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寺魔王様の、カブと豚肉の中華スープ

かなり遅れてしまいましたが、絶対美味しいお勧めスープです(∩´∀`)∩ワーイ

++++++

「材料少なくで、美味しいスープ料理を作ってみたい!」




 風呂上り、勇者からそんな提案がやってきた。

 材料少なく、尚且つ美味しいスープなら幾らでもレシピはあるが、更にこんな追加もしてきたのだ。




「出来れば〆にラーメンが食べれる系!」

「太りますよ」

「学校で沢山動いてるから大丈夫だ!」




 どんな自信だとツッコミを入れたくなったが、料理に興味を持つ事は良いことだ。

 そして何故〆にラーメンなのかと問い質したところ、アキラがラーメンが好きだと言う情報をゲットしたのだそうだ。

 なるほど、それならば【()】としての勇者に力を貸してやろうではないか。




 その日の内に使う材料を用意し、明日、勇者が学校から帰宅したら作る事を告げて眠りに着いた。







「と言う事で、今回はラーメンの〆にも美味しい、そのまま食べてもボリュームが結構ある中華スープを作ろうと思います」

「おおおお!」

「アレンジは様々ですが、まずはスープとして食べれるものをと言うリクエストも考えて、ついでに貴方の言っていた少ない材料で作れる料理にします」




 そう言うと、我は勇者の前に冬こそ美味しいカブと豚バラ肉、そしてニンニク一欠けらを置いた。





「今回使う大まかな材料はこの二つです。豚バラ肉は少し厚めがオススメですね」

「ほうほう」

「では作っていきましょう」




 以外と知らない人が多いが、カブ、大根は皮を厚めに切るのが大事だ。

 でなければ筋が残ってしまうのだが、ご年配の方でもこの事を知る人は結構少ない。




「カブの皮は厚めに向くのが()()()()です。大根やカブには()()()()ので、残ってると美味しさが半減しますよ」

「解った」

「カブの葉の部分も使います。材料は無駄にはしませんからね」




 勇者が必死に向いたカブを受け取ると、目の前でどの様に切るか見せる。

 カブを大まかに2センチ角に切り、更にニンニクを薄くスライス、豚バラ肉はカットしてあるものがあればそれを使えば良いが、なければ一口大に切るのがベストだろう。




「水を結構使うので大きめの鍋で作るのが良いでしょうね」

「了解だ」




 そう言うと勇者は我が家にあるカレーを作る鍋を取り出しコンロの上に置いた。




「では進めて行きましょう。サラダ油を大匙1、鍋が温かくなったら入れて、そこにニンニクを入れて軽く炒めます」




 我の説明を聞きながら勇者は温めた鍋にサラダ油を大匙1入れてニンニクスライスを入れて、弱火にし、菜箸で軽く炒めはじめた。

 軽くいた待ったところで豚肉を入れ、程よく焼けるまで菜箸を動かす。

 この時熱で手が火傷しそうになったりしないように注意が必要だ。




「では水を1000入れて温めますが、灰汁をシッカリ取ることが肝心です」

「了解だ!」




 我が水を1000入れて、中華スープのシャンタンを入れて溶かし、中火で温め、沸騰し始めると灰汁が沢山出てくる。

 それを丁寧に取り終わると、株を加えて最後にカブの葉を入れる形で投入、更に灰汁が出れば追加で灰汁を取っていく。




 カブは大根より熱が通りやすく、作り終わるまでに30分は掛からないだろう。

 我が得意とするお手軽料理の一つだ。

 カブに菜箸を刺してスッと通れば、味塩胡椒を少々、ブラックペッパーを少々、そして此処が肝心なのだが【()()()()()()()()()】を入れて味を整えてひと煮立ちさせる。

 この片栗粉は、片栗粉大匙1にお酒大匙1で作れば良いので簡単である。後はとろみが付けば最高だ。




「ん――堪らない香りがするな!!」

「いえいえ、此処で更に香り付けです」




 そう言うと我はごま油を小さじ1、とろみの付いた鍋に入れて少しだけ強火でひと煮立ちさせると完成だ。





「凄く簡単だな」

「味見を忘れてますよ」

「貰う!」




 小さい更にスープを味見用に流して勇者に飲ませると、勇者は「んお―――!!」と堪らない声を上げていた。




「これはっ! 確かに〆にラーメンが食べたくなる!」

「美味しいでしょう? それにとても簡単です」

「ああ!」

「コレだけで食べてもボリュームがある味なんですが、〆にラーメンを入れれば最高の一品でしょうね。まぁ、元はカブと豚肉だけのスープですからお腹は味で膨れますがお腹はすきやすいと思うので、やはり〆ラーメンお勧めです」

「なるほど~」




 こうして作った本日の料理……カブと豚肉の中華スープレシピを勇者は嬉しそうに貰っていた。

 今度アキラが泊まりに来たときに作ってやるらしい。

 こういう所は乙女っぽいんだが、何せ前世での勇者の姿を覚えているだけあって、心中は複雑な気分だ。




 それでも今は女の子。

 勇者の未来の為に料理を教えて行こうと心に決めたのだった。








■カブと豚肉の中華スープ■




材料:カブ 豚バラ肉 

スープ:水1000 シャンタン(中華スープの元)大匙2 ニンニク一欠けら。



味の整え:塩少々 ブラックペッパー少々 片栗粉大匙1 酒大匙1 



その他:サラダ油小さじ1 ごま油小さじ1




①カブを2センチ角に切り、ニンニクをうす切り、豚バラ肉は一口大に切る

②鍋にサラダ油を小さじ1入れてニンニクをサッと弱火で炒め、豚肉を炒める

③炒めたらスープをいれて煮立ったら灰汁をとり、カブを加えて柔らかくなるまで煮る。

④塩少々、ブラックペッパー少々、お酒で解いた片栗粉をいれて味を整え、ひと煮立ちさせてとろみが着くまで加熱する。

⑤最後にごま油小さじ1を入れて完成。


時期野菜は美味しいですよね!

料理初心者マークの作者でも美味しく作れますので、試してみようという方はどうぞ!


また、ポチッと応援や感想があると励みになります(∩´∀`)∩

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