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ハイブリッド  作者: 天尾 義七
1章 Its no use crying over spilled milk
7/27

7 遅刻

 たまに風呂場にいる時に自分の足をまじまじと眺める事がある。よくもまあ、猿の足がここまで、2足歩行できるように合理的な形になってきていると関心している。ちょっと気持ち悪い形をしているが、こんな形だからこそ、2足で走るなんて無茶な事ができるんだろうと思っている。結局何が言いたいかって、結論は

「頑張れ俺、走れば間に合う」

「もー食べられないよー」

「お嬢様お願いだから、起きてください」

と背中で寝言こいているお嬢様を怒鳴りつけながら、俺は走っていた。

私とお嬢様は夜の学校探検が終わった後、お嬢様はシャワーを浴び、私の作った朝食を一緒に食べ、朝の諸々の準備が終わり、学校へと出発しようと玄関でお嬢様が靴を履いた瞬間事件は起こった。なんと、寝落ちしやがったのだ。いくら、肩を揺らしても、怒鳴っても「起きてるよー」と寝言をいうばかりで、起きてくれない。このままでは遅刻すると焦った私はお嬢様をおんぶし、学校へとダッシュする事に決めた。

「たく、ただでさえこっちは無理やり起こされて、寝不足なのに、重りを背負って学校までダッシュかよ。ふざけんな!」

「私は重くない―zzz」

「あんた実は起きているな!ただでさえ、お嬢様は入試1位で新入生代表挨拶するんですから、自分の足で走ってください」

「zzzzzz」

「寝るなー」

と叫びながら、学校の塀(門まで行く時間がない)を俺は飛び越え、教室へと向かった。


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