表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
STONE LIFE  作者: 緋絽
41/65

4人目 始まりの核へと 5

───── D ─────

「この街だな…」

男は手の甲に刻まれた“D”の字を隠すこともなく悠々と歩いた。

「───様どちらへ」

「…決まっているだろう?2人を捜すんだよ」

「はっ」

「あぁついてこなくていーですよ。ブラブラついでに捜すので」

「御意」

男はしばらく真っ直ぐ歩いて1つの角を曲がった。

「───おい」

「なんですか?────様」

「…血生臭い…」

「すみません、さっき食べてきたもので」

「フン、生か。腹壊すぞ」

「ご心配なく」

「…もうお前しか残っていない」

「へぇ」

「俺の呪いを受けた方は必ず殺せ」

「…はい」

くすりと男は笑った。

「さようなら、ジルコン・カーヴィン」


───── 森 ─────

「───まただ…」

今度は野鳥。

羽を毟られ肉という肉を食いちぎられていた。

赤黒い血にもとは白かった羽が染まっていた。

「ラブラを呼ぼう」

宿に駆け戻ってラブラを呼ぶ。

「どうしました?」

「…また…!!」

「!!かしこまりました。少々お待ちくださいませ」

ラブラは中に入って午後からの休みをとると私服に着替えて出てきた。

「どこだ」

「こっちです」

森に入って鳥のところへ行く。

鳥を見つけるとラブラは鳥に近付いて膝をついた。

「…同じ手口だな…犯人は見たか?」

「いや」

「そうか…」

「そっちこそ、犯人の検討はついているのか?」

「…1人…いることはいる…」

「どんな奴だ!?」

ラブラは周りを見渡すと足で穴を掘って鳥を埋めた。

「ついてこい」

ついていくと街の端にある小さな家に着いた。

「入れ」

中に入ると蝋燭に火がついてラブラがソファに腰を下ろした。

「まぁ座れ」

「座るも何も床しか…」

「椅子がないんでね」

ふぅと溜息をついて座る。

「おい」

ラブラに睨まれる。

「溜息なんかつくなって言っただろ」

「え、あ、すみません」

無言のままラブラは目を閉じた。

「…あの…怒ってます…よね…」

「いや、別に。怒ってない」

「え?」

危うくこけかける。

なんだこの人。摑めないな。

ラブラが鼻歌を歌いながら煙草をつけた。

飄々とした人だ。

「で?心当たりのある人物って?」

「この街のDマスターだ」

「!!え!!」

「なんだお前らやっぱりDマスターを捜してるのか。この街のDマスターはジェードって言ってな。…まぁ…あの方はありえないぐらいの暴食で、しかも残酷だと聞く。この方がDマスターになってから動物の被害が出始めたから恐らく…」

「当たり…ですね…」

「明日朝からあそこ見張ってみるか」

トパーズが俺の顔を見て言った。

うん。俺も丁度そう言おうと思ってたころだよ。

微笑み返すとトパーズも笑った。

「じゃあそっちはお前らに頼もうかな」

ラブラが煙を吐いた。

───その頃宿に1人の男が来ていたことに、俺は気付かなかった。


「…見~っけ…」

くすりと男が笑った。

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ