部の内容を見せてもらった。それは…


「…!?」


『ショー部 部員募集!

新入生のみなさん、わが部活に入って、何事にも勝負してみませんか!?興味がある学生は三階にあるショー部の部室に足を運んでみてね! 3-A 部長 桜 カオル』


「…」


アカン、これはアカンよ、風。大事なことだから二回言ったよ


どう見たって変だろ、この部活!なんでまた語呂合わせだよ!別にうまいこと言えなんて言ってないよ!?それに何と勝負するんだよ!?文化部にそんなの求めちゃダメだろ!


「おもしろそうじゃない?あっつん♪」


すごい笑顔でとんでもないことを言った風。…おいおい…


「ねぇ、あっつん?ここを見に行こうよ♪きっと面白いよ♪」


「…マジか」


とりあえず風とその「ショー部って所に向かう事になったんだが…さて、どうなることやら

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