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はじめてのしねしね
おにいちゃんへ。お前なんか、もう大嫌い。
いや、大嫌いなんて生ぬるい言葉じゃ足りない。
お前をこの世から消してやりたいくらい、憎い。
心の底から、骨の髄まで、腐るほど憎い。お前が36歳だって?
笑わせるなよ。
28年も私より長く生きてきて、何をしてきたんだ?
結局、私の人生をめちゃくちゃにしただけの、ゴミみたいな男じゃん。玄関のドアがガチャって開く音が聞こえるたび、
吐き気がする。
「おかえり」なんて言いたくもない。
「お前なんか帰ってくんなよ」って、
心の中で何万回叫んだかわからない。
でもお前はいつもニヤニヤしながら
「ただいま、ゆうちゃん」なんて言ってくる。
その声が耳に残って、夜も眠れない。
お前の声が頭の中でエコーみたいに反響して、
私を苛立たせる。
消えろ。消えろ。消えろ。お前が頭撫でてくる手、
あの汚い手。
触られるたびに鳥肌が立つ。




