8 教室
「おい、おいったら」
「んあ、」
私は肩を揺らされ、目を覚ました。なんだ、目を覚ました、、、、、
「いつから、俺は寝ていましたか?」
「ん」
と指さされた先を見てみると時計の短針と長針が12を指していた。
(なんだ、何が起こったんだ、確か私はお嬢様を背負って、教室に駆け込んで椅子に座って、それから)
「何だ、時間でも飛ばされたみたいな顔をして」
「すみません。ちょっと今日私が何をしていたのか教えてもらえませんか」
「まさか、今日全部寝ぼけて、ここまで、来たのか」
とそいつの呆れと感心が入り混じった表情から聞いた話を聞くと、
まず、私とお嬢様は入学式前の教室に無事に着いたらしい、そのあと私はお嬢様を席順通り椅子に座らせ、隣席のクラスメートに
「お嬢様のお世話ができないので、そこを退いていただけませんか」
と堂々と言ったらしい。
その後の入学式が始まり、教室での教師からのカリキュラム説明までずっと近くにいて終わった瞬間に電池でも切れるように机に突っ伏したようだ。
「まじですか」
「かっこよかったぜ、自己紹介の時も俺はお嬢様の執事です。どんな事があっても守り抜くのが使命ですので、よろしくお願いします。ていったんだぜ」
「やめてくださいよ。どこの世界に席順の席を分捕って、行事にまでついていくクラスメートがいるっていうんですか」
「私の目の前にいるじゃねーか」
「やめてください。黒歴史ができちゃいましたよ」
「何よー私の事を守るって言った事が黒歴史扱い―」
とお嬢様の声が隣席から聞こえ、目線をやると、私の作った弁当箱を広げ食べていた。
「もーなかなか起きないから、先に食べてたよー。あーおいしぃー」
「そうだぞセバス、君のお嬢様は、みんなが帰る中、セバスが起きるのを待っていたんだぜ」
「そもそも、こんな睡眠不足になったのはお嬢様のせいで、、、、ちょっと待って、今なんて言いました。」
「そこのお嬢様がこの子私の執事だから、みんなセバスって呼んでねと言っていたから、クラスではお前のあだ名セバスになっているよ」
「お嬢様!」
「だってー執事といったらセバスでしょ、セバスがいろいろカミングアウトしたんだから、もーいーじゃない。なんなら、私もお嬢様のあだ名がついたからお相子って事でー」
悪びれもせず、お嬢様は卵焼きを口に入れていた。
「まあまあ、いいじゃねーか。それよりも、セバスお前飯は?」
「朝、お嬢様が二度寝したせいで、慌てて、家に忘れました。」
「しょうーがないなーほら」
「おがっ」
お嬢様は(弁当はいつの間にか空になっていた)口にくわえていたサンドイッチを私の口に押し込んで来た。
「委員長がくれたフルーツサンド、半分あげるから、元気出して―」
「んーんーんーーん(委員長って誰ですか)」
「私だ私」
押し込まれたサンドイッチを飲み込みながら、後ろの席のクラスメートを改めて、見た。
身長は私が見上げるほどで、髪型はスポーツ刈りば褐色男子、楽しそうな元気いっぱいな表情で私の
事を見返していた。
「さっき、カリキュラム説明のついでにやった委員決めで、私が委員長になったから、委員長と呼びたまえ」
胸を反らして、偉そうに言っているのが、なんだかイラっときたので、
「あー分かりましたよ。これから、いつまでの成人になっても見かけた時には委員長と呼びますよ」
「いや流石に、成人になってからは「呼びますからね!」
私は圧を込めて、委員長に言い放った。