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ハイブリッド  作者: 天尾 義七
1章 Its no use crying over spilled milk
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2 睡眠

人は人生の中で三分の一程度睡眠に費やしているという。そのため、睡眠の質がそのまま起きている時間の行動に十分に影響するのは議論の余地はないだろう。従って、睡眠それは人生で最も安らかな時間でなくてはならない。

 何話が長い、そんな当り前の事は聞きたくない。まあ、待ってくれ誰だって深夜に寝ている時にボディプレスを食らったたら同じような感想を抱くだろう。とりあえず結論を言おう。

「お嬢様はいますぐそこをお退きにならないと、明日の朝食は人参のフルコースにさせてもらいますよ。」

「えー可愛い女の子が乗っかってあげているのに、何か呟いていたと思ったら、第一声がそれー」

私のできるだけ丁寧に話した結果ボディプレスを食らわした人物はその行為に反省も後悔もなく少し拗ねた表情で返された。

「あのですね、それは熟睡している人間にボディプレスを食らわした人間に返す返答ですか。」

「そっちこそ、可愛いご主人様が触れあっている状況で他に言う言葉はないの」

「他にですか。」

私は腕を組んで考えようとしたが、それすらもお嬢様の両足にがっしりと極められて身動きが取れないないことに気が付いた。というかやばいマジで動かない腕心なしか圧力が強まっている気がする。

「ねー早くー答えてよー」

これはなにか答えないとまじで退いてくれないな。腕からは人体からは鳴ってはいけないような音もでているし、さっさと腕が壊される前に何か言おう。

「あのお嬢様。」

「何―」

「重ぐへー」

私が自分の正直な感想を言おうとした瞬間にお嬢様の左手が腹の上という不安定な場所からとは思えないような腰の入った掌底が腹に深く突き刺さった。冗談抜きで内臓に衝撃が伝わり、息ができない。

「息が出来るようになったら、玄関の外に集合ねー。」

とお嬢様はベッドから飛び降りながら、怖いくらい明るい表情と声で言いながら、部屋の外に走り出していった。


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