初恋のまま
午前0時に投稿 真夜中に始まる恋物語
あなたと初めて出会ったのは
私が15の冬でした
寒いホームのベンチで座っていたら
ちょうど雪が混じった北風
あなたは少し前に立って
風を遮ってくれたのおぼていますか
風がきついなって聞こえるひとり言
精一杯のきっかけでした
そんな実直で素朴な優しさで
わたしはあなたを好きなりました
わたしが高校生になった時
あなたは卒業して美容師になるって
わたしは部活動に汗流し
あなたは美容師の勉強で
3つ離れた2人でした
わたしが大学に進学したときに
あなたは夢だった美容師になりました
お店を持てたら結婚しようね
と言っていたけど
私がまだ大学で20歳の頃に
幸せの赤ちゃんを授かり籍を入れました
あなはわたしの父に猛反対され
それでも何度も家に来ては
何度何度も頭を下げて
なんとか許してもらえました
大学は必ず卒業しなさいと言われ
1年休学して5年で卒業
娘も3歳になり可愛い盛り
その頃あなたにはたくさんの
お客様がついてくれていたの
いつもあなたはわたしを
一番に考えてくれていました
娘が出来て一番が二人になった
なんて笑ってたのがなつかしい
3人で行った七五三
娘と私の髪を結ってくれたわね
わたしたち2人の写真は若かった
わたしは23歳
あなたは26歳
あれから17年が経ち
小さなお店も持ち
娘の風香は成人式
娘の髪を結い送り出すあなたの
目に涙が光っていました
そんな娘がドラマのように
挨拶する日がくるなんて
思ってなかったでしょう、あなた
育ててくれてありがとうと言う娘
照れ臭そうに
そんなのいらないよっていいながら
正座して聞いていたあなた
わたしは風香があなたみたいな
素敵な人を選んでくれたこと嬉しかった
いつまでも、歳をとっても愛してると
言ってくれるあなたがずっと好きです
いつまでも、歳をとっても愛莉と
名前で呼んでくれるあなたがずっと好きです
今でも恋しています、ありがとうね
あなたも恋してくれてますよね
風香が24歳でお産の時は
あなたは病室の前で落ち着かなった
可愛い初孫の名前は向日葵
わたしは44歳
あなたは47歳
孫の七五三にも
あなたは髪を結ってくれました
向日葵と風香とわたしの3人
気がつけばいつのまにか歳をとっていました
わたしは47歳
あなたは50歳
今でも恋しています、ありがとう
あなたも恋してくれてますよね
このままずっといつまでも
近くにいて下さいね
天に召します時まで一緒にいて下さい
お願いですから先に行かないで
わたしを先に逝かせて下さい
もしもその時が来たら
あなたはわたしの手を握りしめて
終わりの時も
愛莉愛してると言って下さい
お願いですよ
わたしも
今までありがとう、ずっと幸せでした
生まれ変わってもあなたをさがして愛します
と言いますから
きっと言うからね
初恋のままずっとあなたが好きです
ありがとう、あなたよろしくね
つむぐいと
では詩をメインに投稿してます
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