リレー小説!②大道寺憐香編
『くるかと思ったのだけれど、やはり出てこなかったわ。あ、私の自己紹介がまだだったわね。私は希望探偵事務所に勤務してるEという者よ、覚えておきなさい。…さて、縄だったわね?そんなものは確実にあの場所にあるのよ。…あの場所ってどこかって?ふふん、考えてもご覧なさい?学校の体育祭で必ず用いるじゃない?…え?さすがに綱引きの縄じゃ人の首を絞められないって?バカ!違うわよ!縄跳びの縄よ!あれを使えば人の首は絞められるわ。問題はその縄は沢山の学生が持ち歩いてる、と言うことよ。…解決になってないって??ふん、そうね。全く解決にはなってないわね。…文句ばっかり言うなら貴方も考えたらいかが!?全く…ここの事務所の経営も私に任せっきりだし…これでもやっと最近見つけた仕事ですのよ!?もっとやる気を持ってくれたって…、え?余計なお世話、ですって?…そう、そんな事言うのね。だったら貴方、ここから出ていきなさいよ!!今』
「ふふん、どうよ!?」
『「…」』
書き終えた憐香がふんぞり返る中、他のメンバーは苦笑いを浮かべていた。…
「あのなぁ憐香。これは、話をどう進めてるんだ?」
あくまで冷静に聞く俺。うん、冷静だよ?目が血走ってなんか、イナイヨ?
「はぁ?淳、貴方この文章から何も読み取れないのかしら?どこまでも凡愚なのね?」
だがこの言葉で俺は我慢できなくなってしまった!
「誰も痴話喧嘩を望んでる訳じゃねぇよ!?事件解決しろよ!?縄ネタ引っ張りすぎだろ!?体育館倉庫に縄置いておけよ!?」
「な…ちょ…」
あまりにも混乱してて、意味不な突っ込みをしてしまった。だけど仕方ないだろ!?殺人事件の話から急に修羅場になったら、こうなるでしょ!?
「ちょいちょいあっつん、どーどーっ!」
その間に風が割って入ってきた。…いけねぇいけねぇ、落ち着かなきゃな
「…悪い、取り乱したわ」
「…そんなに言わなくても宜しいんじゃなくて…?」
憐香が凄く落ち込んでいた。…随分打たれ弱いな
「すまないな憐香」
「…そこまでいうんなら、貴方の文才見せてもらいますよ!」
そう言いながら、憐香は完全にむくれてしまった。周りの視線も痛い。…ちくしょう…
「…すいませんした…」
「「…」」
とりあえず、あまり突っ込むのは時と場を見なきゃな…学習したぜ…
「次は俺っすね。…どう進めるかな…」
「喜劇がいいねぇ?♪」
「だからカオル、ここから喜劇は無理だって…」
『昼ドラ(;´・ω・)b』
「あっつんなりに作っちゃえばなんだっていいと思うよ~?」
「…」
各々が好き放題言ってる中、俺は書き始める…
次回へ…続くっ!!