よ~く考えたらさぁ、この部活って女子人口多いんだけど、なんでだろうね?分かる?←そーいう仕様です(笑)
「…よし、これでどうだカオル。私の勝ちじゃないか?」
「んにゅ!?むぅ~…ま、負けたのかぁ~…?」
『いや、まだ。桜さんにまだ手はある』
「ほぇ?…あ!!」
「弓佳!?アンタはカオルの肩を持つのかい!?」
『いや、おもしろくしようと思って』
「そんな気遣いいらんよっ!!」
「にゅふふ~…これで分からなくなったよぉ、ひとみん!」
「頑張って下さい桜先輩!!私、応援してますっ!」
「風もか!?…くそぅ、アタシの味方は居ないのか!?」
「…時雨先輩、私が貴女側につきますわ。だからまだ諦めてはいけなくてよ?」
「…ふぅ」
今日のショー部は伝統のオセロ対決だ。部長の桜先輩サイドと、副部長(最近まで知らなかったよ!!)の時雨先輩のサイドに別れ頭脳戦を繰り広げていた。ただ、俺が考えていたのはその事じゃあない
「…この部、女子ばっかっすねぇ」
「「ん?」」
俺が何気なく言った言葉に全員手を止める。…ショー部には今のところ俺以外に男子は居ない。…なんでなんだろう?
「桜先輩?なんでうちの部に男子は居ないんすか?」
とりあえず皆手を止めて考えているようなので、どうせなら一人ずつ聞いていこうと思う。まずは去年も所属していて現部長の桜先輩だ
「ん~確かにうちの部は女子ばっかりになったねぇ~?可愛い子ばっかりだから、獣のような男子も入ってくるかと思ったんだけどぉ…」
獣の男子ってどんなんだよ!って突っ込みたかったが、話が脱線するのでパス。思い当たる節がなさそうなので次に移る。次は時雨先輩だ
「時雨先輩は分かります?」
「正直分からないな。去年も男子部員は居た筈なんだが、全員幽霊部員でね。…去年の部長が率いてたときはうち、何もしない部だったから」
ここではじめて聞くこの部の過去だ。…前部長はこの部で何がしたかったんだ?
とりあえず、心当たりが無さそうなので次は阿見津先輩。目線を向けるとすぐに携帯に文を打ち出す
『私の学年での入部者は私だけだったから…理由はちょっと』
「阿見津先輩の学年では運動が出来る学生が集中したんすかね?」
『いや、私のクラスには調理部と百人一首部が多かったかな?』
阿見津先輩も分からず…そして残りの二人は俺と同じ1年。分かるはずがない…
「あ」
そこで桜先輩が何かひらめいた様に声を挙げた。答えに気付いたか?
「何か思い当たる節があるんすか?桜先輩」
「仕様なんじゃない?」
「…はい?」
…そうだね、桜先輩だもんね…期待した俺がバカだったよ…
「むぅ…あっちゅんの目がなんか残念な人を見る目だー!」
「小説の世界じゃないんすから、それは無いっすよ」
「分からないよぉ!?世の中不思議でいーっぱいだからぁ!」
「…桜先輩の頭の中も不思議まみれっすけどね…」
結局、何故女子ばかりなのかは分かりませんでした。…ハーレム爆発しろとか言うなよ!?意外と男一人って寂しいんだぞ!?