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ショー部魂は諦めを知らない…悪く言えば馬鹿なんです(笑)

「ちょ、あっちゅん!?さすがに居ないと思うよぉ!?」


「それは桜先輩の勝手な思い込みっすよ。あの人達に限ってそれはありえないっす」


「で、でももう6時だよ?そんなに長くは…」


「帰るくらいなら俺たちに連絡を入れるはずっす。でも連絡が無いんすから、いるんです」


「で、でもでもぉ…」


「第一、初詣をすると言い出したのは桜先輩っす。今さら諦めるなんてそんな都合のいい話を誰が聞く耳を持つんすかね?」


「…誰ももたないよねぇ…」


「分かればいいんす。…ほら、待ち合わせ場所っす」


俺たちは社にたどり着いた。…周りを見渡すが、人影は見えない


「…ふにゅ…」


桜先輩が落ち込んだその時だった


「…カオルに河内、さすがに遅すぎるぞ」


「…でも待ってて良かったよ♪」


「あっつん達、怪我はない?」


「…ま、仕方なく待ってただけですから、お気遣いなく」


「これでみな揃ったネ!!」


「私の方はカタがつきましたので、ご心配なく」


社の影から皆が現れた。…やっぱり、待っててくれた


「…今まで何やってたんすか?」


「アタシらはとりあえず神主に部屋を借りて、皆でそこで待ってたんだ。ここの神主と阿見津が知り合いでな」


「…イェイ♪」


阿見津先輩がブイサインを作る。確かにファインプレイだ


「…それと、奏夢さん。あの後…」


気になるのは後は俺たちが去った後の奏夢さんだ。黒服とやりあってたんだが…見た感じ、無傷だな。汚れ1つない


「私の仕事に抜かりはありません。しっかり片付けました」


「…本当っすか。感謝っす」


俺はお辞儀をすると、奏夢さんは無表情でお辞儀を返してきた


「…じゃ、皆引きますか?おみくじを…」


「うん!!皆順番に引くよぉ♪」


そして皆がおみくじを引く。それを開いて見る…


「…吉って、あまりにも普通すぎるだろ…」


俺は吉だ。書いてある内容も可もなく不可もなく…ぱっとしないな


「…皆はどうっすか?」


とりあえず他の人に聞いてみると…


「…ふにゅ、私は凶だよぅ…"穴に注意"だってぇ…どっかに落とし穴掘られるのかなぁ…?」


桜先輩は凶らしい。…穴に注意って、中々現実味ないなぁ…


「私は中吉だ。"求めし結果出る"か…」


時雨先輩は中吉。求めし結果って、時雨先輩が手伝った部活が全国優勝とかか?


「…吉だよ。"平穏来る"だって」


阿見津先輩は吉。…多分声の事だ。これからもしゃべれるって事か


「うわぁ…大凶って…"金難に注意"…財布おとしたり…??」


風は大凶だ。…滅多に出ない物引いたな。むしろついてる


「おーっほっほっほ♪私は大吉ですわぁっ!♪」


憐香は大吉だ。書いてあることは良いことばかりだ。…こういうのは意外と当たらないんだけどな


「…えっと、これなんて読むヨ?」


「これは末吉と読みます。私と同じですね」


アリスと奏夢さんは末吉だ。…分かりにくいけど、結構いいんじゃなかったっけ?


「…皆、十人十色と言う言葉がよく会うっすね」


「皆違って皆良いって言うからねぇ♪」


桜先輩は知らぬ間に笑顔に変わっていた。…皆に感謝しなきゃな…


「じゃ、仕切り直して縁日回りますか?」


「そうだねぇ♪じゃあ皆ぁ♪れっつらごー♪」


「あ、待てカオル!その格好で走ったら転ぶっ!」


桜先輩が駆け出し、時雨先輩達が急いで追いかける。その間に桜先輩が本当に誰が掘ったか分からない穴に落ちたり、風が財布を無くしたり、時雨先輩が欲しかったぬいぐるみをとって喜んでたり…平和だ、うん


今日のショー部も、平和です


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