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大きな怪我―プロローグ―

勢いで書き始めたものです。完結は絶対させるつもりです。はい。



 目の前には燃え続けているオレが先程まで乗っていた乗り物と大怪我を負って苦しそうにしている人たちがいる。


 そんな中オレは――


 ああ、また。またなんだ。


 ほら、大きな傷で、治るわけがなかった大怪我なのに。どうして治っていってしまうんだ。


 じわじわと皮膚が再生していって、傷口がふさがっていく。痛みなんかない。でも、痛みの代わりに悲しみがあるかもしれない。オレの周りではたくさんの苦しんでいる人がいるんだからな。

 オレにも誰にも彼らの怪我を治すことはできない。この世には、魔法という便利な力があるが、所詮便利なだけで、万能ではない。魔法の中に何かを治療するというものはないのである。

 


 いずれ、彼らは救助されるだろう。だから、オレはここを去らないといけない。傷だらけの彼らの中でオレだけが、怪我をしていないということはあまりにも不自然だ。

 もしかしたら、オレが事故を起こしたんじゃないかと疑われてしまうから。そうなって、殺されるのも悪くないかもしれないけど、それでオレはしねるのか?


 しかしだ。また死ねなかった。


 オレは不老不死に近い存在だ。近い存在っていうだけで不老不死ではないわけだが。そもそもどういった存在か自分で把握しきれていない。

 さっき、オレはあんな大怪我をしたわけだが、数分で傷跡も残らずに完治してしまった。どうしてこういうふうに、怪我しても勝手に治るなんて体になってしまったのかはいつのことだったか、遠い昔のことだったような気がするから、忘れてしまったんだ。いつもやっていることとか以外は忘れてしまった。

 忘れてしまったから、ただ、死のうとしている。どうやったら死ねるのかわからずに模索ばかりしているからことごとく失敗するんだけどさ。


 いっそ、死のうとするんじゃなくてこの不老不死に近いものの謎を解き明かしてみようか。

 そうすれば、最終的には死ねるんだ。今のオレには大切な人なんて残っているはずもなく、時間は腐るほどあるから時間のことを気にする必要なんかない。


 でも、どうやって?

 

 今まで生きてきて、オレのからだに関する情報は一度も耳にしたことがない。耳に入ってくるのは、どうでもいいような汚職事件とか国が滅んだとか、そんな情報ばっかりだ。忘れてしまったことの中にあるかもしれないけど、思い出せないんじゃあ意味がないんだ。



 そういえば、最近は学園都市に行っていない。学園都市は少年少女が通う学園が集まっているところで、その近くに様々な研究所か揃っている。まずは、学園都市にいこう。


 可能性はゼロに等しいけど、もしかしたらオレと似たようなからだの人がいるかもしれない。


 行ったら、何か得られるものもあるかもしれないし、何か生み出せるかもしれないんだ。

 そして何かを思い出すことだってあるかもしれないんだ。



楽しんで貰えそうですかね…?

とにかくがんばりますね!

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