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序章【追憶の禁忌と君の名を】

※この物語りはフィクションです。

序章 追憶の禁忌と君の名を



君はあの時、最期に何と言ったかな。


立ち込める硝煙のにおいと肌を焼く炎の熱。君のその肌に触れれば変わらずあたたかいのに。まるで眠ったように。けれど、僕の声はもう君には届かない。


ああ、あんなに綺麗な髪だったのに。雑に切られたその髪はなんとも残酷で、それでいてやはり君はこの世で1番美しい。


きっとこの先に幸せなどない。僕らは地獄へ堕ちるのだから。されど君と2人なら微塵も後悔はない。怖くもない。これ以上ない幸福と言えよう。


ただ1つ後悔があるとするなれば、君に地獄を味あわせてしまう事だ。


でも、2人幸せになることさえ赦されなかったこの世界だって、僕らにとっては充分地獄だっただろう?


君の手を強く強く握ろう。何があっても離れないように。


願おう。次こそは、共にあれるように。


いいや、これは決意だ。今度こそ、何があっても離さない。君と僕、誰にも赦されなくたっていいんだ。他の誰を傷つけようとも、たとえ世界を壊そうとも。僕の隣で君が笑ってくれる。それだけでいいんだ。


最期に、君の髪にそっと口付けをしよう。


「愛してるよ。僕の、僕だけの愛しい天使」


どんな姿になっても君を必ず見つけ出す。そして僕ら幸せになるんだ。そこがたとえ地獄でも。


なあ、そうだろう?


僕の愛しい─────。






※この物語りはフィクションです。

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